みなさん、こんにちは。
今日は接続助詞「ば」を学んでいきましょう。
接続助詞「ば」
助詞 | 文法的意味 | 訳し方 | 接続 |
---|---|---|---|
ば | 1.順接の仮定条件 2.順接の確定条件 a.原因・理由 b.偶然条件 c.恒時条件 |
1.もし〜ならば 2a.〜ので、〜から 2b.〜と、〜ところ 2c.といつも、と必ず |
1.未然形に続く 2.已然形に続く |
順接の仮定条件か、確定条件かは未然形に接続しているか、已然形に接続しているかで決まります。文脈で判断することが難しいことも多いので、文法から判断するようにしましょう!
1.順接の仮定条件
例:悪人のまねとて人を殺さば、悪人なり。(徒然草・八五)(もし悪人の真似といって人を殺したならば、それは悪人である。)
2.順接の確定条件
a.原因・理由
例:四日、風吹けば、え出で立たず。(土佐日記・一月四日)(四日、風が吹くので、出立することができない。)
b.偶然条件
例:それを見れば、三寸ばかりなる人、いとうつくしうてゐたり。(竹取物語)(それを見ると、三寸ほどの人がたいそう可愛らしい様子で座っていた。)
c.恒時条件
例:瓜食めば子供思ほゆ栗食めばまして偲ばゆ(万葉集・巻五)
順接の確定条件の3用法の区別の仕方は文脈で決まります。前後の文脈からしっかり意味を判断するようにしましょう。