【3か月で完成!】物理の成績を短期間でのばす勉強法とおすすめ参考書・問題集

はじめに

「物理が苦手だが何をどうすればいいかわからない」という悩みを抱えている方は多いと思います。

物理は暗記事項が少なく、短期間で成績を伸ばしやすい科目です。

私は高3の11月の模試で、物理の偏差値が42でしたが、そこから全力で勉強した結果、共通テスト本番で88点、二次試験本番で44点/50点をとることができました。

この記事では、物理の苦手意識をなくすための勉強法を紹介します。

物理の苦手意識をなくすためのインプット法

【苦手意識をなくすためのインプット法】①物理は根本的な理解が命

物理は、用語の定義や現象の根本原理を理解するだけで解ける問題が格段に増える科目です。

基本事項がまとまっている参考書を用いて、用語の定義や現象の根本原理の理解を深めることが大切です。

物理を勉強する際は、以下の3点を特に意識して学習を進めましょう。

  • 用語の定義を暗記すること
  • 公式を自力で導出できるようにすること
  • 頻出パターンの解法を覚えること

【苦手意識をなくすためのインプット法】②問題を解きながら用語の定義を暗記する(20日間)

私は、基礎を固めるための参考書として『漆原晃の物理基礎・物理』を使用していました。

用語の定義や抽象的な概念がイラストや比喩を用いてわかりやすく説明されていて、頻出パターンの問題が網羅されているのでおすすめです。

『漆原晃の物理基礎・物理』は、「力学・熱力学編」「波動・原子編」「電磁気編」の3冊で構成されています。

「力学・熱力学編」は23章、「波動・原子編」は14章、「電磁気編」は21章あります。

まず「力学・熱力学編」から順に、毎日3章ずつ読み進め、20日間で3冊すべてのチェック問題を1周解きましょう。

1周目は、説明やポイントを見ながら解いても構いません。

ポイントを見ずに自力で解けた場合、解けた日の日付「OK!」と書くと、自己肯定感が高まるのでおすすめです。

解けなかった場合、その原因を分析して「力を書き込み忘れた」「計算ミス」などとメモしておくと、以後同じ間違いを減らせますよ。

解けそうな問題から取り組み、難しい問題を飛ばしても良いので20日間1周しましょう。

【苦手意識をなくすためのインプット法】③頻出問題と公式の導出を完璧にする(25日間)

次に、1日4章分ずつ「OK!」マークがつかなかった問題を解きなおし、15日間でもう1周しましょう。

どこで間違えたのか、何の理解が足りないのかを分析し、説明やポイントに戻って理解を深めることが、頻出パターンの解法を覚える近道です。

2週目は難しい問題でも飛ばさずに、説明をもう1度読んでから挑戦します。それでも解けない場合は、解説を読んで理解することを心掛けましょう。

2周目を終えたら、仕上げとして10日間で参考書全体を完璧にします。何も見ずに自力で問題が解けるようになるまで繰り返し解きましょう。

このとき、公式の導出を自力で行うと、原理を理解できているか確認できるのでおすすめです。

問題を解いて公式が使えるかどうか確認するよりも、公式の導出を復習したほうが時短になるので、定期的に公式の導出を復習しましょう。

物理の苦手意識をなくすための問題演習

【苦手意識をなくすための問題演習】①1冊の問題集を何周もする

複数の問題集を同時並行で少しずつやるよりも、1冊の問題集を繰り返し解くことをおすすめします。

参考書によって解法プロセスが異なり混乱する場合があるからです。

何周もして1冊を仕上げると達成感が得られます。1冊の問題集を完璧にしてから、次の問題集に進みましょう。

私は、演習用の問題集として『良問の風』を使っていました。

『漆原晃の物理基礎・物理』のチェック問題より応用的な問題が多いので、身に着けたことを活用する練習になります。

また、問題を解くための手順が段階ごとにがとにかく丁寧に解説されていて、覚えるべき公式や用語もまとめられているのでおすすめです。

【苦手意識をなくすための問題演習】②解説を読み込んで途中の考え方を理解する

問題を解くときは、正解不正解に関わらず解説を熟読して理解することが大切です。

自分の解法や考え方が正しいか、偶然の正解でないか確かめます。

暗記できていなかったポイントがあれば、問題に出てきたタイミングで覚えましょう。

問題集を解くとき、根本的な原理や仕組みがわからなくなったら、その都度教科書や『漆原晃の物理基礎・物理』を参照しましょう。

用語の意味や現象の仕組みが曖昧なまま問題演習をしても意味がないので、基礎に戻る手間を惜しまないことが大切です。

【苦手意識をなくすための問題演習】③45日間毎日全ての分野の問題を解く

『良問の風』は、「力学」「熱」「波動」「電磁気」「原子」「論述問題」の6章に分かれています。

各章の問題数は、「力学」51問、「熱」16問、「波動」27問、「電磁気」42問、「原子」12問、「論述問題」45問の計193問です。

最初から順番に解くのではなく、力学2問、熱1問、波動1問、電磁気2問、原子1問、論述問題1問、というように、毎日全ての分野の問題を解くのがおすすめです。

まず、1日に7〜8問解いて25日1周しましょう。

入試で解ける問題を増やすことが目標なので、解説をよく読んで解きなおす、という作業を繰り返しましょう。

このとき、問題が解けた場合に「OK!」と書くことと、解けなかった原因の分析をメモしておくことを忘れないようにしてくださいね!

私は45日間で、何度か間違えた問題も自力ですらすらと解けるようになるまで繰り返し解いて、問題集を完璧にしました。

「この問題集に載っている問題の類題が出たら絶対に解ける!」と思えるまで解くことで、自信を持って試験に臨むことができますよ。

『良問の風』と著者が同じで、比較的難易度が高い『名門の森』という参考書の活用方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。

名問の森の特徴とおすすめの使い方・勉強法

2018.06.07

おわりに

物理は、他教科に比べ苦手を克服しやすい科目です。

物理の最終チェックに関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。

【入試直前最終総チェック】今やるべきことがわかる!各科目の確認すべきポイント

2022.01.04

短期集中で努力すれば必ず解ける問題が増えるので、直前期でも、今回紹介した勉強法を実践してみてくださいね!




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