【理科・社会勉強法】理科・社会の重要性と入試までの勉強スケジュール

はじめに

理系では多くの国公立と私立大学で、文系では一部の難関国公立と多くの私立大学で二次試験において国数英に加えて理科・社会の試験が課されますよね。

しかし理科・社会は国数英に比べて軽視されがちで、対策が間に合わないという例もよく耳にします。

そこで今回は二次試験で理科・社会が必要な人に向けて、その重要性と理想的な勉強のスケジュールを紹介していきます。

ぜひこれからの理科・社会の勉強の参考にしてください!

大学受験において理科・社会が重要な3つの理由

まずはじめに大学受験において理科・社会が重要な理由を説明していきます。

理科・社会は勉強したことがそのまま点数に反映されやすく、国数英に比べて時間対効果が高い

1つ目の理由は、理科・社会は勉強したことがそのまま点数に反映されやすく、国数英に比べて時間対効果が高いということです。

理科・社会は国数英に比べて「知っているかどうか」が問われる割合が大きいので、勉強したことがそのまま近い形で試験でも出題されます。

一方国数英では勉強したことがそのままの形で出題されることはあまりありません。例えば、単語を覚える勉強をしてもその単語の意味が直接出題されるというようなことは少ないですよね。

単語の意味を覚えるだけでなく文法事項を覚える、構文を覚える、など総合的に勉強してそれらの知識を試験の時に組み合わせることが必要になります。

こうしたことを考えると理科・社会の方が勉強量がそのまま点数に反映されやすいと言えます。

入試は総合点での勝負ですから、理科・社会の1点も国数英の1点も基本的にはその重要さに違いはありません。

そこで総合点を最大化するためには勉強量が点数に反映されやすい理科・社会で確実に多く得点しておくことが合格するための重要な戦略となります。

理科・社会は大きく差がつきやすく、失点すると大きなハンデになる一方で得点できると有利になる

2つ目の理由は、理科・社会は大きく差がつきやすく、失点すると大きなハンデになる一方で得点できると有利になるという点です。

先にも述べたように理科・社会は「知っているかどうか」が問われる割合が高いので、勉強量の差がはっきりと点数の差として現れます。

国数英はなかなかそうはならないですよね。特に国語の現代文などはほとんど勉強していなくてもそこそこの点は取れてしまったりします。逆にしっかり勉強しても常に高得点を取るということは難しく、まして満点近く得点するのはほぼ不可能なようにも思えます。

しかし理科・社会は勉強量によって満点近く取れる人からほとんど点が取れない人まで出てきます。

受験生はみんな勉強するので多くの人はしっかり点数を取ります。ですからもしこれらの教科で点数が取れなければそこで一歩他の人に遅れを取ってしまい、合格を勝ち取るには比較的差がつきにくい国数英で他の受験生よりも高い点数を取らなければならなくなってしまいます。

これは大きなハンデだと言えます。

また浪人生は現役生に比べて勉強時間がたくさんあるため理科・社会で確実に得点してきます。そのため現役生でもここでしっかり得点できないと浪人生から一歩遅れを取ってしまいます。

逆にしっかり得点できれば、勉強が間に合わないことがありがちな多くの現役生より優位に立てます。

理科・社会は国語や数学と違って出題される問題が限られていて、得点の上下の少ない安定した得点源になる

3つめの理由は理科・社会は国語は数学と違って出題される問題が限られていて、得点の上下の少ない安定した得点源になるということです。

理科・社会は教科書や問題集に載っている問題に近い問題が出題されることが多いので、基本的に失敗するということはなく安定した得点源になります。

特に数学に顕著ですが、国数英は無限に問題の種類があるため、全く見たこともない初見の問題が出題され、いつもは高得点が取れるけどたまたま失敗して信じられないような点数を取ってしまうというようなことも起こり得ます。

入試本番でもこのようなことはあり得るので、何か確実に得点できる見込みがある教科があるというのは非常に強い武器になります。

理科・社会の入試本番までのスケジュール

理科・社会は知識系の問題が多いからといって直前にまとめてやろうとすると今度は直前期の国数英の勉強がおろそかになってしまいます。ですから、直前になって焦ることがないようにしっかりスケジュールを立てて計画的に進めることが大切になります。

そこで、ここでは入試本番までの理想的な勉強のスケジュールを紹介していきます。

高校3年生の理科・社会の理想的なスケジュール

11月までには教科書の範囲を一通り終え、二次試験対策

教科書の範囲はどんなに遅くとも11月までには全て1度は勉強したという状態にしておきましょう。これ以上遅くなるとセンター試験の対策を十分にできなくなります。

教科書の範囲が全て終わったら二次試験の対策を始めます。二次試験の過去問を解いたり、それに近いレベルの問題集に取り組んだりして、教科書で身につけた断片的な知識を、二次試験の問題が解けるレベルまで引き上げることを目指します。

しかし現実的なことを言うと、1度教科書の範囲を勉強した程度の状態から二次試験の問題が解ける状態まで引き上げるのはそう簡単なことではありません。

ですから、本当は高3の夏頃までに教科書を終わらせてそれから11月まで十分に二次試験対策を行うというのが理想的です。

しかし多くの高校はそれほど早い進度で勉強しておらず、自力で勉強を進めるのも負担が大きいので、高3の夏で教科書を終わらせるというのは難しいです。

そこでおすすめするのは学校の授業で習った範囲は、習った段階でしっかり理解し、その範囲の二次試験対策まで行っておくことです。

学校で行われるテストよりはかなり上のレベルの問題を勉強することになると思いますが、入試直前期になって焦らなくて済むようになります。

12月はセンター対策

12月になったらセンター試験の対策を始めましょう。二次試験の問題と比べると簡単に感じることもあると思いますが、必ず取り組みましょう。

わからない、解けない問題も出てくるはずです。その度に復習して穴を潰していくことで基礎が固まっていき、センター試験後の二次試験も勉強もスムーズに行えるようになるはずです。

もし常に満点近く取れるという状態であれば、センター試験の対策だけをするのではなく二次試験の対策を継続してもいいでしょう。

センター試験後は二次試験対策

センター試験が終わったらひたすら二次試験対策です。

二次試験対策としては、自分が受験する大学の問題でしっかり得点できるように過去問を解くのが効果的です。

理科・社会では出題される問題の種類がある程度限られているので、過去問で一度出題された問題が形を変えて何度も出題されることがあります。

ですから理科・社会はできるだけ多く解いておくことが重要です。もちろん復習もきちんとしましょう。

高校1・2年生の理科・社会の勉強について

ここまでは主に高3向けの内容について説明してきたので、ここでは高校1・2年生の理科・社会の勉強の進め方について説明していきます。

高校1・2年生の段階ではとにかく授業で習ったことをしっかり復習し、確実に身につけることを意識しましょう。

学校のテストで点を取るために一夜漬けで用語を暗記する、などといった勉強ではなく、普段から内容の深い理解につとめることを意識しましょう。

最後に

いかがでしたか?

記事の中で書いたように理科・社会の勉強は後回しにされがちですが、ここでしっかり得点することが合格に近づくための重要なことです。

また、理科・社会は内容的に興味深いところも多く、勉強しているうちに楽しくなってくる人もいると思います。

ぜひこの記事を参考にして、計画的に、また楽しみながら勉強を進めてください!




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