鉄のオキテ! 現代文には「解法」がある!

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文系の方は、ほとんどが必須科目の現代文。理系の方も、センター試験で受験するという場合も多いだろう。現代文は、普段使っている日本語が主体の科目。

誰が解いてもそれなりの点数は取れるものだ。だからこそ、無意識に解答して、そんなに悪くない点数を取れるからといって油断するのは要注意

逆に言えば、現代文で高得点をとればそれだけ差がつくということだ!そんな現代文のとっておきの読み方と、解き方の極意を紹介するぞ!

現代文という教科

すでに答えはそこにある

「全く現代文を解けない」という人はいない。点数のばらつきが他教科より少ないのが現代文の特徴だ。その理由は簡単。与えられた例題文の中に、すでに答えが書いてあるからだ。

だから、現代文を怖がる必要はない。その答えを見つけ出し(=読解)、うまく表現する(=解答)コツさえ身につければ誰もが高得点を取ることが出来る教科なのだ。

数学だと思って取り組むべし

「そうはいっても、数学みたいに公式とかあるわけでもないし…。」そう思って、現代文対策から距離を置いてしまう人が多いのではないだろうか?でも、現代文にだって数学と同じく、解法がある

今回は、その解法を簡単にまとめてみた。だから、その解法を習得するために、是非、現代文に取り組む時間を割いてほしい。1日1題取り組む。今まで対策してしなかった分、これだけで、成績が跳ね上がることだって十二分にあり得る話だ。

読み方の極意

難解な文章を読解するにあたって、ただ漠然と読み進めても何も頭に入ってこない。いくつかの意味段落や要素ごとに課題文を分解して、その特徴を把握することが必要である。

そうすれば、自ずと文章全体の流れが見えてくる。読み方の極意とは、ズバリ課題文の要素分解なのである。では、代表的な5つの要素を紹介しよう。

疑問形とキーワードに探し出せ!-問題の発見-

第一に行うべきことは、課題文の「問題」の発見。つまり、これから筆者が何を言わんとしているのかを把握することだ。多くの場合、課題文の冒頭付近に問題提起がされている。その問題に対して、筆者がそれに解答するという流れがほとんどだ。

問題を簡単に発見するためのコツは、ズバリ、疑問形で表されている文章だ。また、もし冒頭で問題がわからない場合もあるだろう。その時は慌てず読み進めよう。

そうすれば、何度も出てくる単語=キーワードに気づくだろう。そのキーワードに関する問題こそ課題文のテーマなのだ。

断定と逆説をチェックせよ!-主張の発見-

問題があれば、それに対する筆者の主張が必ず存在する。念頭に置いてほしいのは、課題文では筆者の主張が何度も言い換えられながら、繰り返されるということ。言い換えに惑わされず主張内容を把握することが大切なのである。

さて、その主張を発見するコツは、断定と逆説である。筆者が主張したい内容は、すでに決まっているのだから、主張部分の文末は断定になる場合が多いのだ。

しかし、断定ばかりが続くと説得力に欠けてしまう。そこで、筆者は逆説を利用する。つまり、一般的な演説を紹介したあとに、「しかし…」と続けて自らの主張を際立たせるのだ。

一般論に注意せよ!-批判の発見-

単調な文章にならないよう筆者は、自らの主張と異なる、批判的な意見も文章に盛り込む。これらを主張だと勘違いしないよう気をつけよう。

前述の通り、筆者の主張に対する批判は、一般論として提示されるパターンがあることを覚えておこう。

一般論を「たしかに~だ。」というように自然な形で紹介されると、筆者の主張のように勘違いしてしまう。直後に逆説とともに、主張が続いていないか注意しよう。

どの主張に対する補助解説なのか気をつけよ!-例示の発見-

筆者の主張を、理解しやすいように補助するのが「例示」だ。例示を交えることで、筆者の主張はより明確で、具体的なものになっていく。しかし、難しい文章は、この例示があたかも筆者の主張のように自然に配置されている。

しかし、これら例示を用いた解答は、筆者の主張の説明としては不適切だから気をつけよう。主張のどの部分に対応する解説であるのかきちんと理解した上で、例示を把握しよう。

二項対立と弁証法の2パターンを攻略せよ!-反論の発見-

批判をそのまま放っておけば、その文章における筆者の主張は不明確で、くすぶってしまう。批判があれば、その反論が必ずある。前述したように、筆者の主張は文章内で形を変えて繰り返される。反論もその1つだ。

反論部分を見つけるポイントはまず、二項対立への気づきだ。二項対立とは、相対する二つ概念のことである。つまり、「対立意見→←筆者の主張」という2つの要素のことである。筆者は「対立意見の欠陥を指摘する」=「反論する」ことで自らの主張の論理性を高めているのである。

