はじめに
「洋書なんて読むの大変そう」と思い込んで食わず嫌いになっている皆さんへ。
中学高校で習う内容が身についていれば、実は大抵の文章を読みこなせちゃうんです。
今回は日本語訳も出版されていて、皆さんも1度はタイトルを聞いたことがあるであろう洋書を10冊ご紹介します!
思い切って洋書に挑戦して、読書の幅を広げてみませんか?
洋書を読むメリット
洋書のメリット①速読力がつく
「英語の長文問題、読む時間が足りなくて……」とお悩みの方はいませんか?
手っ取り早く速読力をつける方法は、とにかくたくさん読むこと。
読めば読むほど英語の文章構造やコロケーションなどに慣れていくので、自然と速く読めるようになります。
また、ざっと読んで話の大きな流れを把握する力も同時に鍛えられますよ。
洋書なら1冊だけで相当な文章量になるので、大きな効果が期待できますね!
洋書のメリット②単語力がつく
ひたすら単語帳を見続けて飽きてきた方もいますよね。
洋書なら、ストーリーを楽しみながら単語力を鍛えられちゃうんです!
新しい文章を読むほど、知らない単語に出会う機会が増えますよね。
辞書で調べる前に、文脈から単語の意味を推測する習慣をつければ、長文問題で知らない単語が出てきたときの対応力まで身につきます。
また、1対1対応の単語帳とは違って物語の途中に単語が登場するため印象に残りやすく、さらには「その単語が文中で実際にどのように使われるのか」まで合わせて学べますよ!
洋書のメリット③自信がつく
自分の実力がどのくらいかは分かりにくいものです。問題演習を繰り返すだけでは、「本当にこれで力がついているのか?」と自信をなくすこともありますよね。
しかし、洋書1冊を読み切れば、「こんなに長い文章も最後まで読めた」「ネイティブと同じものを読めるくらい成長している」と自信がつきます。
今まで勉強したことが身についていると実感することで、これからのモチベーションも上がりますね。
もちろん最初は短いもの、簡単なものからで構いませんし、たっぷり時間をかけて大丈夫。
気になる洋書を選んで、少しずつチャレンジしてみましょう!
おすすめの洋書10選
それでは、ここからおすすめの洋書をご紹介します。
ジャンルも難易度も様々なものを選んだので、ぜひ最後までご覧ください!
おすすめの洋書①『星の王子様』
世界中で親しまれている、サン・テグジュペリの名作。絆とは何か、本当に大切なものとは何かを教えてくれる1冊です。
子ども向けに書かれたもので、読みやすいながらも考えさせられる名言がたくさん出てくるので、何度読んでも楽しめます。
昔この作品を読んだことがある人も、今読むとまた違う感想をもつことでしょう。
全体的に易しい英語で書かれているうえ、比較的短めで挿絵も豊富なので洋書初心者におすすめです!
おすすめの洋書②『くまのプーさん』
A.A.ミルン作の、くまのプーさんの物語。ディズニーキャラクターとしてもおなじみですよね。
『星の王子様』同様、挿絵つきで難しい言葉もなく、洋書に慣れていない人でも挑戦しやすくなっています。
1話完結の話がいくつか集まっているので、好きなところから選んで読むこともできますよ。
童心に返ったつもりで、プーさんと仲間たちの日々をのぞいてみてはいかがでしょうか?
おすすめの洋書③『クリスマス・キャロル』
世界で幅広い人気を誇る、チャールズ・ディケンズの名作。邦訳版も複数あり、絵本まで出版されているので、親しみのある方もいますよね。
お金一筋の老人スクルージがクリスマスイブに不思議な旅をする物語で、わかりやすいストーリーですが心に響くものがあります。
こちらも易しめの英語が使われていますが、中編小説なので洋書に少し慣れてきた人におすすめです!
おすすめの洋書④『ハリーポッターと賢者の石』
J.K.ローリングによるハリーポッターシリーズの第1作。映画を観たことがある方も多いのではないでしょうか?
いじめられっ子ハリーが秘めていた力とは何なのでしょうか。9¾番線から始まる本格的なファンタジーに魅了されること間違いなし!
くすりと笑いたくなるラストも見逃せません。
長編で抵抗があるかもしれませんが、とりわけ難しい単語や文法は使われていないので、今回紹介する本の中ではいちばん高校生にぴったりなレベルだと思います。
おすすめの洋書⑤『アルジャーノンに花束を』
日本では以前ドラマ化されて話題となった、ダニエル・キイスのSF小説。
知的障害を抱える少年チャーリィ・ゴードンが、新しい脳手術の被験者第1号となって知能を発達させる様子が描かれます。
実験用マウスのアルジャーノンとチャーリィの間に芽生える絆、そして彼らの運命から目が離せません!
また、本書は主人公が自ら書いた「経過報告」の形式で話が進んでいきますが、知能の変化に伴って変わる文体も見どころの1つです。
おすすめの洋書⑥『オリエント急行殺人事件』
アガサ・クリスティの代表的なミステリー。急行列車という密室で起きた殺人事件、その奇妙な結末に目を見張る作品です。
およそ100年前のイギリス英語で書かれているので、いつもと少し雰囲気の違う英文を読んでみたい人におすすめです!
時折フランス語も登場しますが、本筋にはあまり関係ないので分からなくても大丈夫。
「ミステリーは難しいかも……」という方は、邦訳版を読んでからチャレンジするのもありですよ。
おすすめの洋書⑦『わたしを離さないで』
2017年にノーベル文学賞を受賞した、カズオ・イシグロの長編小説です。
キャシーという女性の回想で、同じ施設で育った仲間たちの秘密に迫っていきます。
その施設の目的や彼女たちの使命など、真実が少しずつ明らかになっていく過程はまさに鳥肌モノ。
全23章とかなり読み応えのある作品で、読み終えたときの感動や達成感はひとしおです!
おすすめの洋書⑧『キャッチャーインザライ』
青春小説の代表ともいわれる、J.D.サリンジャーの名作。
高校を退学になった少年ホールデンを主人公に、社会の欺瞞や不条理さが描かれます。
少し癖のある語りなので読みにくく感じるかもしれませんが、若者ならではの葛藤や反抗心に、あなたもきっと共感できるはず。
大人と子どもの狭間で悩む高校生にぜひ読んでほしい1冊です!
おすすめの洋書⑨『吾輩は猫である』
海外文学が苦手な人は、日本文学の英訳を読んでみるのはいかがでしょうか。
ここでは、世界的にも評価が高い夏目漱石の1冊を選びました。魅力的な書き出しで有名ですよね。
猫の目から見た人間の姿に、思わず笑ってしまう場面も。
「もう内容知ってるよ」という方も、日本語と英語の表現の違いを気にしながら読むと新鮮で面白いですよ!
おすすめの洋書⑩『枕草子』
最後に変わり種をご紹介。
「春はあけぼの」って英語で何というかわかりますか?清少納言のウィットに富んだ洞察は、どのように表現されるのでしょうか。
これを読めば、英語の勉強にも古文の勉強にもなって一石二鳥ですね!
時代も国境も越える「をかし」の文学を楽しんでみてください。
おわりに
いかがでしたか?気になる洋書は見つかったでしょうか。
洋書を読めば、楽しみながら英語力を鍛えられます!
自分のレベルや興味に合いそうなものを選んで、ぜひ読んでみてくださいね。