【賃貸初心者向け】お部屋探しをする前に知っておきたい基本用語まとめ

はじめに

県外の大学を志望する受験生の多くは、合格後に親元を離れて一人暮らしを始めることになると思います。

けれども、不動産会社の広告にはわかりづらい用語がたくさんありますよね。

今回は、そんな新入生のためにお部屋探しに必要な基礎知識をまとめてご紹介します。

中には正しく把握しておかないと損をしてしまうものもあるので、まとめてチェックしておきましょう!

東大生の部屋探しについて詳しくまとめた記事も合わせてご覧ください。

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2020.03.12

不動産会社の広告例

この不動産会社の広告例をもとにポイントをまとめていこうと思います!
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仲介手数料から定期借家まで!お部屋探しの基礎知識まとめ

①家賃と共益費

家賃は毎月支払う物件の使用料を指します。

これはほとんどの人がご存知だと思いますが、「共益費(管理費)」はあまり聞きなれない方もいるのではないでしょうか。

共益費とは、共同住宅などの外灯・エレベーター・階段といった共有部分の管理にかかる費用を指します。

また、共益費は毎月家賃と一緒に払わないといけないため、上のチラシの物件の場合、家賃66,000円と共益費3,000円の合計69,000円を毎月支払うことになります。

②敷金・礼金・仲介手数料

毎月支払う家賃・共益費のほかに、入居するときに1度だけ払わないといけないお金もあります。

それが「敷金」・「礼金」・「仲介手数料」です。

それぞれの意味を確認していきましょう。

  • 敷金

敷金とは、入居時に大家さんに預けておく保証金のようなものです

もし入居中に部屋を壊したり汚したりしたら、この敷金から修理代を差し引きます。

そして残った額が退去時に返してもらえる仕組みとなっています

  • 礼金

礼金というのは、大家さんに対して部屋を貸してくれることへのお礼として支払うお金です。

そのため、敷金と違って礼金は戻ってきません

  • 仲介手数料

仲介手数料は、物件を紹介してくれたお礼として不動産会社に支払うお金です。

その金額は、法律で最大家賃の1ヶ月分までとされています。

仲介手数料は場合によるところもありますが、基本的には不動産会社単位でおおよそ家賃の半月分〜1ヶ月分の範囲で定めています。

そのため、同じ物件を紹介してもらう場合でも、仲介手数料1ヶ月の不動産会社と契約する場合は、仲介手数料半月分の不動産会社と契約する場合の2倍払うことになります。

このことを知らないだけで家賃の半月分(約3〜4万円)損することになるので、注意してください。

仲介手数料についてより詳しく知りたい方は、以下の記事でより詳しく紹介しているのでぜひご覧ください!

仲介手数料について詳しくまとめた記事も合わせてご覧ください。

【賃貸初心者向け】契約時に発生する初期費用を安く抑える方法

2016.02.28

③保険の加入について

入居中に部屋が火事で燃えてしまったらとんでもない損害ですよね。

そんな時に備えた火災保険への加入が、基本的に賃貸契約書で必須と定められています。

そのため、契約の際には不動産会社から保険の加入を勧められることになると思います。

しかし、ここには落とし穴があって「火災保険への加入」は必須ですが、それが不動産会社の紹介する保険である必要はありません

大半の大学生が加入する大学生協の共済には火災保険も含まれているので、共済への加入予定者は不動産会社が紹介する保険に加入しなくても大丈夫なのです。

④最寄駅からの距離

「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」の第11条によると、徒歩1分は80mであると定められています。

また、時間計算で端数が生じた場合は繰り上げるというルールもあります。

したがって、上記のチラシ✕✕駅徒歩5分というのは、駅から321~400mだということになります。

なお、この距離は駅の入り口を基準にしたものですし、信号や踏切の待ち時間は考慮されていないので、家から駅のホームまではもっと時間がかかるかもしれません。

⑤建物の耐久性

地震が起こった時、住んでいる建物の耐久性が重要になります。

そのために、建物の構造をまず確かめておきましょう。

代表的な建物の構造には「木造」「鉄骨」「鉄筋コンクリート」の三種類があげられます。

そして、耐震性は「木造」<「鉄骨」<「鉄筋コンクリート」の順だというのが通説です。(ただし、地盤の固さによっても強度はもちろん変わるので一概には言えません。)

また、築年数も耐震性を左右します。

理由はもちろん老朽化もあるのですが、それ以上に耐震基準が違ってくるからです。

日本の建物の耐震基準は1981年に大きく改定されたため、1981年以降の建物の方が地震に強いことを覚えておいてください。

⑥更新料

  • 更新料とは?

普通の賃貸住宅の場合、そこに住むことができる年数が契約書で決まっていて、その期間を契約期間と言います。

契約期間は2年であることが多く、その期間が過ぎてしまった場合には契約が更新され、もう2年間住むことができるようになります。

この更新にかかるお金を「更新料」と言い、家賃1~1.5か月分が相場です。

  • 定期借家に注意!

普通の賃貸住宅であれば、契約期間が過ぎても更新して住み続けることができますが、なかにはそれができない物件もあります。

それが定期借家です。

あらかじめ決められた契約期間が終了した時点で、住むことができなくなる賃貸住宅のことを指します。

定期借家の利点としては更新できない分、家賃が安くなるという特徴があります。

そのため、「あれっ、この賃貸やけに安いな」と思ったら契約書を見直してみてください。

⑦インターネット環境について

ネット環境には「有線」と「無線」があり、それぞれに長所と短所があります。

  • 有線

「有線」はケーブル(データ通信用のロープみたいなもの)を各機器につなぐ通信方法です。

利点としては通信が比較的安定で、大容量のデータ通信にも向いているところです。

また、値段も毎月数千円で使い放題になります。

主な有線通信にはCATVや光ケーブルがあげられますが、これらの線が入居したマンションまで引っ張られていれば、契約してすぐに使用可能となります。

反対に、線が引かれていない場合はマンションに線を引く工事をしないといけなくなって、一か月ほどの時間がかかってしまいます。

そのため、自分が住むところにそういったネット環境が用意されているかあらかじめ確認しておきましょう。

なお、有線を使う場合は、「無線wifiルーター」を自分で用意しておくことをおすすめします。

そうすれば、インターネットを使う機器にわざわざケーブルを付ける必要がなくなるからです。

  • 無線

「無線」は、ケーブルを使わずに各機器とデータをやりとりする通信方法です。

これは携帯会社や無線wifiの会社と契約を結べば使えるようになります。

有線が使えない住居であっても、無線ならすぐに使うことが可能です。

その代わりに通信速度が遅く、料金も高いですし、あまり通信料が多すぎると速度制限がかかるなどのデメリットがあります。

メールやインターネットをちょっと見る分には問題ありませんが、頻繁にダウンロードをしたり動画を見すぎると、通信料が跳ね上がるので注意しましょう。

⑧消火器について

部屋を契約する前に消火器について知っておいた方がいいことがあります。

下宿先の延べ床面積が150㎡を超える場合、消防法により消火器の設置義務が生じます。

そして、これは家主の義務なので、部屋を借りる側は消火器を買う必要はありません。

そのため、自分の住居がこの条件を満たしているかどうか確かめてみるといいかもしれません。

おわりに

いかがでしたか?

大学生になる皆さんにとって、自分の部屋を探すのは初めてのことだと思います。

最初は戸惑うことも多いと思いますが、ここに挙げた知識を押さえて、賢いお部屋探しができるといいですね。

物件選びについて詳しくまとめた記事も合わせてご覧ください。

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