源氏物語の人間関係をわかりやすく解説!

はじめに:源氏物語の人間関係を解説!

みなさん、源氏物語を読んだことはありますか?

古文を勉強した経験がある方なら、一度は源氏物語を見たことがありますよね。

しかし、一読で源氏物語を理解するのは至難の業です。源氏物語は超巨大なラブロマンスなのですが、なにせ登場人物が多い。

特に人物紹介もないままに話が進んでいくので、初見の人は置いてけぼりにされてしまいます。

人物同士の関係がわかっていないと、いくら古文の単語や文法がわかっても話を理解できないですよね。

そこでこの記事では、源氏物語の複雑な人間関係を、初めて読む人にもわかりやすく解説します。

この記事を読めば、源氏物語のストーリーを理解しやすくなります。ぜひ最後まで目を通してみてくださいね〜!

源氏物語の人間関係をわかりやすく解説①:源氏誕生〜須磨まで

源氏の誕生と藤壺の女御との出会い

源氏物語の主人公・光源氏は、桐壺帝と桐壺更衣との間の皇子として生まれました。

母・桐壺更衣は宮中で冷遇されていましたが、子供である光源氏は、その美貌ゆえに瞬く間に注目の的になりました。

不幸にも桐壺更衣は、光源氏が3歳のときに亡くなってしまいますが、12歳になった頃、彼は桐壷更衣に似た容姿を持つ藤壺の女御に出会い、惹かれていきます。

光源氏は藤壺の女御と一度だけ交わり、男の子を産ませます。この子こそ、後の冷泉帝です。

若紫との出会い

光源氏と藤壺の交わりは、もちろん許される行為ではないので、表沙汰にならないよう、光源氏は藤壺への接近を禁じられるようになりました。

18歳になった光源氏は、病気の祈祷のために訪れた北山で、自らの生みの親である桐壺の更衣にそっくりの美少女を見つけます。

この美少女の名は若紫。後の紫の上です。

当時10歳だった若紫にすっかり惚れ込んだ光源氏は、若紫を自分の理想の女性にするべく、引き取って育てることにしました。

須磨へ流される源氏

もちろん若紫のことは表沙汰の話ではなく、源氏が隠れて行っていたことです。

表向きには、源氏は葵の上という女性を妻として迎え、エリート貴族として華々しい生活をしていました。

しかし葵の上との結婚生活は、源氏にとって不満が大きかったようで、六条御息所や夕顔・末摘花など他の女性とも頻繁に関係を結んでいました。

六条御息所・夕顔・末摘花の話はよく出てくるので、ここで特徴をまとめておきます。

  • 六条御息所嫉妬深い。源氏から見て年上の女性。生き霊になって他の女性にとりつく。
  • 夕顔:源氏と交わっていた時、怪異(六条御息所?)に取り憑かれて亡くなってしまう不幸な女性。
  • 末摘花:美男美女が集う宮中で数少ない不美人。鼻が赤くて大きく垂れ下がっており、短足だったと言われている。しかし性格は純真で、生涯源氏と関係を持っていた。

六条御息所と夕顔は様々な不幸に見舞われますが、末摘花は境遇こそ他の女性に劣りながらも、性格の良さで最後まで生き残ることができました。その名の通り、最後に花を咲かせたわけですね。

