【世界史】ライバルに差をつける!今からできる正誤問題対策法

はじめに

世界史選択者の皆さん、正誤問題は得意でしょうか?世界史で高得点を狙うカギは実は正誤問題にあります。

その理由は実力の差が一番つきやすく、かつ配点が高い部分だからです。

この記事では、実際にセンター世界史で97点を取った筆者が、世界史の正誤問題の特徴とその対策法を紹介します。

是非最後まで読んで得点アップに繋げてくださいね!

世界史の正誤問題を解く際に注意すべきポイント

 
正誤問題では、間違えていると思う部分の下に自分で正しい答えを書けることが重要です。

一問一答とは異なり、正誤問題はまぐれで正解することもありますが、根拠が分かって初めて本当に正解したと言えるでしょう。

正誤問題を解くときに注目すべき部分は、ある程度パターンが存在します。

問題を解く際は、問題文の注目すべき部分に逐一アンダーラインを入れ、吟味して確認すると良いでしょう。

人名年代(世紀)場所東西南北が特に狙われやすく、注目すべき部分です。

また、因果関係が入れ替わっていることもよくあります。このような場合は文章と文章が読点で繋がれていたら要注意です。

例えば「~の後に、・・・した」という文章では、前後が入れ替わっているケースがあります。読点があれば一度スラッシュ(/)を入れて吟味してみましょう。

加えて、有名人物の業績も正誤問題で最も狙われやすいポイントの一つです。

人名が分かるだけでは太刀打ちできないので、各人物が何を行ったかという内容もしっかり理解しておきましょう。

世界史で高得点を取り、点差をつけるには正誤問題が重要

また世界史で高得点を取り、他の受験生と決定的な差をつけるためには、正誤問題で点数を落とさないことが重要です。

実際に過去のセンター試験の世界史では、点数の半分以上が正誤問題を占めています。

更に一部の難関私立大学では、2~3行にわたる長文の正誤問題が出題されることもあり、他の受験生との点差がつきやすくなっています。

これらの問題を落とさずに正解するためには、正誤問題に特化した対策をすることが必要です。

世界史の正誤問題対策:単語カード式一問一答の作り方

さて、そのような正誤問題の対策には単語カードが効率的です。その作り方を主に4つのポイントに分けてご紹介します。

作り方①:歴代皇帝の業績を表に書き、名前を裏に書く

先ほど紹介したように、正誤問題では人物名と業績が合致していない誤文が頻出です。

その誤文を見抜くためには人物名だけでなく、その人が何を行ったかまで理解しなければなりません。

特定の時代、地域間で連続した人物が出てきたときは正誤問題でも狙われやすいため、人物と業績をセットで暗記しましょう。

例えば「ミラノ勅令を発布したのはコンスタンティヌス帝」という内容を覚えたいときは、表に「ミラノ勅令を発布」、裏に「コンスタンティヌス帝」と書きます。

一人につき一枚作るのではなく、同一人物でも業績が多ければ数枚作ることで確実に暗記できますよ。

作成した単語カードは時折シャッフルするなど、パターンで覚えてしまわないようにしてくださいね。

古代ローマや中国、イスラーム帝国の皇帝、英仏絶対王政期の国王、アメリカ帝国主義期の大統領の名前・業績などを暗記するときは、この方法がオススメです。

作り方②:戦争名を表に書き、条約を裏に書く

世界史を学ぶ上で戦争が数多く登場することは言うまでもありません。戦争が起こった後は必ずと言っていいほど歴史が動きます。

そこで問われやすいのは戦争名と戦後の条約の組み合わせです。

しかし戦争名を覚えるだけでも精一杯で、条約まで覚えきることは難しいですよね。

できるだけ効率的に条約を暗記するためにも、単語カードが使えますよ。

例えば「アヘン戦争は南京条約、アロー戦争は北京条約」という似た条約名が覚えられないとします。

この場合は、表に「アヘン戦争」、裏に「南京条約」と書いたカードと、表に「アロー戦争」、裏に「北京条約」と書いたカードの組み合わせを作り暗記します。

「天津条約」のように、条約名は同じでも戦争名が異なることもあるので、注意して暗記しましょう。

さらに条約とその内容を見分けることができると、難しい文章でも迷うことなく正誤の判定が下せます。

例えば「南京条約では香港島を割譲し、北京条約でアヘン貿易を公認した」という内容について、どちらの条約がどんな内容か混乱することもありますよね。

この場合は、「香港島割譲」⇔「南京条約」と書いたカードと、「アヘン貿易公認」⇔「北京条約」と書いたカードで暗記することができます。

特に帝国主義時代は植民地戦争が多く、条約が多発するため正誤問題でも狙われます。

同じ地域で連続した戦争が起こった際には内容まで理解するようにしましょう。

作り方③:出来事を表に書き、年代を裏に書く

年代暗記は正誤問題でもかなり重要になります。年代が分からなければ、どれだけ他の対策をしていても太刀打ちできません。

年代暗記の際はシンプルに、表に出来事、裏に年号を書いて暗記すると良いでしょう。

例えば「ウェストファリア条約が1648年に締結された」ということを暗記したい時は、表に「ウェストファリア条約」、裏に「1648年」と書きます。

年代暗記は語呂合わせで暗記する方法がオススメです。裏に書いた年代の下に語呂合わせの文章を書くと印象に残りやすいですよ。

参考書やインターネット上には沢山の語呂が載っているため、そちらも参考にしてみてくださいね。

年代暗記の目標は、難関私立ならば200ほど、基礎レベルなら60~100ほどで十分だと言えるでしょう。

一見莫大な量のようですが、実際に暗記してみると案外少ないですよ。

作り方④:文化の特徴や制度名を表に書き、王朝名を裏に書く

難関私立入試などハイレベルな正誤問題では、それぞれの文化・制度が存在した王朝名まで聞かれることがあります。

王朝名の中でも特にイスラーム帝国・中国史は混乱しやすいものだと言えるでしょう。

というのも、同じ地域内で数多くの王朝が登場し、かつ時代や文化によって特徴も異なるためです。

このような形式の問題に対応するためには、表に建築物などの文化の特徴や制度名を書き、裏に王朝名を書きます。

紛らわしい文化史の例として、「アッバース朝」時代に建設された「智恵の館」と「セルジューク朝」時代に建設された「ニザーミーヤ学院」があります。

暗記する際には、まず1枚のカードの表に「智恵の館」、裏に「アッバース朝」と書きます。

同じように表に「ニザーミーヤ学院」、裏に「セルジューク朝」と書いたカードを用意して、組み合わせを作ります。

同じく紛らわしいもので、中国の土地制度の中に「北魏」に施行された「均田制」と「前漢」に施行された「限田法」が存在します。

この場合も「均田制」⇔「北魏」、「限田法」⇔「前漢」と組み合わせたカードを作成して暗記できますね。

特に中国の土地制度や貨幣史は狙われやすいポイントであるため、単語カードを何枚も作って確実に答えられるように暗記しましょう。

この作り方は文化史や社会経済史対策に応用することができます。通史と違い苦手とする人も多い分、確実に暗記することで強みに変えましょう。

おわりに

いかがでしたか?単語カードを使うことで正誤問題に対応できることが伝わったかと思います。

一度カードを作ってしまえば、入試本番まで繰り返し確認することができて便利ですよ!この記事を読んだら、是非今すぐ始めてみてくださいね。




皆さんの意見を聞かせてください!
合格サプリWEBに関するアンケート