前置詞をイメージから理解する!~英文法単元別解説~

はじめに

英作文で大切になるのが前置詞です。

自分で英文を書くときに、
「ここはinを使った方がいいのかな。いや、それともatかも…。」
と迷ったことはありませんか。

関係代名詞や仮定法は学校の授業でもきちんと勉強するのに、前置詞だけを取り扱うことってあまりないですよね。そのため、前置詞に苦手意識を持つ人も多いのではないでしょうか。

今回は前置詞を解説します。

関係福祉「where」について詳しくまとめた記事も合わせてご覧ください。

関係副詞 「where」 ~英文法単元別解説~

2020.10.22

前置詞の持つイメージ

前置詞には複数の意味があります。例えば「at」一つ取っても時刻や場所を表したり温度や速度と共に使われたり、「at ease(気楽に)」というように慣用的に使われたりすることもあります。

一見するとばらばらに見えますが、前置詞にはそれぞれ根幹となるイメージがあり、そこから派生した意味を持ちます。一つ一つ覚えていくのは大変ですが、前置詞のイメージを掴んでしまえば覚えやすくなります。

ここでは、それぞれの前置詞が持つイメージから前置詞の使い分けを紹介します。

前置詞の使い分け

場所を表す前置詞

「at」~に、~で

atは限られた明確な場所を表します。

I arrived at the hotel.
私はそのホテルに着いた。

「in」~に、~で

1点を表す「at」と比較して、立体的な空間や広がりを持った空間の内部を表すのが「in」です。

I live in Saitama.
私は埼玉に住んでいます。

位置を表す前置詞

「on」~の上に

表面に接触しているものを表す時に使います。
I put the book on the desk.
私はその机に本を置いた。

「over」~の上に

表面から離れた真上を表す時に使います。

あなたの頭上に照明がある。
There is a light over you.

「above」~の上に

高いところを表しますが、overとは違い必ずしも「真上」を表すわけではありません。

The plane is flying above the clouds.
その飛行機は雲の上を飛行中です。

「between」~の間に

二つのものの間にあることを表します。

This train runs between Tokyo and Osaka.
この電車は東京と大阪の間を走ります。

「among」~の中に

betweenとは違い、三個以上のものの中にあることを表します。

He runs the fastest among Japanese.
彼は日本人の中で一番走るのが速い。

方向を表す前置詞

「across」~を横切って

I drove across the road.
私はその通りを横切って運転した。

「through」~を通って

acrossとは違って、貫通するイメージです。

I dorve through the tunnnel.
私はそのトンネルを通って運転した。

「along」~に沿って

I drove along the seeshore.
私は海岸沿いに沿って運転した。

「into」~の中に向かって

He threw the ball into the goal.
彼はゴールの中に向かってボールを投げた。

「out of」~から外に向かって

「into」と反対の意味です。

The dog ran away out of the house.
その犬は家から逃げ出してきた。

「to」~に

方向を表す時に使います。

この道は海岸に通じる。
This road leads to the seashore.

「for」~に向かって

toが方向を表すのに対し、forwardは方向+目的地を表します。

This plane left Tokyo for England.
この飛行機はイギリスに向けて東京を出発した。

仮定法について詳しくまとめた記事も合わせてご覧ください。

時を表す前置詞

「at」~に

時刻を表す時に使います。

I get up at 5.
私は5時に起きる。

例外として、nightは「at」と共に用います。
at night 夜に

「on」~に

日付や曜日を表す時に使います。

We married him on Christmas.
私は彼とクリスマスに結婚した。

「in」~に

月、季節、年を表す時に使います。

Tokyo Disney Land was opened in 1983.
東京ディズニーランドは1983年にオープンしました。

原因・理由を表す前置詞

「for」~のために

「at」~に

at the sight of~(~を見て)の形でよく使われます。

I was frightened at the sight of his performance.
私は彼の演技を見て驚いた。

「from」~で

「of」~で

die of~の形でよく使われます。

She died of cancer.
彼女はがんで亡くなった。

関係代名詞「what」について詳しくまとめた記事も合わせてご覧ください。

関係代名詞 whatの3つの用法と慣用表現

2020.10.16



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