こんにちは、ライターのひぐまです。
文法チェック&演習シリーズ、今回は終助詞「な・そ・ばや」を取り上げます。終助詞「な」意味・訳し方・接続
助詞 | 文法的意味 | 訳し方 | 接続 |
---|---|---|---|
な | 禁止 | ~するな | 終止形・ラ変型の連体形 |
禁止
竜の頸の玉取り得ずは、帰り来な。(竹取物語・竜の頸の玉)
竜の首の玉を取ることができないならば、帰ってくるな。
あやまちすな。心して降りよ。(徒然草・一〇九)
失敗するな。気を付けて降りよ。
終助詞「そ」意味・訳し方・接続
助詞 | 文法的意味 | 訳し方 | 接続 |
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そ | 軽い禁止 | ~しないでほしい | 連用形・カ変、サ変の未然形 |
軽い禁止
「声高に、なのたまひそ。」(竹取物語・かぐや姫の昇天)
「大きな声でおっしゃらないでほしい。」
物知らぬことなのたまひそ。(竹取物語)
わけのわからないことをおっしゃいますな。
「そ」は多くの場合「な・・・そ」の形をとります。
普通は「な」と「そ」の間は連用形ですが、カ変・サ変だけ例外的に未然形となることに注意しましょう。
普通は「な」と「そ」の間は連用形ですが、カ変・サ変だけ例外的に未然形となることに注意しましょう。
終助詞「ばや」意味・訳し方・接続
助詞 | 文法的意味 | 訳し方 | 接続 |
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ばや | 自己の希望 | ~たい | 未然形 |
自己の希望
世の中に物語といふもののあんなるを、いかで見ばやと思ひつつ(更級日記)
世の中に物語というものがあるそうだが、それをどうにか見たいと思い続けて、
ほととぎすの声たづねに行かばや。(枕草子・五月の御精進のほど)
ホトトギスの声を聞きに行きたい。
他者への希望「なむ」と訳し方を混同しないようにしましょう。
おわりに
いかがでしたか?
これらの助詞は意味が一つずつで覚えやすいと思うので、確実にマスターしていきましょう!