私が考える国語を勉強する意味〜情報社会を生き抜くために〜

今、国語を勉強する意味について

筆者は大学1年生の頃に塾の講師をしていたのですが、そのとき多くの生徒さんから「国語なんて勉強して意味あるの?」という質問を受けました。

確かに、国語の勉強の意義をはっきりと自覚している人は少ないですし、人によって様々な意見があるかと思います。

しかし私は、情報社会である今こそ、国語を勉強しなければならないと考えています。

なぜなら、国語は、言語情報へのアプローチの仕方を学ぶ教科であるからです。

国語を学べば、目の前にあふれている情報をうまく活用できます。逆に国語を学ばずにいると、情報に流されるままになってしまいます。

では、国語を勉強して言語情報へのアプローチの方法を学ぶと、具体的にどのような効果が得られるのでしょうか。

そこでこの記事では、言語情報へのアプローチをインプットとアウトプットに分けて、それぞれの方法を学ぶことで得られる効果についてご紹介します。

国語を勉強する意味:情報をインプットする方法を学ぶと……

①膨大な量の情報を手際良く読み取れるようになる

私たちが普段生活していて、インターネットを使わない日はないと言っても過言ではないでしょう。

インターネットには、常に膨大な量の情報(特に文章などの言語情報)が蓄積されています。

大学生になると、インターネットから多くの情報を集め、限られた時間で適切に処理する能力が求められるようになります。

その能力は、まさに国語の勉強によって培われるものなのです!

国語で文章を読むときは、まず文章の論理的な構造を抜き取り、その構造にしたがって文章の内容を解釈します。

文章を解釈する作業が早く正確にできるようになれば、大量の情報を短時間で精密に処理することができます

何の苦もなく膨大な情報を処理できるようになるためには、国語の学習が不可欠になるのです。

②情報の重要性を見定められるようになる

重要な情報とそうでない情報とを区別することは、大量の情報を処理することと同じくらい重要です。

誰でも情報を書き込めるインターネットには、意味のある情報とそうでない情報がごちゃ混ぜになっています。

ですから、私たちは自分にとって重要な情報を適切に見定めなければなりません。

では、重要な情報とはどんな情報でしょうか。

個人的な考えですが、重要な情報は、大抵の場合論理的に書かれてあるはずです。

論理が破綻していれば、その情報は明確な意味を持っているとは言えないことになるからです。

したがって、文章などの言語情報が論理的に書かれてあれば、最低限読む価値はあると判断できます。

しかし、論理的な文章とはどんな文章なのかわかっていなければ、文章の価値を見定めることはできません。

そのために、国語の勉強を通じて、論理的な文章(評論、論説文、説明文など)に多く触れておく必要があるのです。

③相手の話を先読みできるようになる

大学生や社会人になると、多様な人たちと頻繁に議論するようになります。

議論を優位に進めたければ、次に相手が言うことをある程度予想しておく必要があります。

相手の言うことにただ応答しているだけでは、知らないうちに相手の思惑にひっかかかってしまうかもしれませんからね。

相手の話を論理的に整理する技術が身についていると、相手が結論として何が言いたいのかを先回りして知ることができます。

国語をしっかり勉強していれば、相手の議論を素早く論理的にまとめる力が身につきます。

そうなれば、相手の結論を予測して、反論の準備をする余裕が生まれます。

というわけでみなさん、議論上手になりたければ、頑張って国語を勉強しましょう!

④効率よく情報を記憶できるようになる

暗記が重視される強化(歴史など)では、試験勉強のときに教科書を読んで覚えるように求められることもあるかと思います。

意外にも、国語の勉強は歴史などの試験勉強を行う際にも役立つのです!

歴史の教科書をただ上から順に読んでいても、なかなか頭には入ってこないものです。

ですが、国語の文章を読むときのように、教科書の内容を論理的に読むと、ただの文章の羅列を一つの論理的な図式にまとめられます。

「この文とこの文がこの章の要旨になっていて、その具体例がこのページで……」というように教科書を読めれば、随分わかりやすくなりますよね。

長大な情報をわかりやすくできれば、簡単に記憶できるようになります。

試しに、次の歴史の試験のときには、教科書を国語の文章を読解するときのように読むことを意識して勉強してみてはいかがでしょうか?

国語を勉強する意味:情報をアウトプットする方法を学ぶと……

①自分が本当に伝えたいことを伝えられるようになる

小学生だった頃に、作文の授業で「自分の思ったことを素直に書きなさい」と言われたことがある人は多いのではないでしょうか。

「思ったことを書きなさい」と口で言うのは簡単ですが、実際に自分の感情を言葉で表現するのは難しいですよね。

本当はもっと複雑な感情を抱いたはずなのに、「楽しかった」とか「面白かった」とか単純な表現しか言葉に出せない。

そんな苦々しい経験をした人は多いと思いますが、大学生・社会人になると自分の意見を他人に正確に伝える場面はとても多くなります。

国語で記述答案を書く訓練をするのは、そうした場面でわかりやすく自分の意見を伝えられるようにするためでもあります。

文章から読み取ったことを、論理的にわかりやすく言葉で表現する力は、就活の面接やプレゼン、研究発表などの場面で大いに役立つはずです。

一生使える言語表現の力を、ぜひとも国語を通して身につけてほしいと思います。

②不要な口喧嘩を未然に防げるようになる

些細なことから周りの人と口喧嘩してしまうこと、ありませんか?

相手の言いたいことを適切に汲み取れないと、すれ違いが起こって、口喧嘩に発展してしまいます。

意見のすれ違いから起こる口喧嘩を未然に防ぐには、自分の意見を言う前に相手の意見を要約して伝えるのが効果的です。

例えば、「あなたの言いたいことは要するにこういうことだよね」というように。

国語の文章要約の問題に慣れておくと、相手の意見の要約が頭の中で瞬時にできるようになります。

もちろん、相手の意見を要約して伝えるのは、相手に合わせて波風を立たせないようにするためではありません。

相手を尊重しつつ自分の立場を明確にするために、口論ではなく議論をするために、相手の意見を要約する能力が必要になるのです。

生産的な議論をスマートに行うためにも、国語の力は重要になります。

③モヤモヤしているときに、すぐ頭をスッキリできるようになる

普段勉強しているときや、試験を受けているときに、どうしても頭がモヤモヤしてしょうがない、という経験をした人は多いでしょう。

集中できないときに無理して頑張ろうとすると、余計なストレスが溜まってしまいます。

そんなときは、自分が今考えていることをメモなどに書き殴るとスッキリします。

もちろん、ただひたすらにペンを走らせるだけでもストレス解消にはなるかもしれません。

でもどうせなら、頭の中にあるモヤモヤを全部言葉にしてスッキリしたいですよね。

国語で文章を書くことに慣れておけば、自分の頭の中にあるものを表現し尽くす力が身につきます。

自分の思考をアウトプットする力は、日々のストレスを減らすことにもつながりますので、国語を通して文章を書くことに慣れておきましょう。

情報社会を生き抜くために

情報社会を生き抜く上で、国語で養われる技術はなくてはならないものです。

確かに国語の技術は目に見えませんし、一朝一夕には獲得できないものですが、一度身につければ一生役に立ちます。

ここで紹介したような国語の学習意義を踏まえて、まずはこの記事で示されている情報を自分なりに読み解いてみてはいかがでしょうか。




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