はじめに
高校1年生のみなさん、勉強は順調に進んでいますか? みなさんはこの冬まで、どのように過ごされてきたでしょうか。
「自分の立てた勉強計画を完璧に実行してきた!」というような人もいれば、「部活ばっかりで何も勉強に手をつけられていない…トホホ」という人もいるでしょう。
どちらにせよ、難関国公立大を目指すうえで、来春からの高2の1年間は最も重要な時期となります。
そこで今回は「高2の間にこれだけはやっておけよ!」という内容を、高1生の皆さんにご紹介いたします。
志望校の最新年の過去問を解く
敵を知ること
よく受験生でいるのは、「志望校の最新年の過去問は最後にとっておきたい」という人です。
確かに、過去問は演習素材としてこれ以上にないものですから、自分の学力が十分についてから使いたいという気持ちもわからなくありません。
しかし、過去問は演習素材であると同時に研究対象でもあります。
考えてみてください。志望校の最新年の過去問というのは、自分がこれから立ち向かう「敵」にもっとも近いものです。
「敵」を知らずに戦いの準備をするほど怖いものはありません。
「敵」を十分に研究し、それを倒すための計画を入念に立てて戦いに挑むのが最も合理的なやり方です。
ではどう研究するのか
まだ自分の志望校の最新年の過去問を解いたことがない人は、一度、最新年の過去問を、全く手がつかなくてもいいですから、本番と同じ試験時間で、すべての問題を「解こう」としてみてください。
そして、解説に載っている解答を導くプロセスを熟読してください。
そこで自分の志望校の問題を解けるようになるためには「どんな知識が必要なのか」「どんな思考回路が必要なのか」などを読み取ってください。
例えば、英語であれば「どれほどの難易度の単語が出てくるのかな」とか「問題文の長さはどのくらいかな」といったことです。
そしてそれらの情報を基に、自分が試験本番にその問題が解けるようになっているように勉強計画を立ててください。
ちなみに私は高1の2月に東大の赤本を買ってきて実際に解きました。
ボロカスでしたが、たまに正解する問題があるとめちゃくちゃ嬉しいですよ(笑)
大学別模試を受ける
気軽に週末に受けてくる
毎年、夏や秋に難関国立大学の入試問題を忠実に再現した模試が土日に各予備校で実施されます。
例えば、東大模試の有名どころでいえば「河合塾 東大即応オープン」「駿台 東大実戦模試」「東進 東大本番レベル模試」などです。
私も高2の9月に「東進 東大本番レベル模試」、11月に「河合塾 東大即応オープン」を受けました。
全国の強者の高3生と果し合いをするわけですから結果はボロクソなのは当たり前です。悪い成績をとっても落ち込む必要はありません。
ちょっと点が取れたら儲けものという軽い気持ちで受けてみてください。(高1・高2生の中でもこの時期にA判定を叩きだしてくる猛者もいるとか…まあ、そういう人はごくごく一部の人なので、気にする必要はありません)
大学別模試を受けるメリットって何なの?
大学別模試はお値段が少し張ってしまうのが難点です。さらに難易度の高い問題を高2の間に受けてボコボコにされることに何の意味があるのかと思われる方も多いでしょう。
しかし、受けることで得られる経験には、その値段や精神的摩耗より遥かに大きな価値があります。
例えば、先ほど「志望校の最新年の過去問を試験本番と同じ時間で解くように」といいましたが、やはり自分でやると試験を解いている途中で集中力が途切れて怠けてしまうもの。
しかし、大学別模試では真剣に勉強している高3生ばかりで、場の緊張感が違います。
そんなピリピリムードに影響されると、自分も一生懸命答えを出そうという気になるはずです。
一生懸命、わからなくてもそれっぽい答えを埋めていくというのは、実は重要な能力の一つです。
また、試験の間の休み時間には周りの受験生を見渡してみてください。大学別模試の会場では、その大学を目指している人がほとんどです。
「自分の志望校に行く人たちは、こんな人たちなんだな~」ということを感じ取ってください。
ちなみに私は高2で東大模試を受けに行ったとき、あまりにも周りの受験生よりアホづらしている自分に恥ずかしくなりましたね(笑)
ただ、その一方でめちゃくちゃチャラチャラした人もいて、「こんな人でも東大を受けようと思うんだな~」と思いました。(もしかしたら遊びで受けていたのかもしれませんけど)
このような大学別模試での貴重な経験は、いざ高3生になったときに活きてきますよ!
おわりに
いかがだったでしょうか。
高2になっても日常学習を怠らないのはもちろんですが、ここに挙げた経験を積んでおくことも重要です。
時間に余裕のあるうちに自分の志望校の研究をし、大学別模試でライバルたちのお手並みを拝見しましょう!