【週2時間で本当に習得できる?】1年間まともに勉強しなかった大学生が紹介する、長続きする第二外国語勉強法

はじめに

大学生のほとんどが、英語とは別に選択して学習する「第二外国語」

中国語、韓国語といった身近なものからロシア語、スペイン語などなじみの薄いものまでありますが、大学の授業だけで、本当に習得できるのか不安な人も多いのではないでしょうか。

この記事では、実際に学習を怠り習得「できなかった」筆者が、後悔を踏まえてしっかり継続できそうな勉強方法を紹介します。

進学後にどのように勉強すればよいのかわからず困っている人は、ぜひ早めに準備しておきましょう!

第二外国語とは

ほとんどの大学で必修となる

まず、そもそも第二外国語とは何なのか解説します。

ほとんどの大学で、第一外国語=英語とは別に選択して履修する言語のことです。

入学前または後に、大学が開設している授業の中から希望するものを選びます。

ただし、あまりに希望人数が偏ると希望が通らないこともあるのが残念なところです。

選び方

①興味・関心
どうせ学ぶなら、文化が好きな国の言語を選ぶのがいちばんでしょう。

後述しますが、モチベーションは大切な習得のカギとなります。

韓国アイドルが好き、イタリアの建築に興味がある、フランス語で『星の王子さま』を読みたい、など……ささいなことでも、海外の文化に興味があれば学習もやる気になるでしょう。

②実用性
せっかく学ぶのであれば、将来、実際に使えそうなものを選んでおくのもよいでしょう。

例えば中国語、スペイン語、ロシア語は話者数が多いため、使用する機会が多いとされます。

もちろん、言語の使用機会を決めるのは、人口だけではありません。

最新の経済や外交の状況を踏まえて、自分で将来性を予測してみてもよいでしょう。

③単位の取りやすさ
特に海外に興味がなければ、第二外国語が必修の場合は、戦略的に難易度の低さで決めるのも手です。

例えば、日本語話者にとって、欧米諸語よりは、韓国語や中国語が日本語に近いので習得しやすいとされています。

また、第二外国語を「言語」としてよりも、現実的に「授業」として見た際、成績のつけ方が自分に合うかどうかも言語を選択する際のポイントです。

大学の授業では、成績のつけ方には次のようなものがあります。

  • 出席:出席すれば点数がもらえる
  • レポート:文章を書いて問題に答える
  • 小テスト:毎時間の簡単な問題の積み重ね
  • 期末試験:学期最後に行われる試験の点数で成績をつける

たとえば出席が成績に含まれる場合、普段の授業で意欲ある姿勢を見せる人にはピッタリでしょう。

一方、授業には行かなくても最後の試験だけできればいいや、と考えるタイプの人は要注意です。

また、授業の選択について付け加えると、履修登録でミスをしないことが最重要ポイントです!

第二外国語は、たとえば「○○語A」「○○語B」、「△△語Ⅰ」「△△語Ⅱ」というように、同じ言語でも複数の授業が開設されていることが多いです。

筆者は片方しか登録していないことに半年間、気付きませんでした。

幸い、筆者の場合は1年次で履修しなくても進級はできるようですが(卒業には必要なので来年度、新1年生に混じって授業を受けます……)、一時は留年かと本気で焦ったので、履修に関する決まりはしっかり熟読してくださいね。

