目次
新版各国別世界史ノートの特長
【各国別世界史】①ありそうでない、先史から現代までの通史のまとめ
この参考書の最大の特長は、地域別に先史から現代までの通史がまとめられているという点です。
大学入試に向けて世界史を学習するとき、ほとんどの受験生は最初に教科書を使って学習すると思います。
世界史の教科書は、初めて学ぶ人がわかりやすいように時代ごとにまとめられています。
しかし見方を変えると、教科書ではひとつの地域の歴史を連続して学ぶことはできません。
教科書の学習を終えた後、途切れて学んだ歴史のつながりを理解するのに苦労したことはないでしょうか?
また入試問題でも、イギリスの歴史、アメリカの歴史……など地域に限定した大問が出題されることがよくあります。
そこで、この参考書の「地域別に先史から現代までの通史がまとめられている」という特長が、教科書の学習において足りなかった点を補うのに役に立つのです。
【各国別世界史】②東欧・東南アジアなどの周辺地域も充実
世界史を学ぶとき、多くの場合は規模や影響力の大きな国の視点から歴史を学びます。
例えば冷戦の歴史は、アメリカとソ連・ロシアを中心に、その他の地域や国々で起こったことを覚えることが多いです。
しかし、例えば「アメリカと日本が同盟を結んだ」という同じ出来事についても、どちらの国の歴史の流れの中で覚えるかでイメージが異なる人が多いのではないでしょうか。
これを解決するには、大国の視点での学習に加えて、世界史学習において周辺地域とされる東南アジアや東ヨーロッパなどの地域の通史のまとめが不可欠です。
この参考書には、このような周辺地域の通史も詳しくまとめられています。大国と周辺地域両方の歴史の視点から出来事を学習することで、理解が深まります。
【各国別世界史】③私大入試にありがちな細かい知識もカバー
この参考書にはときどき、教科書や授業では出てきたことのない知識が登場します。また世界史の用語集などで、かなり重要度が低いとされる言葉も載っています。
特に私立大学の世界史の入試問題は、点数に差をつけるために細かい知識が問われたり、その大学で研究が進んでいる分野からマニアックな内容が出題されたりすることがよくあります。
そのすべてをカバーするのは不可能でも、多少の対策をしたほうが自信につながるでしょう。
この参考書には適度な量の発展知識が載っているので、基礎知識とともにこれらを頑張って暗記すれば、入試の発展問題への不安が和らぐでしょう。
しかしやはり最も大切なのは、基本知識を完璧にすることです。
用語の暗記の優先順位を常に意識することは忘れずに、細かい内容にも取り組みましょう。
新版各国別世界史ノートのおすすめの勉強法・使い方
【各国別世界史】①まずは通史学習後、穴埋めしながら地域ごとの流れを確認
先述した通り、教科書の順番は初めて学ぶ人にとってわかりやすくなっているので、まずは教科書を用いてひととおり学習しましょう。
それが終わったら、新版各国別世界史ノートの空欄の問題を埋めるところから始めます。
このときに、基本知識の暗記が不十分なところや、教科書では連続して学べなかったところがどのようにつながっているのかを理解しましょう。
この際は、赤シートで隠せるようにオレンジのペンで書くなど、後で繰り返し問題を解けるように工夫しておくとよいです。暗記は繰り返しが重要ですよ。
【各国別世界史】②穴埋め以外のところも覚えるつもりで繰り返す
空欄を覚えるのと同時に、空欄以外のところにも目を通し、知らなかった知識には蛍光ペンなどでチェックをしておきましょう。
チェックをしたら、スキマ時間などを用いて何度も読んで、その知識を自分のものにできるように暗記していきます。
この参考書には、教科書やほかの参考書にはない知識や用語も多く掲載されているので、空欄を覚えるだけではもったいないです!
【各国別世界史】③関連事項を書き込んで自分だけのノートに
学習を進めていくと、ほかの参考書には書いてあるけれどこの参考書にはないことや、ほかの参考書の解説でより理解が深まったこと、自分で発見したことなどが出てくると思います。
それらの知識や解説も、この参考書に書き込んでいきましょう。
知識を芋づる式に覚えることは世界史学習のコツのひとつなので、関連事項を何かひとつのものですぐに見返せるようにしておくことはとても重要です。
関連事項だけでなく、似た名前のもの・人など、自分がよく間違えるものも一緒に書いておくと、試験直前にちょっと確認するときにもいろいろな参考書やページを確認しなくてよいので便利です。
自分が必要だと思うことはどんどん書き込んで、自分だけのノートを作り上げていきましょう。本番直前まできっと役に立ちます!