【古典文法】助動詞「なり・めり」

≪1≫次の文章中の助動詞「なり」の意味を答えなさい。
(1)男もすなる日記といふものを、
(2)女もしてみんとてするなり
(土佐日記・十二月二十一日)

≪1≫の解答
(1)伝聞

終止形に接続しているので、伝聞・推定の助動詞「なり」と判断できます。
推定「〜ようだ」だと意味がとれなくなるので、伝聞だと判断できます。
訳:男も書くという日記というものを、

(2)断定

連体形に接続しているので、断定の助動詞「なり」と判断できます。
ちなみに(1)(2)は一連の文章で、伝聞・推定の「なり」と断定の「なり」の識別によく用いられる文章なので覚えておくと便利です。
訳:女の私も書いてみようといって書くのである。

≪2≫( )内の助動詞「めり」を適切な形に活用し、意味を答えなさい。

(1)あはれにいひ語らひて泣く( めり )ど、涙落つとも見えず。(大鏡・序)
(2)このごろ上手にす( めり )千枝・常則などを召して、作り絵仕うまつらせばや。(源氏物語・須磨)

≪1≫の解答
(1)めれ・推定

已然形に接続する接続助詞「ど」に接続しているので、已然形となります。意味としては、実際に目で見て判断しているので推定です。
訳:しみじみと語って泣くようであるけれども、涙が零れているようにも見えない。

(2)める・婉曲

体言に接続しているので、連体形となります。意味としては実際に見ているわけではないので婉曲になります。
訳:近頃絵が上手だとかいう千枝・常則などを呼んで、絵作りさせたいものだ。

助動詞「めり」の意味は厳密に区別できないこともありますが、婉曲の場合は実際に目で見た判断ではない場合が多いです。

おわりに

いかがでしたか?マイナーな助動詞ではありますが、押さえておくと他の受験生と差がつきやすいものでもあります。
しっかり押さえて本番に臨みましょう!




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