はじめに
突然ですが、皆さんは試験中に緊張してしまって思うようにテストで点が取れなかった、という経験はありませんか?
試験のために準備すればするほど、どうしても緊張してしまいますよね。
どうすれば試験で緊張せずに済むのか、という悩みは誰しもが抱えるものだと思います。
そこでこの記事では、リラックスして試験に臨むためにできる簡単な試験直前のルーティンをご紹介します。ぜひ参考にして、大事な試験に臨んでみてください。
目次
簡単にリラックスできる試験直前のルーティン
試験会場に向かう道中:試験で手が止まったときの対策を考える
試験ができるかどうかは、事前の準備にかかっています。
試験そのものの対策はもちろん、試験の受け方を考えることも、事前の準備に含まれます。
特に、難しい問題に出会って手が止まったときの対策は入念に行っておくべきです。
難しい問題に頭を悩ませすぎて簡単な問題を解く時間が無くなったり、頭が真っ白になって何もできずに終わったりしたらもったいないですからね。
というわけで、試験会場に向かう道中では、試験中できるだけ平常心を維持するために難問への向き合い方を考えるようにしましょう。
何でも構いません。とりあえず一回席を立ってトイレに行くとか、見なかったことにして次に進むとか、5分考えて見当がつかなかったら諦めるとか。
難問に出会ったときの対策を事前に考えておくことで、「どんな問題が出ても大丈夫」と気持ちを落ち着かせられます。
難問対策を講じられたら、最初のルーティンは完了です。次は試験会場に着いてからのルーティンをご紹介します。
着席:試験会場の様子を眺める
試験問題が配布される直前は、多くの人が参考書とにらめっこしています。
もちろん最後まで頑張る努力は大切なのですが、試験直前で覚えたことが実際の試験に出るとは限りません。
その可能性に賭けるよりは、自分の持っている力が最大限発揮されるように調整する方が堅実です。
ですから、試験直前はあえて何もせず、会場の様子をゆったりと眺めてみましょう。
色々な人がいるはずです。英単語帳をじーっと見ている人、友達と「ヤバイヤバイ!」とかなんとか言い合っている人、音楽を聴きながら突っ伏している人……。
試験会場にいる色々な人の様子を見ていると、試験会場で緊張しているのは自分だけではない、ということに気づくはずです。
試験に向けて狭まっていた視野がスーッと広がり、平常心に近い状態になれます。
そうなれば、ルーティンの第二段階クリアです。次は試験問題が配布されてからできることをご紹介します。
試験開始5分前:シャーペンと消しゴムの位置を確認する
試験問題は多くの場合、試験開始5分前に配布されます。問題用紙が配布されたら、まずシャーペンと消しゴムの位置を確認しましょう。
試験の時に、シャーペンや消しゴムなどの文房具が机から落ちて面倒くさい思いをしたことがある人は多いのではないでしょうか。
試験の最中に、文房具が落ちたときの音でびっくりしてしまって集中力が途切れるのは嫌ですよね。
ですので、肘や手が当たりづらく、しかも手に届きやすい位置に文房具をセットすることをオススメします。
机の大きさや質感に合わせて、文房具を置くだいたいの位置をあらかじめ決めておくと、考える手間が省けていいですね。
文房具の位置が決まったら、ルーティン第三段階クリアです。落ち着いて、次の段階に進みましょう。
試験開始3分前:首・肩の柔軟運動をする
試験中は長時間、同じ姿勢で居続けなければならないので、首や肩が凝ることもあると思います。
首や肩が凝ると、頭の中の思考も凝り固まって、思わぬところでミスをしたり簡単な問題を難しく考えすぎたりしてしまいます。
そうならないよう、試験開始3分前からは首・肩の柔軟運動をするようにしましょう。
ここでは、その柔軟運動の一例を紹介します。周りの人の邪魔にならないように気をつけてやってみてください。
まず、頭をぐるぐる5回ほど回してください。できるだけ大きく、ゆっくりと回すようにしましょう。
次に、右手を右肩に、左手を左肩に置いて、肘で円を描くように両腕をぐるぐる5周してください。肩甲骨を動かすことを意識してみましょう。
最後に、首を左右交互に5回ずつゆっくりと曲げてください。首の筋を伸ばすことを意識するとより効果的です。
柔軟運動で首と肩の力が抜けてリラックスできれば、ルーティン第四段階クリアです。だんだん試験が近づいてきましたが、平常心を忘れずにいきましょう。
試験開始2分前:1回大きく深呼吸して、問題冊子の注意事項に軽く目を通す
試験開始2分前くらいになると、次第に教室全体が張り詰めた雰囲気に包まれてきます。
雰囲気に呑まれるとどうしても緊張してしまいますから、まずここで1回大きく深呼吸することをオススメします。
目を閉じて、お腹の中心に力を入れてゆっくりと呼吸しましょう。全身の力が抜けたら、ゆっくり目を開けてください。
次に、問題冊子の注意事項に軽く目を通しておきましょう。特に太字で書かれてある部分を注意して見てください。
試験前に注意事項に目を通しておけば、試験に対して過度に前のめりにならずに済みます。いい意味で、試験以外のことに目を向けられるからです。
試験が近づいてくるとどうしても試験のことばかり意識してしまいます。
落ち着いて、試験ではまず何をするべきなのか、何をしてはいけないのかということを、注意事項を見て確認するようにしましょう。
会場の雰囲気に呑まれず、自分のペースで試験を受けるということが意識できたら、いよいよルーティン最終段階です。
気を抜かず、でも身体の力は抜いて、臨戦態勢に入りましょう。
試験開始1分前:試験会場の様子をナレーションしてみる
試験開始1分前を切ったら、試験会場の様子をナレーションしてみましょう。
馬鹿らしく思うかもしれませんが、試験会場の様子を伝えるナレーターになり切ってみることで、試験を受ける自分自身を客観視できるようになります。
仮に第二回駿台全国模試を受けるとしたら、こんな感じでナレーションしてみてはどうでしょうか。
「……全国模試の中では最難関とも言われる駿台全国模試。その第二回模試が、間も無く始まろうとしています。
受験の天王山とも言われる夏休みを経て、一回りも二回りも成長した高校生たちが、今静かに開始の合図を待っています。
やれることは全てやってきた。辛い日もあった。泣きたい日もあった。それでも頑張ってきた。そして今、ここに立っている。
胸を張れ、高校生たちよ。その緊張は努力の証だ。結果がどうあれ、今の君たちに何ら恥ずべきところはない!
さあ……いよいよ試験開始です!」
ナレーターとして客観的な視点を持って試験に臨めば、それほどひどく緊張することもなくなるはずです。心と身体をリラックスさせて、ありったけの力を試験で発揮しましょう!
おわりに
いかがでしたか?試験前のルーティン、多少は参考になったでしょうか。
ここでは一例としてどこででも使えそうな試験前のルーティンを紹介しましたが、自分にとって一番良いルーティンは、結局のところ自分にしか作れません。
ここで紹介したものを参考にしながら、自分だけのルーティンを作って試験に臨んでみてくださいね。