はじめに:大学の図書館ってどんなところ?
高校生のみなさん、普段図書室には行っていますか?
図書室が好きで、これから大学へ進学する人は、「大学の図書館ってどんなのだろう」と期待に胸を膨らませていると思います。
でも、大学図書館の中の様子って、公式ホームページにもあまり掲載されていなくて想像しづらいですよね。
そこでこの記事では、早稲田の図書館を例に、大学図書館の様子を写真付きでレポートします!
本が好きな人、図書室が好きな人は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね〜。
目次
大学図書館と高校の図書室との違い
大学図書館の具体的なレポートに入る前に、大学図書館と高校の図書室の違いについて説明しておきます。
大学図書館は、高校の図書室とは全くの別物なので、違いを意識しながら読んでみてくださいね。
大学図書館と高校の図書室との違い①:建物の大きさ・蔵書の多さ
大学図書館と高校の図書館との最大の違いは、やはりスケールの違いです。
大学図書館は、建物の大きさから蔵書の多さまで、全てが高校の図書室とは桁違いのスケールになっています。
例えば、普通の高校の図書館は平屋(フロアが1階のみ)ですよね。
ところが、例えば早稲田大学中央図書館は地上5階・地下2階の全7階構成になっています!
早稲田大学には、この「中央図書館」以外に高田早苗研究図書館・戸山図書館・理工学図書館・所沢図書館という4つの図書館があります。他の図書館と区別するために「中央」と名付けられているわけです。
あまりにも大きいので、キャンパスの敷地の外に図書館だけが別個に立てられています。
これだけの大きさなので、もちろん蔵書数も桁違いです。
図書館の蔵書は常に増えたり減ったりしているので正確な数は不明ですが、公式ホームページによると、2019年現在で約580万冊が収蔵されているそうです。
全国学校図書館評議会によれば、高校の図書館の平均蔵書数が27204冊となっていますから、早稲田大学図書館は平均的な高校の図書室の約214倍の規模になりますね。
高校の図書室を214室集めてきて、ようやく早稲田大学図書館の蔵書数に匹敵する規模になるわけです。規模が大きすぎてよくわかりませんね。
大学図書館と高校の図書室との違い②:使用用途の多さ
大学図書館は、高校の図書室よりもたくさんの使用用途を持っています。
高校の図書室の使用用途と言えば、普通
- 本を借りる・返却する
- 静かに自習する
くらいですよね。
ところが、大学の図書館の場合
- 飲食する
- 寝る
- 友達とディスカッションする
などの目的でも使用できるのです!
もちろん図書館のどこでも飲食したり寝たりディスカッションしたりできるわけではないですが、決められたスペース・部屋の中では喋ったり休憩したりできます。
何せ建物が大きいですから、書庫以外にもたくさんスペース・部屋があるわけです。ぜひ有効活用してくださいね。
大学図書館のここがすごい!(早稲田大学戸山図書館の場合)
大学図書館と高校の図書室との違いがわかったところで、いよいよ大学図書館の中に潜入して行きます!
