現代文と格闘するの特長とおすすめの使い方・勉強法

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参考書『現代文と格闘する』の特長

現代文の参考書の中ではレベルが高て、やって良かったなと思えた参考書『現代文と格闘する』の特長を紹介します。

重要キーワードも一緒に学べる

この参考書は三部構成になっています。一部が「ことばをイメージする」と題され、現代文を読解するためのキーワード集になっています。

二部は「文章を読みつなぐ」ための思考の流れに沿った読みつなぎ方がまとまっています。現代文は一文一文切り離して読んでいては全体の趣旨や構成が見えてきません。現代文の文章を一つのまとまりある文章として読めるようになるための方法が読みつなぎ方であり、これを学ぶことで一気に現代文を構造的に捉えることが出来ます。

三部は演習問題の解説です。問題自体は別冊にまとまっていて、小説3問・評論10問の全13問がのっています。

ここでは、その中の一部について紹介していきます。第一部では現代文を読解する上で知らなくてはいけない言葉をまとめています。一つ一つのワードを単体として載せているのではなく他の言葉と関連させていたり、言葉の広がりを意識してあるところが他の参考書のキーワード集と違うところだと思います。

例えば、「義」という単語があって、それは一義→広義→再議というように言葉が広がることや、「識」も知識・意識・認識と関連していると説明されています。一つの単語が単体で説明されている物は一つもなく必ず何かの単語とセットで覚えられるようになっています。他にもカタカナ語であったり、絶対↔相対などの対義語も載っています。

現代文は言葉や概念を知っているか否かが文章の理解に直結するので、一部のキーワードはすべて頭に入れることをおすすめします。

問題が解けるようになるために必要な知識や解き方の説明が豊富

ここでは主に第二部の紹介をしていきます。ここでは実際に文章を用いて具体的にどこに注目して読んでいけば良いのかや、キーセンテンスはどこなのかを解説してくれるコーナーになっています。この参考書でのメインはこの章になっています。

私自身、現代文がどうも点数が伸びない時期があって、そのときに先生に教えていただいたことが、現代文にテクニックなんてなくて、その文章をいかに読めたかを解答に表すのが現代文の試験なんだと言われました。この参考書もまさにその理念と同じで、テクニックを紹介しているのではなく、実際に文章を読めるようになるために、どんなところに注目して読みつないでいけばいいかを教えてくれます。

テクニックだとこの文章には通じてこの文章には当てはまらないという事があります。でも、文章の読み方はすべての文章に通じます。二部では、小説と評論文それぞれの文章を実際に用いながら、赤線や記号を使って、文章を一文一文読むのではなくて読みつないで全体として捉えられるような読み方を教えてくれます。

現代文は特に何も対策せずとも読めることには読めてしまうし、テクニックを使ってその場しのぎになる可能性が高い科目ですが、きちんと対策した人とそうでない人では明らかな差が出る科目でもあるので、現代文の読み方がいまいちよくわからなかったり苦手な人は特に対策を怠らないようにしましょう。

読み手の側に立った詳しい解説で一題一題がしっかり復習できる

ここでは三部の紹介をします。本体の方の三部では別冊の演習問題の解説がのっています。1問の解説の量がすごく多いので、独学向きの参考書です。何で多いのかというと、第二部で説明された「読みつなぎ方」を解説で実践しているからです。自分たちが読んだ文章を実際にその方法で解説してくれているので、第二部で説明してあったことが自分で出来たのかどうかを確認できます。

解説には、読みつなぎ方の他に要約ものっているので、入試に要約問題がある人にもぴったりな参考書になってます。

また、解説の最後にその文章がテーマにしていたキーワードを解説してくれています。例えば、「アイデンティティ」や「言語論」など、現代文を読む際に知っておかないといけないものばかりです。

参考書のレベルが高いので志望校によっては必要ない

この参考書のレベルはすごく高いです。センターだけに国語を使う人や二次試験の現代文はそんなに難しくないという受験生には向かない参考書です。でも逆に過去問ではなく参考書でここめでレベルが高いのは他にないと思うので、東大・一橋・早稲田や難関私大を受ける人で現代文を得点源にしたいなと思う人にはもってこいの参考書になっていると感じました。

志望校の過去問を解いたり、対策のページを読んだりして自分がどのレベルに行けばよいのかを吟味して参考書を選ぶようにしてください。志望校の国語のレベルが高くとも自分は英語や他の科目で点数をとって国語は得点源にしようと思ってない人はこの参考書よりレベルの低い参考書を使った方がいいと思います。

参考書『現代文と格闘する』のおすすめの勉強法・使い方

まず参考書に書かれた「読みつなぎ方」を頭に入れよう

第二部がこの参考書のメインなので、ここに書かれてある読みつなぎ方をまずは理解して頭に入れましょう。特に記号などを丸暗記する必要はないですが、どの部分が重要であるのかを読んで理解できるようになるまでは読み込みましょう。私は一つの章を二日に分けて読みました。だいたい二つに分けると、一日一時間くらいで読み込めます。

読みつなぎ方については、その後の演習問題でも実践してみて忘れていたらまた読み直す勉強をおすすめします。

重要キーワードや知の扉は何回も読み返す

重要キーワードは、蛍光ペンを使ったり、緑ペンを使い赤シートで隠しながら覚えました。全部で約50個ほどありますが、関連する言葉のグループごとにまとまっていて、イラストも付いてあるので、比較的覚えやすいと思います。自分でその単語を説明できるようになるまで覚え込みましょう。第三部の解説後にのっている知の扉のキーワードについては蛍光ペンを使って覚えました。

これらのワードを知っていることで、現代文が格段に読みやすくなるので、ここは焦らずにしっかり覚えることを心がけましょう。

三日に一問くらいのペースで良い

この参考書の演習問題はかなり難しいので、一日に何個もやるのは効率が悪いと思います。また、解説も量があり、読むだけでかなり時間がかかるので、1問を解いて復習するのにかなりの時間を要します。私は3時間弱かかっていました。

私のおすすめは3日に1問のペースです。そうすると、演習問題は一ヶ月半くらいで終わります。第一部と第二部の部分もあるので全体としては二ヶ月で一周できるように計算してやっていました。

現代文は他の科目より勉強の優先順位が下がりがちですが、3日に1問のペースなら続けてやっていけると思います。

解答や手順が再現できるようになるまで復習する

この参考書は現代文の読みつなぎ方を理解するために作られているので、演習問題では解いてみて、たとえ合っていたとしても必ず解説を読むようにしてみてください。参考書に書いてある解答を再現できるようになるまで読み込んで復習しましょう。

私は一回目に解いた時の復習では、自分が知らなかったことや出来なかったことを再確認して、二回三回と復習して読む際に読みつなぎ方を練習していました。読みつなぎ方が頭に入ってほぼ出来るようになっていったのは、五問ほど解いた時だったので結構自分で何度も復習して覚え込む必要があるかなと思います。何度も何度も理解できるまで読みましょう。