暗記が嫌いな人におすすめの英単語勉強法〜暗記するな。理解しろ!〜

はじめに:英単語の暗記が嫌いなあなたへ

英語の勉強で一番しんどいのは、なんと言っても英単語の勉強ですよね。

英単語を覚えないと英文は読めませんが、一度見ただけで覚えられる人はほとんどいません。

単語テストのために必死で勉強して、テストでは満点を取ったのに、次の日には忘れてしまっている……。

覚えた単語が長文で出てきても、なぜ意味がわからない……。

そんな挫折を味わって、英単語の暗記が嫌いになってしまった方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、英単語の暗記が嫌いな人のためのおすすめ勉強法をご紹介します!

この記事で紹介する勉強法を実践すれば、勉強の成果を感じやすくなり、自然と英語学習のモチベーションが高まります。

自分の努力を無駄にしないためにも、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

英単語の暗記が嫌いになる理由とその対策

英単語の具体的な勉強法について紹介する前に、英単語の暗記が嫌いになってしまう背景を考えてみましょう。

英単語勉強が嫌いになる原因がわかれば、自ずと英単語勉強のモチベの上げ方もわかるはずですから……!

なぜ英単語の暗記が嫌いになるのか?

英単語の暗記が嫌いになる理由は、大別して3つあります。

  1. 興味のない単語を無理矢理覚えるのがしんどいから
  2. 暗記してもすぐ忘れてしまうから
  3. どれだけ覚えても、覚えるべき単語がいくらでも出てくるから

どれも、みなさんが経験したことのある悩みなのではないでしょうか?

