はじめに
情報系の学科が気になっている皆さん、情報系の学科で実際に何を学んでいるのか知っていますか?
「情報系ってかっこいいから気になっているけれど、情報系に詳しくない……」と不安になる方もいるかもしれません。
筆者は情報系の学科に行きたくて、お茶大理学部情報科学科に進学しました。
パソコンが得意なわけではなく、プログラミングの知識もなかった筆者でしたが、実際は情報系の知識がなくても問題ありませんでした。
そこでこの記事では、情報系学科の実態を紹介するべく、筆者の1年前学期の時間割を紹介します。
お茶大理学部情報科学科に進学したい方や情報系学科に進学したい方は、是非参考にしてみてください!
時間割は大学生活の非常に重要な部分ですよ。
目次
お茶大理学部情報科1年生の大学生活とは?
お茶大理学部情報科の授業について
お茶大には2学期制と4学期制があります。
2学期制では前学期と後学期に分かれていて、4学期制ではそれぞれをさらに2つに分けて、第1学期・第2学期・第3学期・第4学期としています。
2021年度の場合だと、以下のような学期の分け方でした。
第1学期(4月中旬〜6月上旬)、第2学期(6月上旬〜7月下旬)
後学期
第3学期(10月上旬〜11月下旬)、第4学期(11月下旬〜1月下旬)
2学期制の授業と4学期制の授業が存在しますが、どちらも学期の終わりごとにテストや課題がありますよ。
また、お茶大の授業は少人数制であることが特徴です。
情報科学科は1学年約40人であるため、授業もこの40人で受講することが多く、語学の授業に至っては20人程度で授業を受けます。
お茶大理学部情報科学科1年生の時間割紹介
上の時間割のピンクが必修科目、オレンジが選択必修科目、黄色が大学側が履修を強く勧める科目、グレーはその他の科目です。
1コマ90分で、1・2限は9:00から始まり、9・10限は18:10に終わります。
1・2限という書き方がややこしいですが、1・2限で一般的な大学の1限と同じものだと思って良いです。
お茶大理学部情報科学科1年生の授業紹介~必修科目編~
必修科目は情報科学科の人が必ず取らなければいけない授業です。
前学期には必修科目が7つありましたが、今回はその中で情報系の授業を2つ紹介します。
お茶大理学部情報科学科1年生の必修科目①:コンピュータ基礎演習
情報系といえばやはりプログラミングだと思うので、プログラミングの授業であるコンピュータ基礎演習を紹介します。
情報科学科向けの授業となっていて、プログラミング言語の1種であるC言語を基礎から学びます。
オンライン受講か教室受講かを選べる授業だったので、わからないことを直接聞きたい場合は、大学のパソコンが置いてある計算機室に行って授業を受けることができました。
オンライン受講でも、先生やTA(ティーチャーアシスタント)が丁寧に教えてくれるので、授業についていけなくなる心配が少なかったです。
情報系の実習の授業では、先生の画面を見ながら操作することがよくあります。
ですから情報系に進学したい方は、MacにするかWindowsにするかを学科の多数派に合わせると楽ですよ。
ちなみにお茶大理学部情報科学科の場合、計算機室にiMacがあるのでMacを買うのがおすすめです。
お茶大理学部情報科学科1年生の必修科目②:情報処理演習
必修科目として最後に紹介するのは情報処理演習という授業です。
こちらも情報系の授業なので情報科学科特有の授業だと思うかもしれませんが、文系理系問わず全学部の必修科目になっています。
Excelでグラフを作ったりHTMLで数式を表示できるようにしたりなど、実用的な授業です。
パワーポイントを作成しているクラスもあったので、高校時代にやっていた情報の授業と似ている部分があるかもしれませんね。
お茶大理学部情報科学科1年生の授業紹介~LA科目編~
LA科目(文理融合リベラルアーツ科目)は学科に関わらず受講できる授業です。
