はじめに
倍率20倍を越す学科もあり、例年アツい合格争いが繰り広げられることで知られる東京藝術大学(以下:藝大)の入試。
しかし、その実態についてはあまり知らないという人も多いのではないでしょうか。
今回は藝大生であるわたしの体験から藝大受験の知られざる秘密をみなさんにご紹介したいと思います!
目次
東京藝大の入試の意外な特徴7選
入試には後期試験がなく、前期試験のみ!
芸大の入試日程は専攻によって異なりますが、2月末から3月上旬まで2週間程度に渡って入試が行われます。
しかしどの専攻も後期試験は行われず、前期試験しかありません。
一発勝負なので、それだけ緊張も増します。
試験日程は最大4日間も続くことも
試験日程の長さも専攻によりますが、例えば油絵科は4日間も試験に行かなければいけません。
1日目と2日目はデッサンの実技試験、3日目と4日目は油絵の実技試験が行われ、学科試験はなく実技のみで合否を決めます。
1日6時間程度の試験時間ですので、かなりの体力が必要です。
美術館で試験を受けることも!?
受験する専攻によっては大学美術館のまっさらになった広い展示室で入試が行われます。
わたしも美術館で受けたのですが、文化財や国宝が飾られていた展示室で試験を受けるのはとても面白い経験でした。
試験の間に休み時間がない!
美術学部の入試は朝から夕方までの試験時間で一つの課題を仕上げるのが特徴なのですが、実はその間休み時間がありません!!
もちろんトイレは行きたい時に行けますし、昼食の時間も与えられています。
ただし昼食の時間は試験時間の中に組み込まれているので、課題をこなしながら食べることになります。
合格発表が他の大学に比べ遅い
国立前期の合格発表の大トリが、東大や京大の3月10日だと思っている人、いませんか?
実は芸大の美術学部はその3日後の3月13日で正真正銘大トリです。周りの友達の進路が決まる中、あと3日も待つのは辛かったです…。
ちなみに合格発表が遅いと一人暮らしをする人は家を探すのも遅れるので、いい家を見つけるのも一苦労です。
6.合格証書がもらえない!?
掲示板に自分の番号を発見し、さあ手続き書類を受け取るぞ!、と意気込んで事務局へ行っても、無料では合格証書はもらえません。
必要がある場合のみ、個別に申請し、手続きを踏まないともらえないのです。わたしも持ってないです(涙)
合格証書の代わりにもらえる『芸大合格袋』
合格証書はもらえなくても、大きく「芸大合格」と赤字のハンコの押された桜色の紙袋(通称、合格袋)は合格者全員がもらうことができます。
中には新歓のお知らせや学校生活のしおりなどが入っています。
これは芸大が毎年行っている伝統で、合格袋をもらって喜びがこみ上げてくる人も多いです!合格袋は学生委員が一つ一つハンコを押しているんですよ。
最後に
いかがだったでしょうか?
芸大受験の秘密、楽しんでいただけたでしょうか?
芸大が面白いのは試験だけでなく、入ってからももちろん面白い生活が待っています!!
皆さんも東京藝大を目指してみてくださいね!