はじめに
自分で作るのが難しいと思われている語呂合わせですが、一度作ればとても覚えやすく忘れにくくなります。
つまり、語呂合わせを自分で作るのさえ得意になれば、暗記量がものをいう世界史では他の受験生の暗記量と圧倒的な差をつけることができるのです!
自作の語呂合わせは、定着しやすくしてくれる上に、理解力の向上や関連情報の引き出しにも役立ち、一石二鳥です。
今回はそんな語呂合わせを自作する際のコツと注意点を紹介します。
目次
【世界一覚えやすい!】世界史ゴロ作りのコツ
【世界一覚えやすい世界史ゴロ作りのコツ】①効率よく覚えられて愛着を持てるゴロを目指す
「短く・多く」を意識して情報を詰め込みましょう。
情報を短くコンパクトに詰め込んだゴロの作成を目指すのがコツです。
そのあと、リズムを考えて語感を調整しましょう。
声を出しながら作れば、しっくりくるゴロを作ることができます。
語感が悪いと覚えづらいため、基本的にはキーワードの頭の数文字や用語の中の特徴的な響きの部分を抽出して使用しましょう。
例:第一・第二三頭政治
『クーポン返せ、あと送れ』
(クラッスス・ポンペイウス・カエサル/アントニウス・オクタウィアヌス・レピドゥス)
【世界一覚えやすい世界史ゴロ作りのコツ】②いろいろな数字の読み方を使う
数字の読み方は多ければ多いほど柔軟にゴロが作成でき音がかぶるものも少なくなるのでぜひ多く知っておいてください。
以下に、筆者が受験期に使っていた数字と読みの対応を紹介します。
- 1:いち、い、いん、ひと、ひ、ひとり、ひん、じゅう、わん(=one)、と(=十)、とう、ど、あい(=i)、ぼう(=棒)、てん(=10)
- 2:に、にん、つー、つ、づ、ふ、ふう、ぶ
- 3:さ、さん、ざ、み、め
- 4:し、しん、じ、よ、よう、よん、ほー(=four)
- 5:ご、ごー、こ、こう
- 6:ろ、る、む
- 7:な、なん、しち、せぶん、せ、ぜ
- 8:はち、は、ば、ぱ、や、わ(=は)
- 9:く、ぐ、きゅう、き、け、げ
- 0:れい、れ、おー、お、を、うー、ぜろ
参考:世界史年代ワンフレーズnew(Prade Books)
自作ゴロの例:デリー=スルタン朝5つそれぞれの成立年代
「インドの奴隷は市(いち)に卸(おろ)され、クレープ(フ+〇)の意志濃い!」
奴隷王朝(1206~)→ハルジー朝(1290~)→トゥグルク朝(1320~)→サイイド朝(1414~)→ロディー朝(1451~)
意志濃い!の部分が特に意味不明ですが、インドの奴隷が『クレープだけでも食べたい』と言っているイメージです。(笑)
世界史ゴロ作りにおける注意点
【世界史ゴロ作りにおける注意点】①きちんと正しく理解してからにする
ゴロなしで覚えられるものはなしで覚え、覚えにくいものに限定しましょう。
ゴロが邪道といわれる「流れを理解できない」「間違った解釈をしてしまう」というような要素を取り除くことができさえすれば、世界史において怖いものはありません。
【世界史ゴロ作りにおける注意点】②ゴロを作る時間を大切にする
目に見える形になるとイメージが定着しやすくなるためイラストに書き表すことをおすすめします。
また、強引な語呂は覚えづらいと思われがちですが、ゴロが強引であればあるほどイラストにするとシュールになり覚えやすくなります。
語呂をひねりだそうとその用語や年号をみつめている時間自体がすでに暗記に役立っているのも実は語呂づくりのメリットです。
実際、筆者がゴロを思い出す際にイラストやひねり出すときの状況が思い出される場面は多くありました。
イマイチなゴロしかできなかったとしてもただ眺めるよりはずっと暗記がはかどっていることに気づくはずです。
【世界史ゴロ作りにおける注意点】③ゴロから連想する作業を何度も行う
「ゴロは思い出せるがそこから連想できない」ということが起きないようにしましょう。
ゴロからの連想ミスを防ぐためにも何度も速く連想できるように訓練するのがとても大切です。
ゴロを友達に説明したり一緒に作ったりして、確認作業もお互いに問題を出し合うという方法をとると楽しそうですね。
ゴロ作りと同じく、問題の正解数が重要なのではなく、友達とその時にした会話がさらにその暗記度合いを深めてくれます。
ゴロづくりも連想して記憶を定着させる作業も楽しんで行えるとよいですね。
おわりに
ゴロづくりのイメージは湧きましたか?
筆者の私はこの方法で年号だけで700個以上は暗記しました。
皆さんも暗記量がものをいう世界史で楽しく語呂合わせを作って、世界史の知識を長期記憶に持ち込み、他の受験生と差をつけましょう!