はじめに
教員免許の取得に少しでも興味があるという高校生は多いのではないでしょうか?
この記事では青学の文学部で教職課程を取っている筆者が、4年間のスケジュールと教職課程を取るメリットを紹介します!
目次
文学部の教職課程の道のり
【大学1年生・2年生】学部の授業から少し手を広げて「教育」も学ぶ
まず大学1、2年生の時は、教育に関する基礎を学びます。
そのため座学が中心となっており、具体的にはこれまで「教育」の歴史の中で起こってきた出来事などを学ぶ授業などがありますよ。
教職よりは学科の科目が中心となるので、時間割のほとんどを必修科目が占めます。
ちなみに筆者の場合、教職の専門科目が1年前期は週16コマの内2コマ、2年前期は週14コマの内1コマでした!
3年生以降は学科の授業が少なくなるので、1、2年生の時がクラスの友人を増やすチャンスですよ。
【大学3年生】学校の先生を目指しているという実感が強くなる
3年生になると、教職の専門科目が一気に多くなります。
筆者の場合、前期は週12コマのうち、教職は4コマになりました。
しかし、3年からの教職科目は同じ科目でも複数の時間割の中から選べるものが増えるので、前期と後期の履修のコマ数は人によって多少異なります。
ただ教職を取っている人と関わる機会が増えることには変わりありません!
また、1、2年生の時より教員の立場で考えることが増えます。
より「教える」ということについて学ぶようになり、中には指導案を考えることもある授業もありますよ。
さらに、教職課程では3年生の間に介護等体験に行く必要があります。
これは社会福祉施設に5日間、特別支援学校に2日間行き、多様な価値観を学ぶ体験です。
介護等体験では実際に利用者と交流したり支援の補助を行います。
ただし、これらの体験では学外の方にもお世話になるので、申し込むまでに教職に対する意志を決めなければならないので注意です。
【大学4年生】実際の学校現場へ行く
4年生では自分でテーマを決めて卒論を執筆します。
これはあくまでも学部の卒論なので、文学部であれば文学に関する卒論を書きます。
また、教職課程では4年生の時に教育実習に行きます。
実習は前年度に許可をもらった学校で決められた期間行うことになっていますよ。
また就活も本格的になります。教職課程の大学生の就活は、公立の教員か私立の教員を目指すかで動き方は変わります。
私立の教員を目指すなら、学校ごとに教育目的が異なるため、まずは自分で勤務したい学校について調べることが必要です。
公立の教員を目指すのであれば、各地方自治体の教員採用試験に向けた勉強をする必要があります。
文学部で教職課程を取ってよかったと思うこと
【文学部で教職過程を取って良かったと思うこと】①「教育」の授業だけでは学べないことを学べる
文学部にも必修があるため、文学部で教職課程をとると文学と教育両方を学ぶことができます。
教職課程を取らなくても他学部科目としていくつか教育関係の授業は履修できますが、学年が限られています。
例えば青学の場合、多くの他学部科目の履修年次は3、4年生のみになっていますよ。
最初から興味を狭める必要がないことも、文学部で教員課程を取る利点です。
「教育」以外の学問にも興味がある場合、教育学部以外で教員免許取得できる学部を選択肢に入れてもいいのではないでしょうか。
【文学部で教職過程を取って良かったと思うこと】②教員免許取得を目指す友人との結束感が生まれる
2年までしか学科の必修の授業がないので、クラス内での交流はあっても他のクラスの人と関わることはほぼありません。
そのため教職科目が多くなると、今まで話したことのなかった人との交流ができます。
例えば私の場合、1、2年生の時はクラスが異なり話したことのなかった同じ学科の子といつの間にか下の名前で呼び合う仲になりました。
また互いに励まし合えることが多くなります。
3年になると教職科目が中心になり大変ですが、友人どうし励まし合うことで頑張れますよ。
【文学部で教職過程を取って良かったと思うこと】③「指導する」観点から自分の興味のある学問を学べる
自分で指導方法を考えるのは、ただ教えてもらう学習とはまた違った学びになります。
視点が変わることで、自分が使っていた中高の教科書の見方も変わります。
私の場合、読み物のように何気なく使っていた教科書が、使い方次第で授業の進め方に変化をもたせられると気づきました。
また教える立場から物事を考えることになるので、どのような指導で教えるのがわかりやすいかなどと考えることが増えますよ。
おわりに
教育学部以外の学部でも、授業数は異なりますが教員免許の取得は可能です。
大学の学部によって取れる免許の種類は異なるので、自分の志望校の取得可能な免許の種類を調べた上で興味があれば、取得を目指してみてはいかがでしょうか。