LA科目には、「生命と環境」「色・音・香」「生活世界の安全保障」「ことばと世界」「ジェンダー」の5つの系列が存在しています。
楽しそうな名前の授業が多く、その中から興味のある科目を自由に選べます。大学生らしい授業の取り方ですよね。
ただ楽な授業と大変な授業の差が大きいので、入学したら先輩におすすめの授業を聞いてみるのも良いと思います。
お茶大理学部情報科学科1年生のLA科目①:コンピュータが創る色と音
コンピュータが創る色と音という授業は、系列として「色・音・香」に該当します。
この授業はお茶大の中でも人気授業で、さらに担当の先生が情報科学科の方だったので受講しました。
ビデオやCGなどの映像を、インターネットで配信する仕組みを誰にでも分かりやすい解説で楽しく学ぶことができます。
そして、この授業の楽しいところは授業中の雰囲気です。
授業中にコメントスクリーンで質問やコメントを送ると、zoom上の先生の画面に文字が流れていくので、ニコニコ生配信を見ているかのような授業になっています。
Twitterでも、「#水1LAコンピュータが創る色と音」というハッシュタグをつけて授業内容を呟く人がいるくらいですので、愛されている授業だということがわかりますね。
お茶大理学部情報科学科1年生のLA科目②:リベラルアーツ演習Ⅰ
最後に紹介するのはリベラルアーツ演習Ⅰ(LA演習Ⅰ)という科目です。
LA演習は、在学中に履修できる授業の数が決まっているので注意が必要な科目になります。
具体的には、LA演習Ⅰに分類される授業を1つLA演習Ⅱに分類される授業を1つまでしか履修することができません。
筆者はLA演習Ⅰの中でも「行動をデザインする」という授業を取りました。
生活科学部人間・環境科学科の先生による授業で、デザインされた空間によって人間がどう行動するかに注目するという授業です。
授業では、駅で見かける標識やショッピングモールの構造など日常で見られる工夫や、火災時の避難行動について注目しました。
デザインに対する人間の心理や行動を知ることは、情報系の授業でも役に立ちそうなのでとても有意義でした。
また、LA演習は少人数で行うため、人数を超えると抽選があります。
LA演習の魅力は、少人数だからこそできるフィールドワークや発表だと思うので、ぜひ履修してみてください!
お茶大理学部情報科学科に進学してみて感じたこと
情報系の知識がなくても大丈夫
筆者を含め学科の友達を見ていると、プログラミング経験のない人が多いように感じます。
ですので入学前に情報系の知識がなくても大丈夫ですよ!
先生とTAが丁寧に教えてくれますし、授業は情報系の知識がないことを前提に進んでいくので、不安に思う必要は全くありません。
情報科学のことが分からなくても情報系に進学したい気持ちがあったら、その気持ちを大切にして突き進んでくださいね。
数学の授業が多い
数学の授業の多さは個人的に一番驚いた点でした。
情報科学科なので数学を使うことはわかっていましたが、1年前学期では16コマ中6コマもあり、情報系より数学を学ぶ時間の方が長かったです。
一括りに情報系の学科と言っても、理学部なのか工学部なのか、ましてや理系なのか文系なのかによって、学ぶことは異なってきます。
実際に他大学の情報系学科の時間割を見たところ、数学の授業がとても少なくて驚きました。
気になる大学の時間割とシラバスを確認したり、オープンキャンパスで先輩方に聞いたりして、どんな授業が多いのか調査した上で大学を選びましょう!
おわりに
情報科学科で学ぶことは新しいことが多く、日々楽しんで勉強できています。
特に自分で書いたプログラムが正しく実行されると感動しますよ。
また情報系は成長中の分野であるため、情報系学科を設置する大学が毎年増えています。
ぜひいろんな大学の情報系学科について調べて、受験のモチベーションをあげましょう!
情報系に興味のある方は、東大理学部・工学部についての記事もご覧ください!