はじめに
英作文で大切になるのが前置詞です。
自分で英文を書くときに、
「ここはinを使った方がいいのかな。いや、それともatかも…。」
と迷ったことはありませんか。
関係代名詞や仮定法は学校の授業でもきちんと勉強するのに、前置詞だけを取り扱うことってあまりないですよね。そのため、前置詞に苦手意識を持つ人も多いのではないでしょうか。
今回は前置詞を解説します。
前置詞の持つイメージ
前置詞には複数の意味があります。例えば「at」一つ取っても時刻や場所を表したり温度や速度と共に使われたり、「at ease(気楽に)」というように慣用的に使われたりすることもあります。
一見するとばらばらに見えますが、前置詞にはそれぞれ根幹となるイメージがあり、そこから派生した意味を持ちます。一つ一つ覚えていくのは大変ですが、前置詞のイメージを掴んでしまえば覚えやすくなります。
ここでは、それぞれの前置詞が持つイメージから前置詞の使い分けを紹介します。
前置詞の使い分け
場所を表す前置詞
「at」~に、~で
atは限られた明確な場所を表します。
I arrived at the hotel.
私はそのホテルに着いた。
「in」~に、~で
1点を表す「at」と比較して、立体的な空間や広がりを持った空間の内部を表すのが「in」です。
I live in Saitama.
私は埼玉に住んでいます。
位置を表す前置詞
「on」~の上に
表面に接触しているものを表す時に使います。
I put the book on the desk.
私はその机に本を置いた。
「over」~の上に
表面から離れた真上を表す時に使います。
あなたの頭上に照明がある。
There is a light over you.
「above」~の上に
高いところを表しますが、overとは違い必ずしも「真上」を表すわけではありません。
The plane is flying above the clouds.
その飛行機は雲の上を飛行中です。
「between」~の間に
二つのものの間にあることを表します。
This train runs between Tokyo and Osaka.
この電車は東京と大阪の間を走ります。
「among」~の中に
betweenとは違い、三個以上のものの中にあることを表します。
He runs the fastest among Japanese.
彼は日本人の中で一番走るのが速い。
方向を表す前置詞
「across」~を横切って
I drove across the road.
私はその通りを横切って運転した。
「through」~を通って
acrossとは違って、貫通するイメージです。
I dorve through the tunnnel.
私はそのトンネルを通って運転した。
「along」~に沿って
I drove along the seeshore.
私は海岸沿いに沿って運転した。
「into」~の中に向かって
He threw the ball into the goal.
彼はゴールの中に向かってボールを投げた。
「out of」~から外に向かって
「into」と反対の意味です。
The dog ran away out of the house.
その犬は家から逃げ出してきた。
「to」~に
方向を表す時に使います。
この道は海岸に通じる。
This road leads to the seashore.
「for」~に向かって
toが方向を表すのに対し、forwardは方向+目的地を表します。
This plane left Tokyo for England.
この飛行機はイギリスに向けて東京を出発した。
時を表す前置詞
「at」~に
時刻を表す時に使います。
I get up at 5.
私は5時に起きる。
例外として、nightは「at」と共に用います。
at night 夜に
「on」~に
日付や曜日を表す時に使います。
We married him on Christmas.
私は彼とクリスマスに結婚した。
「in」~に
月、季節、年を表す時に使います。
Tokyo Disney Land was opened in 1983.
東京ディズニーランドは1983年にオープンしました。
原因・理由を表す前置詞
「for」~のために
「at」~に
at the sight of~(~を見て)の形でよく使われます。
I was frightened at the sight of his performance.
私は彼の演技を見て驚いた。
「from」~で
「of」~で
die of~の形でよく使われます。
She died of cancer.
彼女はがんで亡くなった。