はじめに
共通テストが終わり、私大受験本番まで近くなると、直前期の不安や焦りで勉強に手がつかない人、何を勉強したらいいかわからない人もいるでしょう。
この記事では、そのような悩みを解消し、直前期の過ごし方と心構えも紹介します。
受験直前期の勉強法
【受験直前期の勉強法】①過去問を解こう
直前期の勉強で優先順位が最も高いのは過去問対策です。
まだ手を付けていない人は第一志望の過去問を直近5年分を目安に解きましょう。
第二志望より下は1、2年分を解いて雰囲気をつかむ程度で大丈夫です。
すでに上記の過去問を解き終わっているなら、第一志望の過去問をさらに5年分程度解いてください。
それも終わったら以前に解いた過去問をもう一度解きましょう。
過去問を解くうえで重要なのは、なるべく本番に近い状況で解くことなので、自習室などの静かな場所できちんと時間を測って解くのがおすすめです。
また、解いたら終わりではなく、その学部の傾向を分析し、対策することも大事です。
対策や間違えた点をノートなどにまとめておくと、本番前に素早く復習ができますよ。
【受験直前期の勉強法】②基礎の総復習をしよう
直前期の勉強で大切なのは、英語ならば英単語と英文法、古文ならば古文単語・活用・古典常識などといったその科目の基礎の復習をすることです。
過去問を解いていて到底解けないような難しい問題に当たり、対策したくなる気持ちもわかりますが、直前期ならばそのような問題を対策しようとしてはいけません。
私大受験はいかに落としてはいけない問題を落とさないかが勝負の分かれ目になります。
私大の問題はひねくれたものもある程度ありますが、そちらはみんな解けないのであまり差が付きません。
逆にみんなが取れるような基礎レベルの問題を落としてしまうと、一気に合格が遠のいてしまいます。
たかが基礎と侮らずに、この直前期でもう一度復習しておきましょう。
【受験直前期の勉強法】③暗記系の科目をやりこもう
直前期に力を入れて勉強してほしい科目は、暗記系科目です。
英語長文や現代文、古文の読解はこの時期から劇的に伸びることはまずありません。
反対に、日本史や世界史といった暗記系科目は、この時期でもまだ伸びしろが残されています。
できるだけ毎日これらの科目を勉強するようにしましょう。
暗記系科目は夜に勉強して翌朝復習するというサイクルが記憶の定着が良くなるためおすすめです。
僕の場合、この時期は夜寝る前に日本史一問一答を苦手な時代を中心に勉強し、翌朝復習するようにしていました。
私大を日本史選択で受験する場合、その大学にまつわる人物や出来事、年号が出題されやすいです。
余裕があるならば、その大学対策としてノートにまとめておくといいでしょう。
受験直前期の過ごし方
【受験直前期の過ごし方】①規則正しい生活リズムを保とう
受験直前期の過ごし方で一番大切なのは体調管理です。
どんなに勉強しても、本番に体調を崩してしまったら元も子もないので、睡眠時間は最低でも7時間は確保するようにしましょう。
また、就寝時刻と起床時刻を固定することも重要です。
寝る時間と起きる時間を固定すれば、体調が安定する上に一日のスケジュールが立てやすくなりますよ。
起床時間は試験本番の日程から逆算して決めるといいでしょう。
遅くとも試験開始の3時間前には起床しないと頭が働かなくなってしまいます。
僕は23時就寝6時起床、その後15分の散歩というサイクルを3か月ほど続けました。
最初のころは起きるのが大変でしたが、習慣化してからはあまり苦に感じなくなってきました。
早起きが苦手という人もまずは2週間頑張ってみましょう。
きっと朝に強くなれますよ。
【受験直前期の過ごし方】②学校や自習室を積極的に活用しよう
直前期は学校や自習室をうまく活用することが大切です。
家にいると誰とも会わないため、モチベーションの維持が難しくなります。
学校や自習室で同じ受験生と会い、休憩時間などに友達と話したり、他の受験生が勉強している姿を見たりすると自分も勉強する気が起きるはずです。
【受験直前期の過ごし方】③息抜きと勉強のメリハリをつけよう
直前期になると焦りからついつい勉強しすぎてしまう人もいるでしょう。
逆に、共通テストが終わり一種の燃え尽き症候群のようになってしまう人もいるかもしれません。
合格をつかみ取るためには、一定のペースで勉強し続けることが大事です。
直前期の今だからこそ、息抜きと勉強のメリハリをしっかりつけて過ごしましょう。
おすすめの息抜きは、音楽と散歩です。
僕は2時間勉強して15分音楽を聴きながら散歩を1セットとして一日3セットやるようにしていました。
受験直前期の心構え
【受験直前期の心構え】①なぜその大学に進学したいのかを再確認しよう
本番まで残り一か月、ラストスパートをかけたいけれど思うように勉強できない人もいるでしょう。
そのようなときは第一志望校に進学したい理由を書き出して整理してみることをおすすめします。
勉強する理由を明確にすることで、勉強へのやる気が出てくるはずです。
そして、その書きだした理由を親とも共有しておきましょう。
大学受験には親の協力が不可欠です。
親と目標を共有しておくことで、勉強のモチベーションが低下したときに親が支えやすくなります。
【受験直前期の心構え】②自分の努力を振り返ろう
試験直前になり、自分の実力や努力に不安を感じることも多いと思います。
周りの受験生に比べて自分は成績が良くないと感じてしまうこともあるでしょう。
そのようなときは、自分の受験の軌跡を振り返ってみることをおすすめします。
例えば、高校二年生の夏に受けた模試の点数と、直近の模試の点数を比べてみてください。
思っているよりも伸びていて自信がつくはずです。
また、模試でなくとも日々の勉強を思い出してみるのもおすすめです。
他人と比較するよりも自分の成長を実感することが自信に繋がると思います。
自分の努力に誇りをもって試験に臨みましょう。
【受験直前期の心構え】③他の受験生を持ち上げすぎないようにしよう
直前期は精神が不安定になりやすく、それが原因で思うように勉強ができないという事態に陥りやすいです。
精神状態を安定させるためにおすすめな考え方が、「他の受験生を持ち上げすぎない」です。
他の受験生はもっと勉強していると思うと不安が大きくなったり、自己嫌悪に陥ったりしてしまいます。
他の受験生のことはあまり考えずに最後まで自分のペースで勉強しましょう。
大体の受験生は自分と同じか少し下と思っておくと気持ちが楽になりますよ。
また、この期間は特にSNSから離れるようにしましょう。
SNSを見て他人と比較してしまうとモチベーションの低下に繋がる上に、時間を浪費してしまいます。
とはいっても受験は他人と競い合うものなのでまったく比較しないわけにはいきません。
そのため、他人と自分を比較するのではなく、合格最低点と比較することをお勧めします。
合格最低点と比較することで、自分との闘いという感じになり、やる気につながりやすいです。
おわりに
大学受験は人生における大きな分岐点の一つです。
大学受験の重要性を再認識した上であと残り数十日妥協せずに走り切ってください。
応援しています。