名門の森の特徴とおすすめの使い方・勉強法

【名門の森】の特徴

【名門の森】①2冊に分かれていて使いやすい

名門の森は物理の入試で出題された問題を集めた問題集です。分野ごとに分かれていて『力学・熱・波動1』と『波動2・電磁気・原子』の2冊があります。

2冊に分かれているので自分の苦手分野だけを選択して演習することも可能です。特に力学と電磁気は問題の網羅性が非常に高いので、模試前に苦手分野だけ集中的に解くことで大幅な実力アップが可能になります。

また近年原子に関する問題も物理の入試に現れることが多くなっていますが、この問題集は原子の問題や他の分野と絡めた問題も充実しています。

【名門の森】②入試標準レベルから難関レベルまで網羅

この問題集には主に入試標準問題が主に掲載されています。具体的には中堅レベルの国公立私立大学で出題されている問題です。

しかし中には東大や京大、早慶などの難関国公立・私立大学で出題された問題もあります。

ただ入試標準問題といっても物理の基礎が固まっていないとなかなか解くのは難しいので、高校物理の教科書を一通り終えた頃に開始するのが望ましいですね。

各問題はレベル1〜4で難易度が設定されており、一目でどの問題に力を入れるべきかがわかるようになっています。そのため自分に必要なレベルに絞って問題を解くこともできます。

レベル1、2にはおおよそ基本的な問題が揃っています。レベル3にはより応用的な問題が含まれています。レベル4は東大や京大の過去問から引っ張ってきたものなど発展的な問題が多いです。

私の場合、高校2年生で物理の教科書内容が全て終わったので、東大の過去問に手を出す前に入試問題が解けるように準備するための自学用の問題集として購入しました。
またこの問題集には大学の入試問題がそのまま乗っているわけではなく、筆者によってオリジナルの問題が追加されていたり問題自体が編集されていたりします。

これにより過去問のうち良問だけを解くことができ悪問に時間を費やさずに済むので、物理のレベルが上がること間違いなしです。

【名門の森】③解説がとても丁寧

二次試験で物理を受験する生徒の多くがこの問題集を選択しています。その理由として解説が丁寧であることが挙げられます。

似たようなレベルの問題集として『難問題の系統とその解き方』がありますが、この問題集は解説が簡略すぎて物理がかなり得意でないと途中で挫折する可能性があります。

その点この問題集は解説が詳しい(図が多くのっている、補足が充実している)ため、独学でも物理の本質、どこが重要な部分なのかをきっちり把握することができるのです。

また解説で微積を使われているかどうかを気にする受験生は多いと思いますが、結論から言うとこの問題集は解説で微積を使っていません。
駿台や『難問題の系統とその解き方』の解説では微積が多く使われていますが、現役生は微積による物理の解法を知っていないと思うので、現役生にこの問題集はとてもお勧めできます。

名門の森のおすすめの勉強法・使い方

【名門の森】①まずは1日1問を目安に

難易度にもよりますが、たいてい1問1問の問題が重いです。慣れないうちは1問に30分程度かかるのではないでしょうか。

そのためまずは1日に1問を解き切って、解説をじっくり読み完全に理解することを心がけましょう。1日1問は少ないのではないかと思われるかもしれません。しかし、とく問題数を増やして消化不良に終わってしまえば本末転倒です。

とにかく問題を解くスピードを意識するのではなく、問題を解く過程を大事にしましょう。

1冊目には64題、もう一冊には72題の問題が含まれているので、合計136題の問題が含まれています。これを1日1題解こうとすると、約4ヶ月かかることになります。

私の場合は高校三年生の3月から6月にかけて1周しました。また初見で解けなかった問題については、チェックマークをつけておいて模試や入試の前に適宜見直していくべきでしょう。

【名門の森】②模試などで発覚した弱点補強に

私は東大志望だったので、冠模試(大学別模試)を高3の時に7回ほど受けました。しかし、しばしば特定の分野の問題が全くわからず、0点に近い結果になってしまったことがありました。

これは初見の問題を見たときにまずどの公式、定理を使えば良いか判断する力が不足していたためだと思います。見慣れた問題ならば解いた雰囲気で解けることもありますが、初めて見る問題では最初から何をすればいいかわからないことも多いです。

そのため模試の復習が終わった後に余裕があれば、できなかった大問の分野の問題を総復習しましょう。時間的に難しければ類題を数問でも解いておけば、物理の本質、どんな問題でどんな公式を使うかに理解が深まるでしょう。

【名門の森】③最終的には3周程度しよう

解けなかった問題にはチェックをつけておくことで、次解くときにどの問題が解けなかったかがわかりやすくなります。

解くことはできたがあっているか不安であった問題にも別のチェックをつけておきましょう。

2周目にはそれらのチェックがついている問題だけを集中的に解いていくことで、本当に解説を読んで理解していたかがわかります。

解説を覚えていたということがないように、2ヶ月から3ヶ月をあけて解き直しましょう。解くことができたらチェックは外しておきます。

2周目を終えてもチェックがついている問題はあなたが苦手な形式の問題です。先生や友達に質問するなりして、解き方が完全に理解できるようにしておきましょう。3週目には1週目、2週目を終えても解けなかった問題をスムーズに解けるかどうか確認しましょう。その問題があなたが一番苦手な形式、分野となるので模試前、入試前に入念に見直しましょう。