ディスコースマーカー英文読解の特長
【ディスコースマーカー英文読解】①ディスコースマーカーの捉え方がわかる
ディスコースマーカー(論理マーカー)という言葉は聞いたことがあるかもしれません。
逆説の”However”や譲歩の”Although”、例示の”For example”など頻出のディスコースマーカーは、皆さんもよく知ってることでしょう。
しかし、漠然とした役割はわかるけど、そのディスコースマーカーが使われた背景や理由までを考えたことはない……という人がほとんどではないでしょうか。
本書はそんな人にぴったりの参考書です。
本書をマスターすることができれば、英文中でディスコースマーカーに出会ったとき、この後どのように本文が展開していくかを予測し、より正確に文章を理解できるようになります。
例えば、”For example“の後には前の部分をより具体化した内容がくるといったことや、”However”の後にはこれまでの内容と対立する内容が来て、さらに筆者の主張が書かれているかもしれないことをあらかじめ知っておけば、大枠をとらえたスムーズな読解が出来ますよね。
【ディスコースマーカー英文読解】②取り組みやすい構成
本書は以下のように積極的に取り組みたくなるような構成となっています。
- 短めの英文で論理的読解の基礎を学べる導入パート
- 豊富な解説と、見やすいレイアウト
- 受験に役立つ情報から豆知識まで紹介するコラム
約200字の文章の練習問題で、少しずつ論理的読解を学ぶことができます。
本文の単なる和訳だけでなく、その一つの文章の役割の解説までついています。
また、重要な部分を大きく、色を付けて解説しているので視覚的にわかりやすいです。
インターネットの普及が英文に与えた影響から、ディスコースマーカーを活用した英作文の書き方まで、興味深いコラムが掲載されています。
【ディスコースマーカー英文読解】③ディスコースマーカー一覧ハンドブック付き
本書には、別冊のディスコースマーカーハンドブックが付属しています。
過去問に取り組んでいる際ディスコースマーカーに出会い、どのような働きをするのかを忘れてしまった……というときでも安心してください。
ハンドブックには、順接、逆説、例示といったマーカーの機能ごとに分類された一覧表が掲載されています。
また、掲載されていないディスコースマーカーに出会ったときは、自分で新たに書き込めるようにもなっています。
さらに薄いので、持ち運んでスキマ時間の勉強にももってこいです。
ハンドブックを積極的に参照して、どんどんマーカーを覚えていきましょう。
ディスコースマーカー英文読解のおすすめの勉強法・使い方
【ディスコースマーカー英文読解】①基本的な単語、文法を固めてから使用する
ディスコースマーカー英文読解に掲載されている英文のほとんどは、東京大学をはじめ、京都大学、一橋大学など難関大学のもので難易度が高く、基本的な単語や文法を理解していないと、本文の論理どころか、1文1文の意味すらわからないということになりかねません。
そのような状態で取り組むのは、効率が悪く、時間の無駄になってしまいます。
したがって、本書に取り組む前に、少なくともセンター試験レベルの単語、文法をしっかりと固め、さらにほかの長文問題集を数冊こなすことをおすすめします。
筆者は、センター試験第二問の文法問題を取りこぼすことがなくなり、全体の得点が9割程度で安定してきた、高校三年の夏から本書に取り組み始めました。
また、本書のような難易度の高い問題集を必要とする受験生は、それほど多くはありません。
自分の志望校の問題の傾向(要約や、高度な精読などが求められているか)を確認したうえで使用しましょう。
【ディスコースマーカー英文読解】②パラグラフ、本文全体の要約をする
英文の論理的読解ができたかどうかは、本文の要約ができるかどうかで判断できると筆者は考えています。
というのも、その文章の重要な部分を見つけ、それをまとめて要約を作るためには、文章の流れ・筋道を理解している必要があるからです。
ですから、英文を読んだらまずは要約を作ってみましょう。そうすることで、本当に本文読解ができているか確かめることができます。
しかし、いきなり本文全体の要約をするのは難しいかもしれません。そんな人はまず、パラグラフ単位での要約からはじめていきましょう。
1パラグラフに1つのトピック(話題)が書かれているので、そのパラグラフ内のトピックは何なのかをつかむことから始め、ディスコースマーカーを頼りに本文全体での筆者の主張、言いたいことがどこに書かれているか見つけられるように練習を重ねていきましょう。
本書の読み進めていけば、徐々に要点をとらえた要約を作ることが出来るようになっていきます。
【ディスコースマーカー英文読解】③繰り返し論理展開を頭に染み込ませる
どんな参考書にも言えることですが、一度読んだだけで内容を完全に理解しきることは難しいです。
そのため、最低でも2周、できれば3周以上要約を作り、解説をじっくり読むサイクルを繰り返し、論理展開を頭に叩き込みましょう。
初めて読む長文であっても、どのように文章が展開されていくかが次第に予測できるようになっていくはずです。
【ディスコースマーカー英文読解】④仕上げに超長文に挑戦してみる
本書の最後の2題では1,000字を超える超長文が用意されています。
過去問に取り組む前の最後の仕上げとして、練習してみてみましょう。
これまでの英文以上に論理的に、筋道立てて読み、その文章の言いたいことは何なのかを読み取ることを意識していきましょう。
今までの内容が身についていれば、どんなに長い長文でも重要な部分を漏らさず、理解できるようになっているはずです。
超長文が出題される一橋大学などの志望者はもちろん、それ以外の大学の志望者でも、大学に入学してから読む長い英文の練習として挑戦してみてください。