この記事では、早稲田大学戸山図書館と早稲田大学中央図書館を写真付きで紹介します。
写真を見ながら、大学図書館のイメージを膨らませてくださいね。
早稲田大学戸山図書館のここがすごい!①:分館の中では最大規模
東京の鉄道の中心を走る山手線。新宿から池袋方面へ2駅進んだところに、JR高田馬場駅があります。
高田馬場駅から、都バス「早大正門」行きに乗り、「馬場下町」で降りると、目の前に早稲田大学戸山キャンパスが見えます。
戸山キャンパスの正門に入って左手に曲がると、戸山図書館に到着です。
戸山図書館は、戸山キャンパスに入っている文学部・文化構想学部のための図書館で、地下1階〜地上4階の5階構成になっています。
中央図書館にこそ見劣りしますが、それでも分館(中央図書館以外の図書館)の中では最大規模のスケールを誇っています。
早速中へ入りましょう。
入って右側にある階段を降りて、まずは地下1階に向かいます。
地下1階は「研究書庫」と呼ばれているスペースで、様々な言語で書かれた学術書が収められています。
次に地上階へ。
1階は文庫・新書・雑誌・新聞のスペースになっています。
2階は総合書のコーナー。
3階には日本と世界の文学に関する書籍が収められています。
そして次が最上階の4階になるのですが、こちらが私のおすすめスポットになっています。
早稲田大学戸山図書館のここがすごい!②:ロフトっぽい4階
4階には、主に思想系の書籍が収録されています。
4階の特徴は、何といってもそのロフト的な構造にあります。
他の階よりフロア面積が小さい分、3階を見下ろすような構造になっているのがおしゃれですね。
この写真は、4階の一番奥のエリアになります。もう少し手前側に行ってみましょう。
小さな階段の上に、屋根裏の書庫のような場所がありますね。
この小さな屋根裏部屋には、主に宗教に関する書籍が保管されています。
この屋根裏から図書館を見下ろすと、まるで神になったような視覚を味わえます。勉強に疲れたら、屋根裏に行って一人悦に入るにも悪くないのではないでしょうか?
大学図書館のここがすごい!(早稲田大学中央図書館の場合)
次に、早稲田大学中央図書館をご案内します。
早稲田大学中央図書館のここがすごい!①:もはや説明不要な大きさ
戸山キャンパスから、「早大正門」方面へ歩くこと約6分。有名な大隈講堂を抜けた先に、早稲田大学中央図書館があります。
中央図書館は地下2階から地上5階まであるのですが、入り口はなぜか地上2階にあります。
石畳の階段をテクテクと登っていくと、入り口が見えてきました。
エントランスには、
“Quae sit sapientia disce legendo”
という格言が掲げられています。ラテン語で「知のなんたるかを読むことによって学べ」という意味です。いい言葉ですよね。
2階の受付はこんな感じになっています。
2階・3階は総合書エリアになっています。
地上1・4・5階はあまり使わないエリアなので、案内は省略します。次に地下へ向かいましょう。
早稲田大学中央図書館のここがすごい!②:荘厳な地下1階と地下2階
地下1階・2階へ降りるには、地上2階から地上1階へ降りて再度入館手続きをしなければなりません。
ちなみに、地下階へはバッグを持ち込めないので、バッグはロッカーに預ける必要があります。注意してください。
地上2階からは、この階段から降りられます。
テクテクテクテク……。
入館手続きを終えて、いざ地下階へ!
こちらが地下1階になります。
背の低い天井。背の高い本棚。淡緑に照らされた空間……。
まさに本を置くためだけの空間という雰囲気で、本好きにはたまらない荘厳さがあります。
地下1階は大型の資料集が多数収録されています。経済のデータとか、日本各地の民俗資料とか、専門性の高い資料集は地下1階にしかありません。
と、歩いていたら地下2階への階段に行きつきました。
早稲田大学中央図書館の最下層、地下2階へ降りていきましょう!
地下2階に到着しました。
地下2階には、人文科学・自然科学の学術書がこれでもかと詰め込まれています。
早稲田大学の図書館の中で、最も専門性の高いエリアと言えるでしょう。
洋書もこの通り、しっかり収録されています。
本棚の隣には、小さな学習場所まで整備されています!ここで勉強しているだけで、頭が良くなる気がするのでオススメです。
天井スレスレから、
床スレスレまで、
見渡す限り本、本、本。
本好きによる、本好きのための、本好きの空間。それが早稲田大学中央図書館なのです!
おわりに:大学の図書館はすごい。
いかがでしたか?
この記事では、早稲田大学の図書館を例にとって、大学の図書館のすごさをレポートしてきました。
この記事では写真を使って大学図書館の雰囲気をお伝えしましたが、実際に図書館に行ってみると、また違った雰囲気を感じ取れると思います。
大学関係者以外も入れる図書館もあるので、興味があればぜひ一度行ってみてくださいね。
それでは!!