目次
漆原晃の物理基礎・物理の特長
【漆原晃の物理基礎・物理】①イラスト付きでわかりやすい用語と原理の説明
物理は用語の定義が命です。用語の定義や現象の根本原理を暗記するだけで、解ける問題が格段に増えるからです。
本書では、物理の用語の定義がとにかく丁寧に説明されています。
例えば「仕事」「電位」といった抽象的な用語が、イラストや比喩を交えてわかりやすく説明されており、初学者でも理解しやすいです。
また、重要な点をまとめたポイントが説明の合間にあったり、各章の終わりにまとめとして新しく学んだことが整理されていたりします。
話の要点が一目でわかるので便利ですよね。特にまとめに書かれている内容と用語の定義は絶対に頭に入れるようにしましょう。
【漆原晃の物理基礎・物理】②先生と生徒の会話形式で理解しやすい文章
この本の最大の特徴は、説明の文章が先生と生徒の会話形式で書かれていることです。
教科書や多くの参考書は説明が一方的で退屈になってしまったり、頭に入りにくかったりしますよね。
本書では説明が会話形式なので、個別に先生に質問しながら授業を受けている感覚で読み進めることができます。
多くの人が抱く疑問やよくある間違いを文中の生徒が発言するので、自分の疑問点が解決しやすく、飽きることなく読み進められます。
自分が重要だと思うところにマーカーを引いたり付箋をつけたりしながら読むことで、より頭に入りやすくなりますよ。
【漆原晃の物理基礎・物理】③頻出パターンを網羅したチェック問題
本書では各章にチェック問題がちりばめられています。
チェック問題は「易」「標準」「やや難」の三段階に分類されているため、一周目は「易」のみ解くなど、自分の実力に合わせた使い方ができるのが特徴です。
問題数は多すぎず、各分野のポイントを確認できる問題が厳選されています。一問一問のテーマがはっきりしているので、良いアウトプットになりますよ。
また、特に頻出なパターンの問題の解法手順が丁寧に書かれているので、それを暗記することで、その型の問題が必ず解けるようになります。
問題の解説も丁寧でわかりやすいです。間違えやすい箇所や気を付けるべきポイント、解法の根拠などが細かく説明されています。
問題を解いた後は、解説までじっくり読み込みましょう。
漆原晃の物理基礎・物理のおすすめの勉強法・使い方
【漆原晃の物理基礎・物理】①説明を熟読してチェック問題を繰り返し解く
まずは説明を熟読し、チェック問題を解きましょう。
難しく感じたら「やや難」は飛ばすなど、実力に合わせて問題を選ぶのがおすすめです。
一周目は説明やポイントを見ながら解いても構いません。
問題が解けない場合は、解説を読んで理解するのが重要です。
繰り返し解いて、高3の秋までに「やや難」まで完璧にしておくと、秋以降の問題演習にスムーズに取り組めます。
問題集を繰り返し解くときにおすすめなのが、解いた日付と簡単な感想を書いておく方法です。
私は、完璧に理解して何も見ずに解けた問題には「OK!」と書き、間違えた問題には「力を書き込み忘れた」「計算ミス」など、なぜ間違えたかを簡潔に書いていました。
間違えた原因を探る気持ちで説明を読み直すことで、自然と理解が深まります。
また、解けた印が多くなると自信につながりますよね。
【漆原晃の物理基礎・物理】②用語の定義や公式の導出方法を暗記する
公式を自力で導出することこそが根本原理理解の近道です。
公式を導出する過程で、物理現象を深く理解することができ、応用問題も解けるようになります。
公式の導出過程も、用語の定義と同様に暗記することが重要なので、何も見ないで導出できるかどうかの確認を定期的に行いましょう。
また、用語の意味や公式の導出方法が書いてあるところに付箋を貼ると、問題を解いていてわからなくなった時にすぐに参照できるのでおすすめです。
【漆原晃の物理基礎・物理】③根本原理を意識して問題演習をする
ほかの問題集や過去問を解くときでも、この本をそばに置いておくことを強くおすすめします。
問題を解いているときや、答え合わせの時、用語の定義や根本原理がわからなくなったら、その都度この本を参照するためです。
参照したページにも日付を書いておきましょう。記録をとることで、知識や理解が足りていない分野が一目瞭然になります。
また、苦手分野の章のチェック問題は繰り返し解きましょう。
問題演習で躓いた分野は、面倒くさがらずに原理まで戻って理解することが克服の近道です。
直前期でも、少しでも不安に感じた分野があればこの本を参照して、不安要素をなくしましょう。
私はこの参考書にたくさん書き込みをして、説明文を覚えるくらい熟読したことで、物理に対する苦手意識を払拭することができました。
繰り返しになりますが、物理では原理を当てはめて応用する力をつけることが必要不可欠です。
この参考書を使って、入試に対応できる基礎力と応用力をつけましょう!