受身の助動詞「る・らる」の活用

【古典文法】願望の終助詞「てしが(な)・にしが(な)・もがな・がな」

【1】( )に入る受身の助動詞「る」を適切な形に活用しなさい。
(1)舎人が、寝たる足を狐に食は(   )。(徒然草)

(2)軒近き荻のいみじく風に吹か(   )て、砕けまどふが、(更級日記)

【1】の解答
(1)

( )が文末にあるので終止形の「る」がきます。意味は受身です。
訳:舎人が、寝ている足を狐に食べられる。

(2)

直後が助動詞なので連用形の「れ」がきます。意味は受身です。
訳:軒近くの荻が激しく風に吹かれて、砕け散るのが、

【2】( )に入る受身の助動詞「らる」を適切な形に活用しなさい。

(1)〈朱雀院ハ〉あはれにらうたしと御覧ぜ(   )。(源氏物語 澪標)

(2)なほ梅の匂ひにぞ、いにしへの事も立ちかへり恋しう思ひ出で(   )。(徒然草)

【2】の解答
(1)らる

文末なので終止形の「らる」が入ります。意味は尊敬です。
訳:(朱雀院は)しみじみといじらしいとご覧になるのである。

(2)らるる

文末なので終止形の「らる」だと思うかもしれませんが、上に係助詞の「ぞ」があるので係り結びで連体形の「らるる」が入ります。意味は自発です。
訳:やはり、梅の香りには、昔のことも(当時に)立ち返って懐かしく思い出される。

【3】次の文中にある助動詞「る・らる」の文法的意味を答えなさい。

(1)知らぬ人の中にうち臥して、つゆまどろまず。(更級日記)

(2)「『犬島へつかはせ。ただ今』と仰せらるれば」(枕草子 うへにさぶらふ御猫は)

【3】の解答
(1)可能
訳:知らない人たちのなかで横になって少しもうとうと眠ることができない

(2)尊敬
訳:(翁丸を)犬島へ追放せよ。すぐさま」と(帝が)お命じになるので。

意味の判断の仕方
自発→心情語(思ふ、泣く、驚くなど)の後につくことが多い
可能→下に打消しがある場合
受身→上に「人間+に」がある
尊敬→「仰せらる」の「らる」は絶対に尊敬

おわりに

「る・らる」はたくさんの意味がありますが、意味の判別方法さえ習得すれば、簡単に判別できるはずです。
基本的な助動詞なのでしっかりマスターしましょう!




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