【建築に興味ある人必見!】新入生が横浜国立大学建築学科の授業と実態を徹底レポートしてみた

はじめに


大学での建築って、実際何を学んでどんなことをやるのか、いまいち想像が湧きませんよね。大学のHPやパンフレットで授業名だけ見ても、具体的な内容はわからずじまいです。

この記事は、今年横浜国立大学に入学したばかりの新入生が、建築学科で受ける授業の内容を徹底的にレポートするというものです。

今、何を学んでる?横国建築学部の授業紹介

【横国建築学部の授業紹介】①建築入門編「建築学概論・演習」

建築学概論・演習は、1年生がはじめて建築について学べる授業であり、1年生が一番楽しみにしている授業です。

この授業の序章として、MOOMという仮設建築を組み立てます。

MOOMは超大規模なテントみたいなもので、上級生が設置してくれたパイプに骨組みを差し込むことで、自立する仕組みになっています。

見た目は、ナウシカの王蟲みたいだと感じましたが、そこまでおどろおどろしくはないので安心してください。

横国のHPに実際の写真が掲載されているので、ぜひ見に行ってください。

自らの手で建築を組み立てる経験は、建築を学ぶ者にとってとても貴重なものになるはずです。

MOOM組み立ての後は、建築学科の各分野の概説を聞く授業が3回あります。

横国の建築学科はAT(建築理論)UE(都市環境)SE(構造工学)AD(建築デザイン)という4つの分野から建築をとらえています。概説では、AD系を除く3分野を取り扱います。

概説の後は、10個のテーマから1つ選んでグループワークを始めます。

木質構造の「ベンチづくり」、鋼構造の「強度コンテスト」や、建築デザインの「建築批評」など、個性豊かで興味惹かれるテーマばかりですよ。

【横国建築学部の授業紹介】②童心に帰って「絵画・彫塑・基礎デザイン」

絵画・彫塑・基礎デザイン」は、いうなれば美術の時間です。自画像や粘土像などの作品制作を通じて、ものの見方や考え方を勉強しています。

この授業の開催場所は建築学棟のすぐそばにあるArchi-media studio ものづくり工房です。

学生からはものづくり工房と呼ばれています。

自由に休憩したり、軽食をとったりできるので、友達を増やすチャンスにもなりますよ。

【横国建築学部の授業紹介】③横浜ならではの授業「ヨコハマ地域学」

横浜は、開国時に条約港になった影響で、外国文化の流入が盛んだった都市です。

また、横浜は都市計画の先駆者でもあり、ウォーターフロントや緑の軸線構想をはじめとして、横浜の都心部は様々な工夫を元に作られています。

ヨコハマ地域学」という授業では、横浜を「まちづくり」の観点から学びます。

都市科学部のほぼ全員が履修する授業で、いろいろな先生によるオムニバス形式の授業です。

新たな視点で横浜を見ることができて、散歩もより一層楽しくなりますよ。

模型製作のウラガワ模型制作のウラガワ!横国建築学科の実態に迫る

【横国建築学科の実態】①建築学科は忙しい、けど楽しい

建築学生は模型製作等でとても忙しいです。

一口に模型製作といっても、課題文や既存の建物の分析、敷地を自分で選ぶ課題もあり、設計に取り組むまでにいろいろとやることがあります。

設計する段階になっても、単に建物だけを設計するだけでなく、地形や立地を表すための模型作りや、プレゼン用のポスター(プレゼンボード)の作成など、やることは多岐にわたります。

設計課題は想像以上に重いですが、大変であるが故の達成感は格別、という声が多いです。

課題が終わると打ち上げパーティが行われ、共に課題と戦った「仲間」と、課題をやり切った感動を分かち合うこともあるそうですよ。

キャンパスへの行き方についてこの記事で詳しく説明しています。キャンパス内では、たまに設計課題の展覧会が行われているので、是非見に来てください!

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【横国建築学科の実態】②アイデアの源は様々

建築学棟には、建築学科のための「建築図書室」があり、過去の建築雑誌のアーカイブや、絶版となった貴重な本を収蔵しています。

1年生でも、課題のために建築図書室を訪れる人は後を絶ちません。

建築図書室は内観や什器(家具)のこだわりも見どころの一つです。有名な建築家が設計した椅子に座って本を読めるって、すごくないですか?

横国に限らず、大学の図書館は立派で特徴的なものが多いです。大学の図書館の特徴についてはこの記事で詳しく解説しています!

大学図書館のここがすごい!〜早稲田大学の場合〜

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また、建築学生はとにかく建築を見に行きます。やはり実際にその場に行ってみないと分からないことが多いからです。

そのため、先輩たちは旅行好きの人が多い印象があります。

新入生歓迎パーティーで海外旅行に行った際の写真を見せてもらったのですが、写真に写る先輩方はみんな楽しそうで、自分も海外にあこがれるようになりました。

【横国建築学科の実態】③「ヘルプ」がとにかく楽しい

ヘルプ」とは忙しい先輩の手伝いのことで、模型作りを手伝ったり、制作の様子や方法を学ぶことができます。

一年生が実際の制作を学べる絶好の機会であり、一番建築やってる気分になれるとてもいい文化だと思います。

ヘルプに呼んでもらうために大事なのは「コネ」です。ヘルプは基本的に個人間での依頼なので、先輩と交流がないとヘルプに参加することは難しいです。

1年生は新入生歓迎パーティーで先輩とつながる人が多いですよ。

大学に入ったらまず何をすればいいのか、この記事で解説しているので是非ご覧ください!

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おわりに


横国の建築学科では、1年生のうちから建築を学べる授業が多く、また授業以外でも建築について学べる機会が豊富にあります。

建築を学びたい、建築家になりたいという人はぜひ横国に来ることをおすすめします!




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