実はこの悩みは、根本的には1つの問題に収束できます。

英単語の暗記に関する悩みの根底には、一体どんな問題があるのでしょうか。

ズバリ、「英単語は覚えなければならない」という義務感ゆえのプレッシャーなのです。

暗記が嫌いな人のための、英単語勉強の心構え

「何を当たり前のことを言っているんだ。英単語を覚えなければならないのは当たり前じゃないか!」

と眉をひそめる人もいるかもしれませんが、英単語は必ずしも覚えなければならないものではありません。

英語を理解するためには、英単語を「理解」できれば良いのです。

英単語の意味を自分なりに理解すれば、あとは文法さえわかれば英文を読めるようになります。

英単語の意味を理解する上で、必ずしも「暗記」は必要ありません。

例えば、 “execute” を「処刑する」と覚えずとも、「殺すとかそんな感じの単語」と理解しておけば、英文を理解する上では問題ないのです。

英単語を勉強する上で大事なことは、暗記ではなく理解です。ぜひこれを肝に銘じておいて、これから説明する英単語勉強法を読んでみてくださいね。

暗記が嫌いな人のための英単語勉強法

英単語は「暗記」するのではなく「理解」するべきものだと分かったところで、いよいよ具体的な勉強法の紹介に入っていきましょう。

ステップは4段階に分かれていますが、順番が前のステップほど重要です。1つずつ確認しながら勉強を進めてくださいね。

暗記が嫌いな人のための英単語勉強法①:英単語を深く理解する

発音して、音のイメージを掴む

英文を理解する上で必要なのは英単語の理解ですが、どうすれば英単語を深く理解できるようになるのでしょうか。

答えは簡単。単語を発音すれば良いのです。単語を発音して、単語のイメージを掴めれば良いのです。

一般的に、単語は「音」と「意味」に分けられますが、音と意味との間には何らかの繋がりがあります。

例えば “stop”の音は、何かを強制するような雰囲気があります。伸ばす音がなく、最後が “p”で終わるので、強い印象を与える音になっていますよね。

“stop”の意味が「やめる」なのは決して偶然ではなく、「やめる」という強制の働きをイメージさせる上で “stop” という音が一番良いからなのです。

単語の音のイメージは、そのまま単語の意味に繋がっています。みなさんも、知らない単語に出会ったときは、まず単語を発音してみて単語のイメージを掴むようにしましょう。

英英辞典で意味を調べる

単語を発音して意味をイメージできたら、英英辞典を引いて実際の意味を確認してみましょう。

単語を「暗記」しようとする人は、英和辞書を引いて英単語の意味を日本語の単語に対応づけてしまいます。

しかし、1つの英単語を1つの日本語の単語に対応づけるだけでは、なかなかその英単語の意味を理解しきれません。日本語の単語だけだと、情報が少なすぎるからです。

その点、英英辞典を使うと、1つの英単語の意味を1つの文・文章で理解できます。

例えば、 “turbulence” という英単語をオックスフォード英英辞典で引いてみましょう。

“turbulence” の意味は、

“a situation in which there is a lot of sudden change, confusion, disagreement and sometimes violence”

となっています。何もこの文を一言一句覚える必要はありません。大事なのは英単語を理解することなので、この文の要旨を掴めれば十分です。

この文の意味をざっくり要約すると、「突発的な物理的・精神的変化がたくさん起きるような状況」になります。

大地震が起こって、日々の生活が急に壊れてしまうようなヤバい状況を想像すればいいですね。

日本語で “turbulence”の意味を知らなくても、「なんかヤバい勢いの変化」という単語のイメージを理解しておけば、英文を理解するには十分です。

英英辞典と単語の音を利用して、単語の意味を具体的に(イメージを使って)理解するようにしましょう!

暗記が嫌いな人のための英単語勉強法②:マイ単語帳に登録する

発音して、英英辞典をしっかり引いたとしても、その英単語に触れる機会がないと「あれ?この英単語なんだっけ?」となってしまいます。

理解できた英単語をすぐに使える状態にするために、新しい単語を理解したらマイ単語帳に登録するようにしましょう。

マイ単語帳の媒体は何でも構いませんが、個人的にはデジタル媒体に登録するのがおすすめです。紙の単語帳だと、何個も単語帳を持ち歩かないといけなくなりますからね。

デジタルの単語帳として、私がオススメしたいのが “Quizlet” です。

登録した単語を使って自動でテストを作ってくれる機能があるので、非常に使い勝手のいいアプリになっています。

iOSユーザーの方はこちらから、Androidユーザーの方はこちらから無料でダウンロードできるので、ぜひ使ってみてくださいね。

暗記が嫌いな人のための英単語勉強法③:毎晩寝る前にテストする

新しい単語をマイ単語帳に登録したら、毎晩寝る前に10個ずつテストするようにしましょう。

単語帳に登録しても、その後単語に触れる機会がないと、結局その単語を使えなくなってしまいますからね。

単語をテストするときには、覚えているかどうかというより、その英単語から意味を具体的にイメージできるかどうかを確かめてください。

イメージが定着すれば、そう簡単には忘れなくなりますからね。

暗記が嫌いな人のための英単語勉強法④:テストの度に単語を理解し直す

単語をテストすると、具体的に意味をイメージできる単語と、意味のイメージがわかない単語が出てくると思います。

意味の具体的なイメージがわかない単語が出てきたら、もう一度その単語を理解し直しましょう。

その単語の音はどんなイメージなのか。英英辞典にはどういう風に書かれてあるのか。

もしかすると、最初は見逃していたその単語の意味のポイントが、もう一度確認すると見えてくるかもしれません。

一度理解に失敗したとしても、諦めず何度も理解し直してみてください。

覚える努力ではなく、理解する努力を重ねれば、徐々にその単語の意味を具体的にイメージできるようになるはずです!

おわりに:英単語を深く理解できれば、暗記はもはや必要ない!

いかがでしたか?

この記事では、暗記が嫌いな人のための英単語勉強法をご紹介しました。

多くの人が、英単語を「覚える」努力をして失敗してしまいます。みなさんはぜひ、英単語を「理解する」努力を積み重ねてください。

1つ1つの英単語を深く理解できれば、自然と英文の意味も深く理解できるようになります。

発音して、英英辞典を引いて、単語帳を作り、テストをする。この4ステップを繰り返して、少しずつ英単語への理解を深めていってくださいね。

それでは!!

単語力を磨く!英語の長文問題で出てくるわからない英単語をどこまで覚えるべき?

2015.11.10



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