また、弁証法による反論パターンも覚えておこう。これは、Aという意見と、それに反対するBという意見に対して、筆者がCという「新しい解決策を提示する」=「反論する」という形だ。AとBのメリットを同時に活かすハイブリッドな意見があればそれは筆者の主張だと考えられる。

文章全体の復習をせよ!-結論の発見-

課題文の末尾には、筆者は自分の考えをまとめた結論を提示する。これは、文章全体「主張→批判→反論」の流れを踏まえた最後の主張である。

最初の主張が、どのような経緯で論理的に鍛えられ、説得力のある結論に達したかをもう一度確認しよう。

課題文の構成

主張と、批判、反論は必ずしもこの順番で一度ずつ書かれるとは限らない。批判が何種類も、立て続けに書かれたり、筆者の主張が抽象的な内容から、具体的な内容にも変化して繰り返されることもある。

段落ごとがどのような関係をもっているか注意して読み進めよう。

鉄のオキテ! 現代文の読解法
>鉄のオキテ!一、問題の発見:疑問形とキーワードを探し出せ
一、主張の発見:断定と逆説をチェックせよ
一、批判の発見:一般論に注意せよ
一、例示の発見:どの主張に対する補助解説なのか気をつけよ
一、反論の発見:二項対立と弁証法2パターンを攻略せよ
一、結論の発見:文章全体の復習をせよ

満点を狙うために

出題者は絶対

現代文の問題は、「出題者が理解した」筆者の主張を、「出題者の想定通りに」解答することが高得点になることを覚えておこう。つまり、現代文においては、出題者が絶対的に正しいのであって、解答にいくら素晴らしい君の意見や推測を書いても得点には結びつかない。

だから、課題文の理解はもちろんのこと、問題文の理解=出題者の意図を知ることが高得点を取るために重要になる。

採点基準を踏まえた解答

とはいえ、通常の試験では、出題者と採点者は異なっている。そこで、大抵の場合は、出題者が期待する解答=模範解答をいくつかのポイントに分けて、そのポイントごとに点数を設けていると考えられる。これが、採点基準である。

さて、現代文の読み方の極意にて、課題文をいくつかの要素に分解したことを思い出してほしい。解答作成とは、これら要素を理解した上で、その意味を抽出し、ポイントを組み合わせるという作業である。

つまり、解答作成は、分解された課題文をもう一度わかりやすく組み立て直すという作業なのだ。以上のこと踏まえて、解答のコツを学んでいこう。

解き方の極意

内容説明:傍線部の言い換え

問題形式の1つとして、傍線部に対する内容説明を要求する記述式や選択式問題があるだろう。この形式での解答の語句はズバリ、傍線部の言い換えである。

傍線部は、各要素のまとめ部分に引かれている場合がほとんどである。すなわち、簡潔に書かれた傍線部は、それ1文を読んでも意味が分かりづらい

解答作成の際は、まず傍線部を文節ごとに区切り、その対応部分を要素から見つけだし、平易な表現に言い換えることに気をつけよう。

理由説明:論理展開の補充

次に、傍線部に対する理由説明を要求する場合について考えよう。上記のように、傍線部は各要素のまとめ部分に引かれている場合がほとんどである。

なぜなら、まとめ部分に対する説明をさせることで、その要素の論理の流れを理解しているかを確かめられるからだからだ。これが、出題者の意図である。

また、時には、1つの要素だけでは完全な解答を導けない場合がある。例えば、対立意見の要素内に引かれた傍線部を説明するためには、何に対立しているのか、すなわち筆者の意見についても言及しなくてはならないだろう。

このように、要素間の関係のついても記述する必要がある場合もしばしばあるということに注意しよう。
鉄のオキテ! 現代文の読解法

三段論法と二項対立

最後に、解答作成にあたって重要になる二つのテクニックを伝授しよう。1つ目は三段論法への注意だ。
鉄のオキテ! 現代文の読解法
図1のように「AだからC」という部分に傍線が引かれている場合、その理由を説明するためには、三段論法を見抜き、隠されたBについても言及しなければならない。解答の骨組みは、「Aは、BであるためCだから」というようになる。

2つ目は、二項対立への注意だ。二項対立とは、相反する二つの概念のことを指す。傍線部が否定文になっている場合は、この二項対立に注意だ。
鉄のオキテ! 現代文の読解法

このとき、二項対立のもう片方の内容を対比して解答すると上手くいく。「筆者の主張」「反論」と「対立意見」の対応する部分を補充して解答しよう。

鉄のオキテ!一、内容説明:傍線部を平易な表現に言い換えよ
一、理由説明;論理展開を補充して、根拠を発見せよ
一、三段論法:隠された論理を導け
一、二項対立:二つの事項を対比せよ

まとめ!

現代文の読み方、解き方のコツは理解頂けただろうか?文系の人にとっても、理系の人にとっても現代文を得意教科にすればかなりの強みになるはずだ。現代文の勉強に主体的に取り組んでみよう。

参考文献

現代文の解法(データハウス)