【古典文法】助動詞「つ・ぬ」

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皆さんこんにちは!ライターの竹さんです。

古典文法チェック&演習シリーズ、今回は完了の助動詞「つ・ぬ」を取り上げます。

完了の助動詞は、過去の助動詞と同じく現代語の「~た・~した」に対応するものです。
「つ・ぬ」には他にも意味があるのでさっそく確認していきましょう!

活用

基本形 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
つる つれ てよ

活用の型は下二段活用型です。

基本形 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
(せ) しか
基本形 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
ぬる ぬれ

活用の型はナ変型です。

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意味・訳し方・接続

助動詞 文法的意味 訳し方 接続
つ・ぬ 1.完了
2.強意
3.並列
1.〜だ・~てしまう・~てしまった
2.きっと~・たしかに~
3.~たり~たり
活用後の連体形に続く

1. 完了

なよ竹のかぐや姫とつけ(竹取物語)
 (なよ竹のかぐや姫と名づけた。)

古き墳(つか)はすかれて田となり(徒然草・三〇)
 
(古い墓は鋤で掘り返されて、田となってしまう。)

☆下に過去の助動詞「き・けり」を伴うときはほとんどが完了の意味!
 「てき・にき・てけり・にけり」
 =「~してしまった・~してしまったことよ」で訳す

 例:乾飯(かれいひ)の上に涙落として、ほとびけり。(伊勢物語・九)
  (乾飯の上に涙を落として、(乾飯が)ふやけてしまった。)

2. 強意

例:負けじ魂に怒りなば、せぬわざわざもしむ。(源氏物語・玉鬘)
 (負けん気になって怒ってしまったら、どんなことでもしでかしてしまうだろう。)
例:黒き雲にはかに出で来ぬ。風吹きべし。(土佐日記)
 (黒い雲が急に出て来た。きっと風が吹くだろう。)

無理やり訳に出そうとしなくていい
強意の意味は文章によっては訳出しにくい場合も多いです。

そういう時は無理して訳に出そうとせず、自然な日本語になるように心がけましょう。

そもそも強意の意味が問われることは少ないのであまり気にする必要もありません!

次の形で用いられるとほとんどが強意の意味
 「つべし・ぬべし・てむ・なむ」
 =「~してしまいそうだ・きっと~だろう・~にちがいない・きっと~しよう」で訳す
例:この事かの事、怠らず成(じょう)じむ。(徒然草・二四一)
 (この事やあの事を、なまけずにきっとやりとげてしまおう。)

3. 並列

例:組んづ組まれ、討ちつ討たれ(源平盛衰記)
 (組んだり組まれたり、討ったり討たれたり、)
例:白波の上にただよひ、うきしづみゆられければ、(平家物語)
 ((扇が)白波の上に漂い、浮いたり沈んだりして揺られたので、)

次ページ:実際の問題で確認してみましょう。

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