TOEFL iBTって何?
TOEFL iBTとは、アメリカのNPOであるETSという教育試験サービスが提供している国際共通の個人向け英語試験のことです。
TOEFL iBTはreading、listening、speaking、writingの4パートから構成されており、各30点満点、合計120点満点の試験です。
TOEICなどとは違って、TOEFL iBTは試験会場に置かれたパソコンを使って行われます。
日本人の平均得点は70点程度とされており、高得点が取れれば留学や大学院進学、就職のときに優遇措置が得られます。
このように、TOEFL iBTは非常に汎用性の高い試験なのですが、比較的難易度も高く、対策も難しいのが事実です。
まして、授業や部活で忙しい高校生が高得点を取るのは相当に難しいと言えるでしょう。
「TOEFL iBTの試験対策をしたいけど、試験まで時間もないし、どうすればいいかもわからない!」
そんな高校生たちのために、この記事では試験1週間前からできるTOEFL iBT試験対策を伝授します。
TOEFL iBT試験直前に困ったら、ぜひ読んでみてくださいね!
目次
1週間前からのTOEFL iBT試験直前対策ですべきこと
TOEFL iBT対策を短期間で行う場合は、speakingとwritingに焦点を絞るべきであると筆者は考えています。
理由は簡単で、speakingとwritingは解答の仕方に一定の型があり、それをマスターして使いこなすだけで確実に点数アップが望めるからです。
そこで以下では、speakingとwritingの解答の型を紹介します。
もちろん、型にも色々な種類があるので、ここで紹介するのはあくまで一例として考えてください。
TOEFL iBT試験直前対策①:speakingの解答の型を覚えよ
speakingはtask1からtask4まで4つの問題があります。
このうち、
task1はパソコンの画面上に示された問題(テーマ)に対して答えるindependent task、
task2からtask4までは流れる音声の内容に応じて答えるintegrated taskです。
independent taskとintegrated taskで答え方は全く異なりますので、ここではそれぞれの解答の型を紹介します。
independent taskの場合
independent task(task1)では基本的に、問われたテーマに対する自分の立場を表明することが求められるので、
“I think that” や“In my opinion”から解答を始めることをオススメします。
最初の一文で、自分の立場を簡単な英語で表現しましょう。
もちろん、自分の立場には必ずその根拠を添える必要があるので、次の一文で
“There are two(three) reasons for my opinion.”
などと言って、その後に “First, ~”、 “Second, ~”、 “Finally, ~”と続けましょう。
また、それぞれの理由の後に具体的な事例を “For example, ~”と示すとなお良いです。
解答を論理的に構成するように意識すると、聞き手が理解しやすいのはもちろん、話し手自身も話しやすくなるので、練習してみてください。
integrated taskの場合
integrated taskの問題(task2からtask4)の内容は次の表のようになっています。
task2 | task3 | task4 | |
流れる音声の内容をまとめる問題 | ○ | ○ | ○ |
学生同士の対話を題材とする問題 | ○ | × | × |
大学の講義を題材とする問題 | × | ○ | ○ |
音声が流れる前に示される英文の内容を踏まえる問題 | ○ | ○ | × |
integrated taskがindependent taskと異なるのは、流れる音声をまとめなければならないという点です。
そこで、ここでは音声の内容のまとめ方を紹介します。
まず、
“The professor says, ~”
“The student says, ~”
などの形で、音声の内容を簡単にまとめましょう。
なお、予め画面上で示された英文の内容を踏まえて音声を聞く問題(task2とtask3)では、その英文の内容を
“According to the reading passage, ~”
などと言って示しておくとわかりやすくなります。
その後、対話形式の問題(task2)では2人の意見を
“The man thinks that~”
“The woman thinks that~”
という形でまとめ、講義形式の問題(task3とtask4)では2点または3点ある講義内容を、 “First, ~”、 “Second, ~”、 “Finally, ~”と示しましょう。
解答時間に余裕があれば、最後に “In conclusion, ~”や “That’s why~”などと結論を述べるとさらに良いですね!
TOEFL iBT試験直前対策②:writingの解答の型を覚えよ
writingも、integrated task(task1)とindependent task(task2)に分かれているので、ここではそれぞれの解答の型を紹介します。
integrated taskの場合
writingのintegrated taskでは、最初に画面上にやや長い英文が示され、その内容に関する講義が音声で流れます。
そして、講義の内容を最初に示された英文の内容と比較しながらまとめることが求められます。
講義の語り手は、最初にその英文の内容について賛成か反対かを述べるので、解答は
“The lecturer agrees(disagrees) with the statement of the reading passage.”
の一文から始めると良いでしょう。
そして次の一文で、講義の語り手がどのように最初の英文の内容に賛同(反対)しているのかを示しましょう。
最初に示される英文には主要なポイントが3点あり、講義はその3点のポイントに賛成(反対)する形で進められます。
ですから、その講義の構成にしたがって、 “First, ~”、 “Second, ~”、 “Finally, ~”と講義のポイントを示すのがオススメです。
もし時間があれば、解答の最後に結論をもう一度 “In short,~”とまとめると良いですが、必ずしも必要ではないです。
最初の英文の内容と講義の内容との比較がわかりやすくなるように心がけましょう。
independent taskの場合
writingのindependent taskでは、一つの質問に対して自分の意見を示し、その意見を支える具体例を何点か挙げることが求められます。
この具体例が豊かになれば、解答が説得力を持つようになるので、具体例を引き出しやすい主張をするのが大事です。
解答は大体30分程度で構成しなければならないので、解答の主要なポイントは2点か3点に絞り、3段落か4段落構成にすると良いと思います。
最初の段落で解答の概要を示し、解答の主要なポイントが2(3)点あることを
“There are two(three) points supporting my opinion.”
という形で示しましょう。
続く段落で “First, ~”、 “Second, ~”、 “Finally, ~”という形で自分の立場の根拠を示すと解答の構成が明確になります。
また、それぞれの段落では、自分の体験の記述に多くの字数を割きましょう。
自分の体験の記述は、 “In my own experience, ~”と始めると読みやすくて良いですね。
時間があれば、最後に “In conclusion,~”などと言って結論を示すとさらに良いですが、なくても問題ありません。
TOEFL iBT試験直前の対策を踏まえて高得点を目指そう!
いかがでしたか?
この記事では、speakingとwritingの解答をわかりやすく構成するための最低限の型を紹介しました。
解答の型は、ただ覚えるだけではだめで、何度も発話したり書いたりして無意識にその型が出てくるまで練習しなければなりません。
普段の勉強に加えて、解答の型をマスターして、TOEFL iBTで高得点を目指しましょう!