目次
【リンガメタリカ】の特長
①【リンガメタリカ】は単語を覚える、よりも長文を読んで覚える、を意識した内容
リンガメタリカの特徴の1つ目は、この本の力点が「長文を読んで単語を吸収していくこと」に置かれている点です。
ほとんどの単語帳は、単語とその意味、例文がリストアップされているだけですが、リンガメタリカは難易度の高い長文を繰り返し読むことで、その文脈から単語を覚えられるような構成になっています。
また、掲載されている長文は入試問題からの抜粋が多く、読み応えのある良質なものが多いため、無味乾燥になりがちな単語学習を楽しく、かつ実践的に行うことが可能になります。
②【リンガメタリカ】は単語レベルが高い
リンガメタリカの特長の2つ目は、収録されている語彙レベルが非常に高いという点です。
ただ闇雲に難しいというわけではなく、抽象度や専門性が高いが知っていると英語で情報収集するのに非常に便利であるものが多いです。
本番で出たとしても注で意味が載っているような単語も掲載されているので、他の基礎的な単語力をつけることを目的とした単語帳とは毛色が違います。
当然ですが、単語は知っている数が多ければ多いほど読める英文が増え、英語を使って何かを学ぶことも可能になります。
まずは基礎的な単語が第一ですが、こういった専門性が高い単語を知っておくと読める文章の幅が広がります。
繰り返しますが、リンガメタリカは単語レベルが非常に高いので、無理に全てのスペルまでを完璧に覚えようとする必要はありません。
単語を見たら意味が分かる程度にするだけでも違います。
③【リンガメタリカ】で入試の重要テーマに強くなり、応用力がつく
リンガメタリカの3つ目の特長は、入試で問われる傾向が強い重要テーマに関する知識が細かく掲載されている点です。
この本はただの単語だけが載っている単語帳ではなく、背景知識を獲得することも視野に入れて作られているため、テーマの解説に十分なページ数が割かれています。
この解説部分をしっかりと読むことで、入試で問われる重要テーマを理解することが可能となります。
知識の有無は、入試本番で初見の文章を読む時の理解力の差となります。
前提知識を多く持っていれば持っているほど初見の文章が理解しやすくなり、それが点数になって返ってきます。そのため、リンガメタリカを熟読することで重要テーマに強くなり、本番に応用できる力がつきます。
【リンガメタリカ】のおすすめの勉強法・使い方
①【リンガメタリカ】は基本的な単語帳を1冊やり終えてから使用する
前述の通り、リンガメタリカは収録されている単語レベルがとても高いです。
そのため、基礎的な単語力が抜けている人が取り組んでも効果は薄いと思います。まずは土台ありきです。
この本に取り組む前に、ターゲットやシステム英単語といったオーソドックスな単語帳を1冊マスターしておくと、スムーズにリンガメタリカに移行することができます。
また、リンガメタリカを使用するべき対象は、早慶受験者と、英語に余裕がある人です。
早慶の英語は語彙レベルが高く、文脈から推測することすら難しく知らないと厳しい問題が出題されます。そのためリンガメタリカで難易度の高い単語を習得しておくと有利になります。
また、英語が得意な人にとっては最適の難易度でもあります。
科目数が多い国立受験者や、英語が苦手である人は無理して使う必要はありません。
英語の学習において単語の勉強はそこまで優先順位が高くないので、英語が苦手な人はその時間があったら英作文を書く練習をしたり、基礎単語や文法に抜けがないかを何度も確認することの方が重要です。
②【リンガメタリカ】は単語帳よりも長文問題の材料として使用する
リンガメタリカには良質な長文がたくさん載っています。そのため、入試に出る単語を効率良く覚えようとして長文を飛ばすことはおすすめしません。
むしろ、長文問題の材料として掲載されている長文を何度も音読したり、文構造を正確に把握して意味を完璧に理解できるようにすることで、本番の長文問題に対応する力がつきます。
読み応えが十分にあるので、同じ文章を繰り返し読むことを意識しましょう。良質な長文を何度も読むことが長文問題を制覇する1番の近道です。
③【リンガメタリカ】の専門分野の解説を読み飛ばさない
前述のように、リンガメタリカには重要テーマに関する背景知識の解説が多く掲載されています。
その中にはかなり専門的なものも含まれています。しかし、これを「入試に出ない」という理由で読み飛ばしてしまうのはとても勿体無い行為です。
せっかくリンガメタリカを使用するのならば隅々まで熟読しましょう。自分の興味がある分野について深く知る機会にもなりますし、今まで興味がなかった分野についても知識を得ることで関心が湧くかもしれません。
④【リンガメタリカ】の章末の例文は丸暗記して英作文対策に
リンガメタリカの章末には例文が掲載されています。
これを活用すると、和文英訳問題の練習になるうえに自由英作文の時に使える表現が増えます。使い方ですが、まずは英文を見ないようにして日本語を自力で英訳します。
まずは自力で行うのがポイントです。和文英訳の際は、日本語をいかに英語にしやすい形に変換するかが鍵なので、日頃からどうやって自分の言いたいことを知っている英文で表現するか、に注目して取り組みましょう。
その後英文を確認して、適宜修正をし、使える表現は積極的に吸収するようにします。
最後に、英文を丸暗記するまで何度も音読しましょう。例文を丸暗記して頭の中にストックしておくと、知っている例文を取り出して変形して文章を作ることができるようになるので、英作文が非常に書きやすくなります。
正しい文章に基づいて英作文を書くことにもなるので、ミスが減り減点も最小限に抑えることができます。