源氏は、表向きは葵の上の夫として振る舞いながら、裏では複数の女性と関係を持ち、挙げ句の果てには少女を匿って育てていたわけです。

いくら源氏の頭がよくても、これだけ複雑な生活を営んでいればどこかでボロが出ますよね。

案の定、女性との秘密の逢瀬がバレてしまった源氏は、京都から須磨(現在の兵庫県神戸市付近)へ流されてしまいます。因果応報もいいところですね。

明石の君との出会い

やむなく源氏は、愛情を持って育ててきた少女・若紫を都に残して、須磨へと転居していきました。

須磨に流されたなら、源氏は静かに反省するのかな、と普通思いますよね。ところが全く反省の色を見せないのが源氏という男です。

この男、女性関係を理由に流されてきたはずの土地で、またしても不謹慎な女性関係を結んでしまいます。

須磨で源氏と関係を結んだ女性の名を「明石の君」と言います。後で若紫(紫の上)との関係で登場するので覚えておいてください。

さて、明石の君との愛情を深めていた源氏ですが、都で政変が起こったため急遽上京することになりました。

須磨から上京するとき、源氏は明石の君を須磨に残しますが、後で明石の君も上京することになります。ああ、ややこしきかな……。

ここまでの人間関係をまとめると、以下の図のようになります。よく理解してから、次の部分を読んでくださいね。

源氏物語の人間関係をわかりやすく解説②:上京〜源氏出家まで

女三の宮の登場と紫の上の絶望

物語は第2部へ進みます。

ひょんなことから准太上天皇の地位を得た源氏は、好きな女性を一つ屋根の下に住まわせることにします。

源氏と一緒に住むようになった女性の中には、源氏が大切に育ててきた少女・若紫も含まれていました。

成長した若紫は「紫の上」と呼ばれるようになりましたが、そんな少女の成長を裏切るように、源氏は「女三宮」という若い女性と結婚してしまいます。

自分を置いて須磨へ行った源氏が、当地で明石の君という女性と結ばれており、京へ帰ってきたと思ったら別の女性を妻にしてしまったことを知った紫の上は、ひどく絶望しました。

源氏の愛に裏切られたと感じて精神を病んだ紫の上は、出家して俗世から逃れたいと願うようになります。全くもって、光源氏はけしからん男ですね。

源氏の出家

ところで、源氏の妻という地位を獲得した「女三宮」も、源氏に負けず劣らず悪い大人です。

女三の宮は、源氏の妻という立場にありながら、源氏と親交の深かった「柏木」という男性と関係をもち、一子をもうけ、その子を源氏に抱かせます。

源氏からしてみれば、親友に妻を寝取られ、挙げ句の果てにその子供のお世話をさせられたわけですから、相当な恥辱だったでしょう。

この恥辱に源氏はひどく心を痛め、さらに追い討ちをかけるように、出家を望んでいた紫の上が病死してしまいます。

度重なる不幸に耐えかねた源氏は、出家して遁世することを決意しました。

以上の流れを整理すると、次の図のようになります。参考にしてみてくださいね。

源氏物語の人間関係をわかりやすく解説③:薫の登場〜浮舟出家まで

薫の登場

第2部までで光源氏の話は幕をとじ、第3部では女三宮が柏木との間にもうけた子・(男性)を中心とした話が展開されます。

薫は、光源氏に負けず劣らずの美男で、その名の通り全身から薫香を出すと言われていました。

薫には「浮舟」という恋人がいましたが、プレイボーイの系譜を継ぐ薫は「中の君」という別の女性にも求婚していました。

そんな薫と同じく美男子として登場するのが、匂宮(におうのみや)です。

匂宮の結婚相手こそ、薫が求婚していた「中の君」なのですが、匂宮もまた別の女性と関係を結んでしまいます。

驚くべきことに、匂宮が不義の契りを結んだ相手が、薫の恋人である浮舟だったのです。

浮舟の悲劇

薫の恋人として生きてきたのに、匂宮とも関係を結んでしまったことを深く悩んだ浮舟は精神を病み、宇治川に身を投げて自殺を図ります。

しかし死にきれなかった浮舟は、京都にある比叡山の僧侶に命を救われ、そのまま出家しました。

出家して俗世との接点を絶った浮舟は、かつての恋人・薫との面会も一切謝絶して余生を送りました。なんとも救いようのない、悲しい愛の物語ですね……。

この第3部の人間関係をまとめると、以下の図のようになります。よく読んで理解してくださいね。

おわりに:人間関係を理解すれば、源氏物語はもっとわかりやすくなる!

いかがでしたか?

この記事では、わかりにくくて有名な源氏物語の人間関係を、可能な限りわかりやすく解説しました!

源氏物語はラブロマンスなので、人間関係を理解できるとかなり読みやすくなります。

この記事で紹介した内容を踏まえて、ぜひ一度源氏物語を読んでみてくださいね。

それでは!!

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