はじめに
体調が悪くなりやすく、試験中に体調が悪くなったらどうしようと心配している受験生の方。
大学入試の配慮申請について知っていますか?
配慮申請をする人が少ないので情報が少なく、申請したいけどよく分からないという人が多いのではないでしょうか。
この記事では過敏性腸症候群の場合の配慮申請について、共通テストと一般入試に分けて説明しています。
私の実体験も踏まえて書いてあるので、ぜひ参考にしてください!
目次
共通テストにおける配慮申請
共通テストにおける配慮申請の具体的な方法
配慮申請の時期は8月の頭から10月の頭までの約2か月です。
申請は、出願前申請と出願時申請に分かれています。下の図は、令和五年度の日程です。
出願前申請と出願時申請のどちらも、「受験上の配慮案内」という冊子にとじ込みされている、「受験上の配慮申請書」と「診断書」の2つが必要です。診断書は原本のみです。
診断書は医者の方に書いてもらいます。期限に間に合うように、早めにお願いしておきましょう。
出願前申請において、決まった期間までに申請すると、志願票の出願前に審査結果を知ることができます。令和5年度は、9月5日まででした。
出願時申請の場合は、志願票と一緒に提出します。学校でまとめて志願票を出願している場合、学校側の決めた出願の締め切りまでに書類を用意しましょう。
私は制度を知ったのが9月頃と遅かったので、出願時申請を利用しました。
知ってから診断書を用意したので、書類が揃うのが学校側の決めた出願の締め切り直前になってしまいました。
大学入試センターから受験上の配慮案内の情報が出たら直ぐに準備を始めるのが良いでしょう。
細かい日程は毎年変化しているので、各自で最新の情報をしっかりチェックしてください。
試験当日、少しでも良い状態で受けるために体調管理を頑張りましょう。
共通テストで私が配慮申請した内容
私は、以下の2つを申請しました。
1つ目は、「机上に飲み物と薬を置くこと、試験中の服用の許可」です。
原則として、試験中に机上に飲み物や薬を置いておくことは認められていません。
目薬は申請なしで机に置けるので、薬も許可されると思い申請しました。
2つ目は、「トイレに近い教室、出入り口に近い席での受験」です。
過敏性腸症候群の症状である腹痛への対応のためです。
学校での状況を書く項目では、テスト中や授業中にトイレのため退出する許可をもらっていると説明しました。
私の場合、申請した配慮事項はすべて認められました。同じ症状でも、程度の差により認められないこともあるので、注意が必要です。
配慮申請後、実際に配慮を受けるまでの流れ
出願前申請の場合は、出願時に志願票等と一緒に受験上の配慮出願前申請済届を提出します。
出願時申請の場合、受験上の配慮事項審査結果通知書が11月下旬までに届きます。
出願時申請において、出願してから結果を知るまで約2か月かかるので、早めに結果を知りたい人は出願前申請がおすすめです。
その後、受験上の配慮事項決定通知書が12月中旬までに送付されます。
試験当日、受験上の配慮事項決定通知書を持っていくことを忘れないようにしましょう。
試験監督の方達は配慮申請のことは把握しています。
配慮申請が完了したら、あとは万全な状態で入試に挑むための準備をするのみです。
一般入試における配慮申請
一般入試における配慮申請の具体的な方法
一般入試の配慮申請は、共通テストよりも申請時期が遅く、11月頃の大学が多いです。
詳しい時期は大学によって様々なので、自分の志望大学の申請期間はいつなのか、きちんと調べておきましょう。
申請方法も様々で、ネットだけで完結するところもあれば、郵送が必要なところもあります。
申請に必要な書類は大学によって異なります。
診断書はどの大学でも必要になります。
一般入試は私立国立のどちらもコピーで大丈夫でした。
共通テストで診断書の原本を提出してしまうので、診断書をもらったらコピーしておきましょう。
原本を要求する大学の場合は、病院に行く前に何部必要か確認しましょう。
共通テストの受験上の配慮事項審査結果通知書を要求する大学もあります。
各大学分からないことがあったらすぐ電話して相談しましょう。
どの大学も丁寧に対応してくれます。
一般入試で私が配慮申請した内容
一般入試でも、共通テストと同じ内容で申請しました。
机上に置く予定の薬や飲み物の容器の写真を、送らなければならない大学もありました。
送った写真と違うものは使用不可なので、当日どれを持っていくか慎重に決めましょう。
当日も、送った写真と違うものを持っていかないように、気を付けましょう。
予め、別室受験の対象となる配慮事項を発表している大学もあります。
配慮申請後、実際に配慮を受けるまでの流れ
申請時期同様、決定事項の通知の時期も大学によってバラバラですが、試験1か月前頃に通知が届くことが多かったです。
一般入試では、共通テストのような早めに結果を知ることができる制度はありませんでした。
私は出願したすべての大学で、申請事項の許可をもらえました。
同じ申請内容でも大学によって対応は異なります。他の受験生と同じ教室で受けるケースと別室受験になるケースがありました。
おわりに
同じ症状でも、症状の程度は様々で、必ずしも同様の結果になるとは限らないので、参考程度にご覧いただけるとありがたいです。
受験期は不安になることが多いですよね。配慮申請をしておくことで、体調面での不安は減らすことができます。
受験生の皆さんが少しでも安心できる環境で入試が受けられることを願っています。