【古典文法】接続助詞「と/とも・ど/ども・ものの/ものを/ものから」

みなさん、こんにちは。
今回は「と/とも・ど/ども・ものの/ものを/ものから」について学んでいきましょう。

……多い? いいえ、覚えることは少ないので頑張っていきましょう!

接続助詞「と・とも」

助詞 文法的意味 訳し方 接続
と・とも 逆説の仮定条件 〜ても・〜としても 終止形に続く

逆説の仮定条件

例:長くとも四十にたらぬほどにて死なんこそ、めやすかるべけれ。(徒然草・七)(長くても四十歳にならないくらいで死ぬのが、見苦しくないだろう。)

接続助詞「ど・ども」

助詞 文法的意味 訳し方 接続
ど・ども 逆説の確定条件 〜けれども・〜のに 已然形に続く

逆説の確定条件

例:まことに損ありと言へども、また大きなる利あり。(徒然草・九三)(本当に損だと言うけれども、やはり大きな利益もあるのである。)

接続助詞「ものの・ものを・ものから」

助詞 文法的意味 訳し方 接続
ものの・ものを・ものから 逆説の確定条件 〜けれども・〜のに 連体形に続く

逆説の確定条件

例:都に出でて君に逢はむと来しものを来しかひもなく別れぬるかな(土佐日記・十二月二十六日)
(都を出て、君に会おうとやってきたけれども、来た甲斐もなくもう別れてしまうのだなあ。)

逆説の接続助詞は、意味は一通りしかないので、覚えることは少ないと思います。それぞれの接続助詞で接続する活用形が違うので、その点だけ注意しましょう。



皆さんの意見を聞かせてください!
合格サプリWEBに関するアンケート