はじめに
みなさんは青山学院大学文学部フランス文学科で何を勉強できるか知っていますか?
「文学科ってことは、どうせ文学を研究するんでしょ?」と思っている方も多いのではないでしょうか。
フランス文学科は入学者が少ないため、ネット上にはあまり情報が出回っていません。
そこで今回は、そんなフランス文学科の授業で学べることを中心に、学科の雰囲気や就職先について紹介していきたいと思います。
この記事をきっかけに、青山大学文学部フランス文学科の受験を考えてくださる方が増えたら嬉しいです!
目次
青山学院大学文学部フランス文学科の授業で学べること
①フランス語の基礎
まず当然ですが、フランス語の基礎を学ぶことができます。
フランス語が全く分からないという方も安心してください。
フランス文学科では、1年生の時に、フランス語文法・フランス語文法演習の授業を必ず受けなければなりません。
授業中に、アルファベットのフランス語読みから丁寧に教えてくれるので、フランス語初心者でも、1年間でフランス語を読めるようになりますよ。
特に、青山学院大学のフランス文学科では、文法演習まで面倒を見てくれるので、文法がとても定着しやすいです。
フランス語は英語と似ていますが、単語の綴りが同じでも意味が違うことがあります。
そのためフランス単語と英単語が混ざってしまうことがよくありますが、それも含めてフランス語の面白い部分です!
②フランス語の応用
文法・文法演習の授業で習ったことは、別の授業でも活かすことができます。
フランス語講読の授業では、フランス語の文学作品や童話、教訓などを授業で読んでいきます。
フランス語が全く分からない状態でも先生が容赦なく当ててくるので、鬼畜授業です。
しかし、先生がヒントをくれたり、解説したりしてくれるので、ちゃんと乗り越えられます。
また、フランス語で1番苦労するのは、発音です。
「文法ができた!フランス語の文章が読めた!」と思っても、なかなか発音は上達しなかったり……。
そんな悩みを解消してくれるのがフランス語会話の授業です。
ネイティブの先生がフランス語と英語を使って授業を行うのですが、先生はみんな優しいので、生徒が分かるまで待ってくれます。
授業中には、会話のテストが頻繁にあるので、否応なしにフランス語で会話ができるようになりますね。
どの授業もサポートがしっかりしているので、次第に楽しくなってくると思います!
③フランスの文化と社会
ここまでの説明だけだと「やっぱり文学に関係あることしか学べないのかな」と思うかもしれません。
しかし、1年生ではフランスの文化と社会という授業が必修になっています。
この授業で、フランスの文化や社会情勢はもちろんのこと、歴史まで学ぶことができますよ。
学ぶ年代も中世から現代までと幅広いので、フランスに詳しくなれます。
フランス自体を知ることが、フランス語の文章を楽しく読むことに繋がるので、意外と侮れない授業です。
日本史選択の人は、世界史選択の人より授業で覚えることが増えるため少し大変かもしれませんが、授業をしっかり受けていればついていけます(私は日本史選択でしたがなんとかなりました)。
青山学院大学文学部フランス文学科の雰囲気・特徴
少人数のクラス編成なので仲良くなりやすい
冒頭でも述べましたが、フランス文学科は入学者数がとても少ないです。
そのため、1クラスが約15〜20人で編成されます。
必修の授業は毎回同じクラスで受けることになるので、他の学科より友達ができやすいというメリットが挙げられますね。
また、人数が少ない分、先生が1人1人の顔と名前を覚えてくれて、フォローもしっかりしてくれます。
最初はあまり興味が無い状態でフランス文学科に入った人も、同じクラスの人のおかげで楽しく学べると言っていました。
少人数のクラス編成で、友達とだけでなく、クラス全体で仲良く授業を受けられるのはとても魅力的だと思います。
授業で「話す」ことまで学習できる
青山学院大学のフランス文学科では、フランス語を「書けるようになる・読めるようになる」だけの授業で完結しません。
「話せるようになる」までを視野に入れた授業をしてくれるため、実用的なフランス語を身につけることができます。
フランス語を初めて学ぶ人にとって、最初は難しいことが多いと思います。
しかし、フランス人の先生と話してるうちにフランス語自体に慣れてきますよ。
そして文法の授業が進むにつれて、フランス語会話で習った知識を論理的に理解できるようになるので、フランス語を喋ることに抵抗が無くなります!
さらに、フランス文学科では授業中にフランスの習慣なども自然と学べるので、留学も視野に入れやすいです。
「フランス語」や「フランス語文法」に特化した授業だけではないので、興味のある分野が見つかるかもしれませんね。
2年生になると自分にあったコースを選べる
フランス語の基礎を中心に学ぶ1年生と異なり、2年生からは自分の興味に合った3つのコースで自由度の高い授業選択ができるようになります。
- 文学専修
- 語学専修
- 文化専修
3つのコースはそれぞれに特色があります!
フランス語で文学を読んで研究する「文学専修」は、フランス文学科の中心となるコースです。
文学を研究している先生が多く、授業の種類が豊富なので、好きな授業を履修しやすくなっています。
フランス語そのものを研究する「語学専修」は、現在私が履修しているコースです。
発音や記号、読み方など、フランス語そのものを深く理解できるような授業となっています。
「フランス語を綺麗に発音したい!」「フランス語を生活で使っていきたい!」と思っている人が多く履修しているイメージがあります。
フランスを文化の観点から見ていく「文化専修」は、必修授業の「フランスの文化と社会」をさらに深く掘り下げた内容を学べるコースです。
全ての授業をフランス人の先生が担当するので、フランスの色々な話を聞けますよ。
自分の興味にあったコースを選ぶことで、1年生の頃とは全く違う学びができます。
自由選択できる授業の幅が広い
フランス文学科は他の学科に比べて必修授業が少ないため、自由選択できる授業の幅が広いです。
文学部共通の授業だけでなく、他学部・他学科の授業まで選ぶことができますよ。
実際に、私も1年生の頃は史学科や英米文学科の授業を取っていました。
他の学部の授業を取ることはできますが、文学部の生徒の興味が集まる授業は文学部共通であることが多いです。
他の学科の授業を受けることで、自分の思わぬ探求心に気づくこともありますね。
青山学院大学文学部フランス文学科の卒業生の就職先
青山学院大学文学部フランス文学科の卒業生の就職先は、意外と種類が豊富です。
参照:青山学院大学HP
グラフを見てみると、建設・住宅業界から金融・保険業界まで幅広い業界で活躍することができそうです。
その中でも、やはりフランス語ができるというのが大きいのか、航空業界に就職する人は多く見られます。
世間では、文学部は就職で不利と言われますが、実際はそんなことないので安心して学部選びをしてくださいね。
おわりに
青山学院大学文学部フランス文学科の魅力を少しでもお伝えできたでしょうか?
フランス文学科では、フランス語学やフランス文化など、フランスを軸にした様々なことを学べます。
フランスについて知りたい方やフランス語に興味がある方は、ぜひフランス文学科を検討してみてくださいね。