【受講生が徹底解説】東大の新TLP制度とは?高度演習授業の選抜や授業を紹介!

はじめに

 

2025年、東京大学のTLP(トライリンガル・プログラム)制度は大きく変更され、新制度GLP-II(TLP)(以下、新TLP制度)がスタートしました

 

十分な情報を手に入れられなくて困っていたり、不安を感じている人は多いのではないでしょうか?

 

そこでこの記事では新TLP制度後継授業について解説していきます!

 

受講生としてのリアルな経験も紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください!

 

2025年度からスタート!】新TLP制度とは?

 

新TLP制度の概要

 

まず、大きな変更点として修了要件が大きく変更されました。

 

新たな修了要件は、

 

第二外国語(ドイツ語、フランス語、中国語、ロシア語、韓国朝鮮語、スペイン語、イタリア語)の総合科目L系列6単位まで

 

第二外国語で実施されるグローバル教養科目及びグローバル言語教養科目合わせて12単位以上

(内6単位までは総合科目L系列で代替可能)

 

を履修することに加えて、

 

英語で実施されるグローバル教養科目4単位以上を履修し、海外体験を行うことです!

 

「総合科目L系列」など見慣れない文字が並んでいますね。

 

以下ではその一つひとつについて見ていきます!

 

総合科目L系列とは?

 

総合科目L系列には、外国語で行われる様々な授業が含まれます。

 

例えば、文系の場合〇〇語(演習)という授業がクラス指定で行われますが、これは総合科目L系列のひとつです。

 

そのほかにも、〇〇語(会話)や後述する〇〇語インテンシヴ[高度]なども含まれます!

 

グローバル教養科目とは?

 

グローバル教養科目は、進学選択で学部に内定した2年生と、後期課程(3・4年生)が対象です。

 

TLPの修了を目指す場合、この科目ではこれまでの授業で習得した第二外国語を用いて学習していくことになります。

 

外国語「を」学ぶのではなく、外国語「で」学んでいくのです!

 

授業のテーマも様々です。

 

例えば、2025年度は

 

Model Organisms in Biomedical Research

(生医学研究におけるモデル生物)

 

Strange, but Meaningful: An Introduction to Philosophical Questions

(奇妙だが、意味がある:哲学的な問いへの導入 )

 

Human Rights Movements in the Modern World

(近代世界における人権運動)

 

といった科目が開講されました。

 

現在は英語で開講されている授業がほとんどですが、今後その他の言語での授業も増えていく予定です!

 

グローバル教養言語科目(上級)とは?

 

この授業も進学選択で学部に内定した2年生と、後期課程(3・4年生)が対象です。

 

この授業では、インタラクティブな少人数授業を通じて極めて高度な外国語能力の獲得を目指していきます。

 

2025年度にはロシア語、韓国語、中国語が開講されます。

 

今後他の言語の授業も設置されていくと思われます!

 

海外体験とは?

 

海外体験には非常に幅広い内容が含まれます。

 

例えば、後述のインテンシヴ[高度]国際研修も含まれます。

 

ただし、記事執筆時点では具体的にどこまで含まれるのかが不明なため、東京大学グローバルセンターからの発表も参照するようにしてください。

     

【受講生が語る!】旧 TLP 科目高度演習授業とは?

 

TLPの後継授業にあたる

筆者は今年の春から、旧TLP授業の後継である高度演習授業(インテンシヴ[高度]と演習[高度])を受講しています。

 

この授業は旧TLP制度を後継するもので、履修する学生は旧TLP制度と同様に週5コマフランス語を履修します。

 

具体的には、前期課程の必修であるフランス語一列、二列に加えてインテンシヴ[高度]を週2コマ、演習[高度]を週1コマ履修するので、がっつりフランス語を学べますよ。

 

高度演習授業は2Sセメスターまでの3学期連続で行われ、最終的な目標はCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)のB1レベルまで到達することです。

 

CEFRのB1レベルは英検でいうなら2級相当です。

 

たった1年半でゼロからこのレベルまで到達するわけですから、非常に高度な授業が行われていますね!

 

さらに、この授業は優3割規定の対象外です。

 

優3割規定とは、成績評価の際に優上を合わせて受講者の3割程度とするという規定です。

 

この規定の対象外なので、高度演習授業では努力すれば誰でも高い成績をとることができますよ!

 

選抜は厳しい?

 

インテンシヴ[高度]は会話中心というその性質上、1クラス20人程度という人数制限があります。

 

そのため、定員を上回る応募があった場合には選抜が行われるのです。

 

この選抜の方法は言語によって異なりますが、旧制度からの大きな変更点があります!

 

旧制度とは異なり、入試の英語の点数は関係ありません!

 

参考までに私が履修しているフランス語の場合、英語作文試験によって選抜されました。

 

テーマはフランス語教育に関するものでした。

 

難易度は東大入試と同等かやや難しい程度だと思います。

授業の実態はどんな感じ?

 

ここからは実際のフランス語高度演習授業(インテンシヴ[高度]と演習[高度])の様子について話していきます。

 

ただし、言語によって授業の形態が大きく異なるので注意してください!

 

フランス語の場合、授業の中心は会話です。

 

インテンシヴ[高度]はAgaësse Julien准教授が、演習[高度]は松井裕美准教授がそれぞれ授業を行います。

 

Agaësse Julien准教授の授業はほとんどがフランス語で行われ、表現を学習した後はほとんどクラスメートと会話をしていきます。

 

松井裕美准教授の授業は最初のうちは日本語ですが、やがてフランス語になるそうです。

 

どちらの授業でも共通の教科書を進めていきますが、その教科書もすべてフランス語で書かれているのです!

 

私自身最初のうちは困惑していましたが、徐々に慣れていきます

 

高度演習授業に参加している人は意欲のある人ばかりなので、出席率は極めて高い上に、一般の東大生と比べても明らかに優秀です!

 

このような人たちと出会えるのも高度演習授業の大きな魅力です。

旧TLP制度の記事ですが、こちらでも授業の様子がよく分かると思います。

【TLPは大変?】英強・帰国子女の巣窟、東大TLP制度を徹底解説!

2022.03.12

国際研修もある!

 

高度演習授業では2年生の夏休み中に国際研修に参加し、実際にその言語が話されている国に行くことができます。

 

フランス語の場合、パリやアンジェといったフランスの都市を訪れホームステイや語学学校への訪問もあります。

 

日本語を学習しているフランス人学生と交流でき、仲良くなれるそうです。

 

日本に帰国した後も交流は続くそうです!

   

おわりに

 

いかがでしたか?

 

新TLP制度やインテンシヴ[高度]の授業について理解を深めることができたと思います!

 

この記事を読んで少しでも興味をもっていただけたら幸いです。

 

積極的な受講を待っています!




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ABOUTこの記事をかいた人

東京大学文科一類1年