はじめに
「お風呂にはゆっくり入りたい……だけど時間がもったいない……」と思っている受験生はいませんか?
お風呂は受験生の身体の疲れをとってくれる最高の場所ですよね。お風呂の時間は毎日欠かせません。
しかし一方でお風呂は、受験生にとって貴重な時間が失われる場所でもあります。
ですから受験生の皆さんの中には、お風呂に入っている時間も勉強に活用したいと思う人もいるはずです。
私もお風呂の時間を勉強に活用したいと考え、色々な勉強を試しましたが、リスニングが最も適しているという結論に達しました。
そこでこの記事では、お風呂の中での勉強としてリスニングをおすすめする理由と、その方法についても紹介します!
目次
「お風呂でリスニング」をおすすめする理由
「お風呂でリスニング」をおすすめする理由①:暗記をする必要がない
お風呂では誰もがリラックスしている状態ですよね。だから暗記しようとしてもあまり頭が働かないということがあります。
私は受験期、英単語をお風呂で暗記しようと頑張りましたが、同じ単語を何回繰り返しても頭に入りませんでした。
さらに英単語や歴史の単語は、覚えた単語を自分でも書けるようになる必要があります。
英単語は英作文を書く時のためにスペルを覚える必要があり、歴史の単語も漢字を書けないと記述式試験では意味がありません。
そのため暗記の際は、実際に手を動かして行った方がより身に付きます。
お風呂に紙や鉛筆を持ち込んで字を書くことは難しいですよね。
それゆえお風呂で単語などを暗記するのはおすすめできません。
これに比べて、リスニングは音声に合わせて口を動かしたり、耳を傾けたりするだけで自然と力がつきます。
文字を書く必要もなく、毎日続けることで耳がいつの間にか英文に慣れてくるので、ゆっくりとお風呂に入りながらでも学習効果が期待できますよ!
「お風呂でリスニング」をおすすめする理由②:優先順位の低いリスニングの勉強を習慣化できる
英語の勉強というと単語や文法の方が重要視され、リスニングは比較的勉強の優先順位が低い分野だと思います。
そのためなかなか勉強する時間がとれず、リスニングが苦手な人はますます解けなくなるという負の連鎖に陥りがちです。
リスニング対策を積極的にやらない原因の1つに「聴いても意味が分からない」というものがあると思います。
確かに英文を聴いて理解するには、ある程度単語力や英文法知識を備えていることも必要です。
しかし、だからと言って勉強しないでいると、いつまで経ってもリスニング力は成長しません。
英語試験の中でリスニングが占める割合は、共通テストでは50%(200点中100点)、東大の二次試験では25%(120点中30点)と極めて高いです。
それにも関わらず、リスニングを勉強しないままでいるのはもったいないですよね?
お風呂は基本的に毎日入るため、リスニングを勉強する時間と決めてしまえば、リスニングの勉強を習慣づけることができますよ。
普段は積極的に勉強しない分野だからこそ、お風呂で勉強することに決めてみましょう。
「お風呂でリスニング」をおすすめする理由③:人目を気にせず声が出せる
リスニングの勉強の際、音源を聴くだけで済ませていませんか?
リスニング力の強化には、聴こえた英語を自分でも声に出すことが必要不可欠です。
なぜなら、自分で発音できない単語を聴き取ることは不可能だからです。
特に、単語と単語をくっつけて発音する箇所は、声に出すことで初めて理解できます。
しかし周りに人がいる状態だと、たとえ家族や友達であったとしても、堂々と発声することはできないですよね。
小声で口に出すだけでは、アクセントや単語の強弱などが習得できず、ネイティブスピーカーの英語を完璧に聴き取れるようになれません。
お風呂には自分以外の人がいないため、人目を気にせず声を出すことができます。
さらにお風呂場は静かなので、英語の音声に集中することもできますね。
他の人がおらず、静かなお風呂場は、まさにリスニングの練習をするのにぴったりの環境と言えるでしょう!
「お風呂でリスニング」必要なものと手順
「お風呂でリスニング」に必要なもの
リスニングの練習をするにあたって必要なものは2つあります。
1つ目は英語の音源です。
あまりに簡単すぎる英文を聴いたところで、本番であまり役に立たないため、難易度は自分が受けるテストに合ったものにしましょう。
例えば過去に自分が解いたことのある、過去問や模試のリスニングの音源はおすすめです。
スマホに音源を取り込めば、簡単に音声を聞くことができます。
お風呂に持ち込む際は、スマホは防水ケースに入れましょう。
防水ケースは水滴や湿気に耐えられればいいので、そこまで値段の高い商品を用意する必要はありません。
1000円以内で買うことができますし、最近は100均でも売っています!
2つ目はスクリプトです。
スクリプトは英語の音声を書き起こしたものです。
スクリプトを見ることで、聴き取れなかった英文をすぐに確認でき、リスニング力が伸びるため、必ずスクリプトのある音源を使いましょう。
もし直近でリスニング問題を解いていた場合、意味が理解できなかった箇所はスクリプトに印をつけるなど、記憶が鮮明なうちに重点的に聴くための準備を行っておくと後々楽ですよ。
スクリプトをお風呂に持ち込む方法として、写真やスキャンしたデータをスマホに入れるよりも、紙にコピーすることをおすすめします。
というのも、スマホだとスクリプトの文字が小さくて拡大しないと見づらい上、音声が進むたびに画面をスクロールする必要があって面倒だからです。
スクリプトを印刷した紙をジップロックに入れておけば、お風呂に持ち込んでも紙がふやけたり濡れたりする心配もありません。
「お風呂でリスニング」の手順
それでは、実際お風呂でどのようにリスニングをするのか紹介します。
まずはスクリプトを見ながら音声を聴きます。意味がわからなかった箇所は日本語訳を随時確認しましょう。
意味がわかる英文を聴くのとわからない英文を聴くのとでは、頭への入りやすさが全く違います。
この段階で英文の言っている内容を掴み、円滑にリスニングが行えるようにします。
次にスクリプトを見ながら音声に合わせて声を出します。この時、なるべく流れてくる音声を再現するように意識して読みましょう。
自分で発音できる文は聴き取りやすくなり、リスニング力が上がるためです。
ネイティブスピーカーの読み方を真似することができ、発音も良くなるので一石二鳥ですね。
その後シャドーイングをします。シャドーイングとは、聴こえた音声をすぐに復唱していくことです。
この時スクリプトは見てはいけません。聞こえた通りに復唱します。
ついていけない箇所が必ず出てきますが、諦めずに何回もチャレンジしましょう。
この一連の流れを毎日繰り返していき、読み上げられる文章を聴いて、一文ごとの意味がわかる状態になったら、別の文章に移ります。
目安として、共通テストレベルの文章なら3日で、東大レベルの文章であれば、前半と後半で区切って1週間程度で完璧にできると良いと思います。
あくまで目安ですので、慣れるまでは自分のペースでやっていきましょう。毎日リスニングをし続けることが大事です!
おわりに
お風呂での勉強にはリスニングがぴったりです。
この記事を見て「お風呂でリスニングをしてみたい」と思った人は是非一度試してみてください!
続けていくうちに、いつの間にかお風呂でリスニングをすることが当たり前になります。
お風呂の時間をリスニング時間に変えてみましょう。