失敗例に学ぶ

ここでは筆者が1年間、第二外国語を履修して後悔したことを紹介します。

筆者は勉強を怠りまともに身につかなかったので、反面教師に頑張ってほしいです。

①教材をケチった

筆者は、辞書や単語帳など、学習に必要な教材を学期はじめに買いませんでした。

新品は高いので、中古で買えないか探したのです。

しかし大学指定の教科書は、そもそもネットオークションサイトやフリマアプリへの出品数が少ない上、出品されてもすぐに売り切れて買えないことがほとんどです。

結局、筆者は春の期末試験前になってやっと、mercariでコンパクト版辞書のみ購入しました。

単語帳は未だに購入していないので、基本的な語彙もまだ怪しい状態です……。

②学習時間が圧倒的に足りなかった

筆者は先述の履修ミスのせいで、第二外国語の授業は週1回のみでした。

授業中は先生の解説を聞き、音読したりメモを取ったり、確認問題を解いたりと、それなりに学んでいるつもりでした。

ただし集中できないときは、チャイムがなった後に不思議に思うくらい全く記憶がありませんでした。

また、たった週1回の授業の外は、ほとんど自主学習していませんでした。

動詞などの活用を確認するか、課題として出された簡単な確認問題や練習問題を解くのみです。

①で紹介したように、教材がないことも、授業外で学習する意欲を湧かなくさせていたのかもしれません。

教材を買ってしまえば、自分でお金を出して買ったからにはやらなくては、とネガティブでも動機づけになります。

また文法事項の丁寧な解説は参考書、語彙を増やすなら単語帳、など、単純に学習に適した教材がないと非常に勉強しにくいのです。

おすすめ勉強方法

ここからは経験を踏まえて、継続しやすそうな勉強方法を紹介します。

①明確な目標を持つ

英語学習のコツでもよく言われることで、聞いたことのある方も多いでしょう。

著名な翻訳者で、「なんとなく英語を話せたら役立ちそう……」と考えただけで習う英会話はあまり意味がない、という人もいます。

方法としては、具体的な目標を立て、そこからの自分との距離を確認するのです。

目標は、たとえば検定の点数読んでみたい本や雑誌、1人で現地へ旅行できるようになること、など、自分が目指したいと思えることであればなんでもかまいません。

②とにかく文字と単語を覚える

教科書には文法事項動詞の活用など色々な情報が載っていますが、やはりまずは単語から覚えましょう。

単語の意味が分からないと、文法事項の例として登場する短文の意味もわからず、学習が進まないものです。

単語学習には、やはり単語帳が役立ちます。

もちろん、教科書に出てくる言葉の意味を都度、調べるだけでも基本的な言葉にはかなり触れることができます。

しかし、1度調べただけで記憶できる人はかなり稀でしょう。

後から何度も反復しやすいよう、調べた言葉を自分でまとめて一覧にするなどのひと手間が重要です。

または普通に単語帳を買うのもよいでしょう。

単語帳や単語集を用意できたら、時間やタイミングを決めて定期的に学習することが大切です。

というのも、高校まではたくさんあったであろうスキマ時間が、自由時間の多い大学生活では消滅する可能性が大きいのです。

そのため時間を決めて、強制的に単語を反復して定着させる必要があります。

英単語と同様、単語の記憶に効率的な方法を取り入れることも大切です。

組織化、体系化して覚える

バラバラではなく、関連していることを結びつけて覚える方法です。

意味の関連、品詞ごと、語源ごと、1つのストーリーの中で、など、まとめて覚えれば記憶を取り出しやすいとされています。

視覚的に覚える

文字だけでなく画像や状況とともに記憶するのも効果的です。

脳は情報処理の大半を視覚に頼っているため、画像と一緒にイメージした方が思い出しやすいのです。

③授業を有効活用する

当たり前ですが、高校までと同様、授業中に集中することが基本です。

たとえば教科書の単語一覧や活用表、例文などを音読(リピート)させられる機会は授業中しかないはずです。

せっかくなら、なんとなくではなく、先生の発音をコピーするつもりで本気で読みましょう。

もちろん、授業外の自主学習時間を増やす必要はありますが、まずは授業時間を大切にしましょう。

また、どんなに分かりにくい授業だとしても、工夫次第で有効活用できます。

たとえば解説が難解であれば、後で復習しやすいよう下準備などをします。

単語の意味を調べてまとめた単語集を作っておいたり、分からない点をメモしておき、自力で解説動画などで学習できるように仕込むとよいでしょう。

おわりに

第二外国語の失敗例と勉強法について紹介しました。

せっかく履修するなら、使える程度には身につけられるよう学習したいですね。

皆さんが第二外国語を楽しんで学べるよう、応援しています!




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