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生物新・考える問題100選の特長
【生物新・考える問題100選】①生物を理解する上での本質が詰まっている
みなさんは、「生物=暗記」と思ってはいないでしょうか?
しかし、それは大きな間違いです。
実は、生物の入試問題には単語レベルの暗記で解ける問題と暗記だけでは解けない問題があり、大半の入試問題は単語レベルの暗記だけでは解けません。
暗記だけでは解けない問題とは、生物学の本質的理解を問う問題です。生物学の本質とは、生物学的な意義や生体現象のメカニズム(仕組み)、事象への理由づけのことを指します。
例えば、「単にスプライシングが存在するだけでなく、選択的スプライシングが存在する意義を述べよ。」という問題が生物学的意義を問う問題にあたり、「ミトコンドリアが母性遺伝する理由を述べよ。」という問題が因果関係を問う問題にあたります。
このような本質を問う問題がこの参考書には詰まっています!
【生物新・考える問題100選】②実験考察問題が豊富である
生物学の本質的理解は実験考察問題の演習を重ねることでさらに養うことができます。
実験考察問題とは、実験の方法と結果が問題文中で提示され、それをもとにその実験の意義やその実験から導かれる結論を考える問題をいいます。
実は、この実験考察問題が生物の入試の大半を占めるとともに、「合否を分ける問題」となっているのです。
実験考察問題では実験データの情報処理能力が試されるので、演習をこなした分だけ実験データの処理が素早く、正確になります。
このため、「日々の学習でどれだけ実験考察問題を解いたか」が点数に直結します。
そんな実験考察問題ですが、この参考書には頻出テーマを網羅した100問の実験考察問題が掲載されています!
この問題集に取り組めば、情報処理能力が高くなること間違いなしですよ!
【生物新・考える問題100選】③解説のレベルが高い
この参考書の1番のおすすめポイントは解説のレベルが高いことです。
まず、解説は1問につき見開き1ページ使われていて、一般的な問題集に比べて量が圧倒的に多いです。
次に、解説の質がとても高いです。
100問それぞれのテーマに関する本質や問題を解く上で核となるポイントが載っています。
また、生徒がよく間違えるポイントや理解の助けとなる具体例も豊富なので、解説を読んでもなお問題がわからないということがありません。
問題を解くだけでなく、解説から新たな知識を得られることも多く、一度に沢山のポイントを吸収することができます。
教科書や図説を振り返る時間がない時でも、重要事項を確実に押さえることができるのがとても便利です。
生物新・考える問題100選のおすすめの勉強法・使い方
【生物新・考える問題100選】①基礎問題が解けるようになってから使おう
この参考書を使うにあたって、注意しなければならないことがあります。
それは、教科書レベルの内容が理解できていないと実験考察問題は解けないということです。
なぜなら、実験考察問題は基礎的な生物用語やメカニズムを理解していることが前提となっているからです。
まず教科書を熟読し基礎的な問題集で知識の定着を確認した後に、『生物新・考える問題100選』を解きましょう!
もし、教科書が理解できないときは、講義系の参考書やスタディサプリやYouTubeなどの映像教材を使うといいですよ。
それから、解説を見ても理解できないという時は基礎的な参考書に戻りましょう。
ちなみに、筆者は高3の1学期までは基礎的な参考書を使い、夏から入試前日までほとんど毎日この参考書を利用していました!
【生物新・考える問題100選】②問題を解くだけでなく周辺知識を確認しよう
この参考書を使う時は、まず時間を気にせず問題を解きましょう!
そして、解答解説を見る前に自分の書いた記述問題の答えを読み直し、主述関係など日本語のミスがないか確認しましょう。
それが終わったら、解答解説を読んで理解しましょう。
ここでは自分が知らなかったことと記述の書き方も確認してインプットすることが大切です。
記述の内容が盛り込まれているかどうかも重要ですが、記述の書き方をインプットすることは日本語の使い方に関する減点を防ぐことに繋がるので、重点的に確認しましょう。
最後の仕上げとして、テーマに沿って教科書や図説に戻りましょう。
考え方や記述内容が思いつかなかったテーマは特に、周辺知識も抜けていることが多いので教科書や図説に戻って基礎的な用語の意味などを再確認するといいですよ。
もちろん、間違えた問題がないテーマに関しても教科書や図説に戻ることで知識の定着が強化されるのでおすすめです!
【生物新・考える問題100選】③過去問演習と並行して実力を測ろう
受験本番が近づいてくると、過去問演習がメインになりがちです。
しかし、この参考書は過去問を始めてから使っても遅くありません!
生物は前日にやったことがそのまま入試に出題されるということが起きやすいため、「入試前日まで伸びる科目」と言われます。そのため、他科目に比べて、参考書の着手開始時期に手遅れということが少ないです。
過去問演習が始まっていても、この参考書は併用して実力養成に使いましょう。
この参考書の問題の多くは東大・京大など難関大の過去問を参考に作られているため、難易度が非常に高い問題もあります。そのような問題は、過去問をある程度仕上げた後の実力試しとして最適です。
基礎知識が定着した後、実験考察問題の演習として、また、実力試しとして利用できるこの参考書を利用しない選択はないでしょう。
この参考書の問題を難なく解けるようになったら相当な自信をもっていいので、それを目標に生物の勉強を頑張りましょう!