はじめに
今回は、高校と大学の時間割の違いや、時間割を組む際の注意点とおすすめの組み方を解説します。
この記事を参考に、理想のキャンパスライフを送ってください。
目次
高校までの時間割と大学の時間割の違い
【高校と大学の時間割の違い】①自分で「履修登録」をする
高校までは、決められた時間に決められた科目を学ぶ、受動的な学習でしたよね。
しかし大学からは自分でシラバスを読んだり、初回授業を受けたりして情報を収集してから授業を選び、時間割を作ります。
さらに、時間割を作るには、年度や学期の最初に履修登録をする必要があります。
履修登録をしないと授業の成績が付かず、単位を取得できません。
単位取得は進級や卒業の条件になるため、その元となる履修登録は非常に重要です。
履修登録期間は、多くの大学が数日ほどでかなり短めに設定されているため気をつけましょう。
シラバスで取りたい授業を検索し、スムーズに登録できるように履修登録前から備えてください。
【高校と大学の時間割の違い】②「必修」の授業がある
高校までは、どの教科も評価や重要度は平等で、5または10段階評価でしたよね。
一方で大学の授業には、必ず履修しなければいけない「必修」の授業と、それ以外の般教や自由科目の授業があります。
必修の単位を落とすと即留年という危機に陥ることもあるので、必修科目の重要度は極めて高いです。
例えば慶應大学文学部は、必修の語学の単位を落とすと留年が確定するので、進級できずに1年生を繰り返す生徒が毎年続出します。
そのため、朝に弱い人は「必修」を昼以降に履修し、確実に出席して試験で得点できるようにすることが多いです。
進級して卒業するには、必修・般教・自由科目を合わせて一定の単位を取らなければいけないので、卒業に必要な単位を自分で計算する必要がありますよ。
【高校と大学の時間割の違い】③「全休」をつくれる
時間割の組み方次第では、全く授業が無い日、いわゆる「全休」をつくり平日に休みを満喫できるでしょう。
「全休」は、長時間バイトをしてお金を稼いだり、平日にやり残した課題をしたり、普段の疲れを癒したり、とにかく自由に活用できます。
この「全休」ですが、最もメリットを得られる曜日は月・水・金です。
なぜなら、月・金につくった場合、土日と合わせて連休をつくることができるからです。
高校時代の土・日に、「あともう一日休みたい!」と思っていた人はぜひ実践してみてください。
一週間を学校生活と連休に分けることで、メリハリがつきやすくなりますよ。
また、水曜日を全休にした場合、週の中でも疲れが溜まる平日の真ん中に体も脳もリフレッシュできるでしょう。
平日を二つに分けると、休日の間隔が狭くなるので平日半ばの精神的な負担をかなり減らせますね。
上手に大学の時間割をつくる手順
【時間割をつくる手順】①シラバスを確認する
シラバスには進級・卒業に必要な科目や単位数、学期ごとの履修上限が記されています。
まずは、シラバスの内容に目を通して優先的に履修する必要のある科目を確認しておきましょう。
そのほかにも、シラバスには年間のスケジュールや留学・休学希望者向けの学籍情報などが記載されているため、早めに読み込んでおくことをおすすめします。
また、履修するつもりでいる科目の授業計画がインターネットのシラバスで閲覧できる大学もあるので、こちらも要チェックです。
履修予定の授業が、本当に自分の学びたい内容なのかを実際に確認できますよ。
他にも、テストは教科書やノートの持ち込み可能か、ディベート形式などで生徒主体の授業なのか、などの情報も得ることができます。
自分に合った形式、または興味がある授業が履修できれば、より充実したキャンパスライフを送ることができますよ。
【時間割をつくる手順】②必修の授業に合わせて他の授業を組み込む
先述の通り、どれだけ単位をとっても必修科目を取れなければ留年が確定する場合もあります。
そのため、当然ですが必修科目の時間割は慎重に組むべきです。
朝が苦手な人は2限以降、午後に寝てしまう人は1限か2限に必修を入れるなどの工夫をしましょう。
大学・学部によっては、大学側が必修の時間割だけ組むこともあるので確認しておきましょう。
例えば、多くの大学で語学が必修になることが多いです。
学期終わりのテスト期間に、1日に2つ以上の語学のテストを受けるのは、想像よりも負担が大きくなるでしょう。
そのため、語学の必修の曜日はできるだけ分散させるのをおすすめします。
また、自分で履修する科目を選ぶことができる般教や自由科目で、授業内容だけを見て組むのはおすすめできません。
その科目が開講される曜日や時間を確認するべきです。例えば、必修のコマの前後に他の科目を受講すれば、全休や空きコマを作りやすくなります。
ちなみに般教は、学部に関係なく全ての学生が履修する一般教養科目のことで、主に1・2年次で履修します。
般教は、専門科目が増える3・4年次になる前に単位を取っておくようにしましょう。
【時間割をつくる手順】③短い「昼休み」の攻略法
まず、大学の「昼休み」はかなり短いです。
次の授業の移動も含めると、学食で友人とゆっくりランチを楽しむことは難しいというのが現状です。
しかし、友人とのランチ・大学周辺の美味しい飲食店は、充実したキャンパスライフには欠かせませんよね。
ここでは「昼休み」を楽しみ、有効活用できる時間割を紹介していきます。
一つ目の方法は、授業を午前中に集めることです。
先述した「全休」をつくることは難しくなりますが、毎日の午後をランチ・勉強・娯楽に費やし有効活用できます。
資格・サークル・バイトなど学外の活動を楽しむ時間としても活用できますよ。
ただし、朝が苦手で一限に遅刻しそうな人には向かないので気を付けてください。
二つ目の方法は、昼休み直後を空きコマにすることです。
昼休みの後を空きコマにすると、昼休み+90分の自由時間をつくることができます。
この90分の間に、学食や飲食店でゆっくり食事をしたり、カフェで勉強するのもおすすめです。
【時間割をつくる手順】④次学期に向けて情報収集をする
大学によりますが、学期ごとに履修登録を行うこともあります。
最初の履修登録が終わったとはいえ、年度最初の学期は次学期の履修のための情報収集の期間です。
自分の履修した授業が自分に合っているか、一年を通して学び続けたいかを吟味しましょう。
もしもそうでなければ、履修取消期間に授業を辞めることも可能です。もちろん、履修の取り消しは成績には影響しませんので安心してください。
また、交友関係を広げて情報網をつくり、友人や先輩に話を聞いて授業のことを聞くこともおすすめです。
しかし、情報収集で一番確実な方法は、自分で授業を受けることです。
空きコマなどの自由時間を利用して気になる授業を下見してみてください。
先輩から楽単と聞いていたのに、成績評価の方法が変わって大変な授業に変わっていることもあります。
少々面倒ですが、自分で聞くのが最も正確な情報を取得できますよ。
おわりに
時間割は、大学生活の充実度に大きく影響することが分かったと思います。
この記事が、時間割をつくる際の参考になれば幸いです。
自分に合った時間割を作って、ぜひ充実したキャンパスライフを謳歌してくださいね。