東大TLP制度を徹底解説!英強の巣窟、東大TLP制度とは?

TLP制度について

 TLPとはトライリンガル・プログラムの略で、2013年度からスタートした制度です。当初は中国語だけの開講でしたが、2016年度からドイツ語・フランス語・ロシア語も開講され、現在は4ヶ国語で展開されています。

平たく言うと、第二外国語を他の人よりもたくさん受講し、その言語をより深く学習する、というプログラムです。

TLPに参加する条件

 ズバリ、入試時の英語の成績が合格者の上位1割であることです。

上位1割と言われても想像がつかないかもしれませんが、目安としては90点台に乗ると通知が来る可能性が高いです。

ちなみに今年のTLP中国語の底点は91点です。例年フランス語は最も条件が厳しいと言われていて、90点台後半で最低レベル、確実に狙うなら100点台が必要になって来ます。今年の底点は97点と噂されています。

TLP通知はいつ来るのか

 合格発表の次の日に、レタックスで通知が来ます。しかし、ここで通知が来たからといって必ずしも好きな言語のTLPが取れるわけではないので注意してください。

例えば、95点を取ってTLPフランス語に希望を出したとしても、TLP申請条件を満たした人の多くが同様にTLPフランス語を希望した場合には点数順に採用されるため、定員の関係で97点以上の人しか取れない、ということが起こります。

ちなみにその場合はTLPではない普通のフランス語を履修することになります。

実際に希望した言語のTLPが取れるかどうか分かるのは諸手続きの日です。

また、通知が来る前に履修申請をしてしまうと、その後にたとえ通知が来てもTLPに変更することはできません。なので、TLPを希望する人は第二外国語の申請を通知が来る日まで必ず待つようにしてください。

TLP中国語選択1年生の履修

 Sセメスターでは必修の中国語一列、二列、演習の3コマに加えて会話とリスニングの2コマを取る必要があります。つまり合計で週5コマ中国語を受講することになります。1コマ105分なのでなんと週に725分も中国語をやることになるのですね!

Aセメスターでは中国語二列がなくなるので週4コマ、合計420分中国語を勉強することになります。

TLP中国語のメリット

私はTLP中国語をとっています。なので、以下ではTLP中国語について紹介いたします。

TLP中国語クラスがある

 TLPの中で中国語についてはTLP生だけで構成されるクラスに所属します。東大のクラス制度では、通常文系は文一と文二で1クラス、文三で1クラスというように分けられますが、TLPに関しては文一から文三まで混合です。

例えば今年のTLP文系クラスは文一文二17組と文三11組で構成されています。情報や体育など必修の授業は文一文二と文三で別れてしまいますが、中国語の授業や五月祭などでは一緒に行動することになるので仲良くなります。

他のクラスに比べて第二外国語のコマ数が多いので一緒に授業を受ける機会が多く、それを利用して五月祭や駒場祭の話し合いができたり、共通の空きコマを利用してみんなでご飯を食べに行ったりパーティーをしたりと、とにかくクラス単位で過ごす時間が増えるので仲が深まります。

さらに、理系TLPとのコンパや勉強会など、理系との交流があって横のつながりを築く機会もあるのが特徴です。

優3割規定がない

 優3割規定とは東大独自の評価方法で、履修者のうち3割にしか優(80点以上)をつけてはいけないというものです。しかし、TLPで開講される中国語の授業にはその規定が反映されないので、頑張れば人数制限に関係なく優を獲得できます。2年の進学選択でかなり有利になるのです。

CAP制がない

 CAP制とは1年のうちにとっていいコマ数に上限が存在するという制度です。
しかし、TLPにはCAP制がなく他の学生よりも1年生の時点で多くのコマ数を取ることができます。授業をたくさん受講できるメリットは、2年次に他の人よりも楽になるということです。

TLP生用のプログラムが充実している

  1年の春休みに行われる台湾研修や2年の夏に希望者対象で行われる南京サマースクール、また平日に行われるTLPセミナーなどTLP用のプログラムが充実しています。単に中国語を授業の中で勉強するだけでなく、実際に中国語を母語とする国で実用の機会を得られたり、中国の事情を知ることができます。

TLPのデメリット

周囲に英強が多い

 これは私の実体験ですが、英語ができるクラスに入るとどうしても周囲の帰国子女率が高くなります。私は生まれてから一度も日本以外の土地で暮らしたことがない、いわゆる純ジャパですが、筆記試験が得意だったためTLPに入りました。

しかし、入ってすぐに衝撃だったのが帰国子女率の高さ。クラスが結成されてすぐのクラスLINEで行われた自己紹介で「小2から小5までニューヨーク」などの輝かしい経歴を持つ人が多すぎて恐怖を覚えました。

さらに、英語の授業ではクラスメイトが流暢な英語を披露する中一言も発することができず、得意だと思っていた英語が実は全く得意ではなかったことを実感してしまい、4月の間ショックを受けたことがあります。

しかし、そのおかげで英語をさらに頑張るモチベーションにもなりました。Sセメの後半では積極的に手を挙げて発言できるようになり、レベルの高い環境に置かれているからこそ英語力が向上したのだと思いました。

第二外国語の負担が大きい

 やはり週に4,5コマ中国語が入ると、1週間のうちで学ぶ事項が非常に多く勉強はかなり大変になります。また、TLP用の中国語のコマは必修として固定されているので、その時間帯に開講される他の科目はとることができず、履修の自由は狭まります。
 
しかし、負荷が大きいからこそ1年間頑張ると他の人よりもかなり中国語を使えるようになります。
 

TLP中国語残留条件

 基本的には1年のうちはとり続ける事ができますが、2年次も継続して履修するためにはIELTSで7.0をとることか英語一列でG1クラスの成績を取ることのいずれかが必要です。

IELTSは団体受験で申し込むと1万円で受ける事ができます。IELTSで7.0を取ることを目標に大学でも英語を継続して勉強する事ができます。

AセメからTLPを受講するためには?

 Sセメの時点で第二外国語の単位が全て優以上、英語一列のクラス分けでG1(1番上のクラス)にいることが最低条件であり、その上で口述を中心にした試験を受けて参加できるか否かが決定します。

AセメからTLPに参加するのはかなりハードルが高いので、履修したいのなら入試の時に高得点が取れるよう英語を勉強することをお勧めします!