ネット出願とは?よくある疑問をまとめました

はじめに

受験生の時は緊張のあまり出願書類とにらめっこしてなかなか書き進められませんでした、ライターの啓です。

最近になって多くの大学に採用されつつあるネット出願。

その名の通り、大学への出願をWebでできるというもの。

特に近畿大学は全国の大学で初めて「出願の完全ネット化」、つまり紙の出願を廃止したことで有名です。

「紙を使わないため環境に優しく(=エコロジー)で、受験生の経済的負担も少なく(=エコノミー)」ということでネット出願を「エコ出願」とよび推進しています。

さて、紙ではなくネット上で出願できるというのは、大変便利なシステムですよね。

しかし、実際のやり方はどうするのか。
本当にWeb上で完結するのか。

比較的に新しい制度なのでネット出願に対する疑問は少なくないと思います。

そこで、今回はネット出願で抱き立ちな疑問点をまとめました!

模試の志望校の書き方について詳しくまとめた記事も合わせてご覧ください。

【模試の志望校は何校書く?】模試の志望校の書き方を記述・マーク模試、学年別で徹底解説

2022.12.17

どこの大学でネット出願できるのか

マイナビニュースの調査」によると、2016年度入試では私立大学の4割以上、国公立大学の6%以上がネット出願を利用しているそうです。

私立大学に比べると、まだまだ国公立では利用が進んでいませんね。

それでは私立・国公立でそれぞれ詳しく見ていきましょう。

有名私立でもネット出願が広まりつつある

私立大学では、ネット出願が可能な大学が少なくありません。

やはり、私立大学は受験数も多いので効率的に出願を扱えるためや、他の大学と差別化するために4割以上と導入している大学多いです。

今後もっと多くの大学がネット出願できるようになるでしょう。

志願者数が10万人超えと一番多い明治大学でも2016年度入試から、一般入試のすべてをネット出願に切り替えました。

MARCHの中では、明治の他に中央・法政もネット出願を導入しています。

恐らく、併願を予定している大学のいずれかはネット出願ができるのではないでしょうか。

国公立で利用可能なのはまだまだ一部

先ほども言いましたが、国公立大学のネット出願の普及率は6%以上と、まだまだ一般的とは言えない状況です。

というのも、私立ほど他の大学との差別化を図る必要もなければ、受験者数も多いわけではないからでしょう。

とはいえ、ネット出願を導入する上で大きなデメリットはないと思われるので、いずれ普及していくでしょう。

ネット出願を導入しているたった6%の国公立大学を紹介すると以下になります。

愛媛・お茶の水・香川・高知・徳島・豊橋技術科学・奈良教育・鳴門教育・広島・三重県立看護

受験する予定の大学があればぜひネット出願を利用してみてはいかがでしょうか。

ネット出願はどのようにするのか?

以上のように多くの大学で実施されているネット出願ですが、具体的にどのように行うのでしょうか、これから説明します。

ネット出願の流れは大きく分けて以下の3つです。

  1. 出願登録(Web上)
  2. 検定料支払い
  3. 必要書類の郵送

簡単に1つずつ見ていきましょう。

Web上で完結!出願登録

出願登録では、試験制度や受ける学部・学科、氏名や生年月日などの個人情報を入力します。

Web上で入力することで紙で書く場合と比べて、字の丁寧さに気を使う必要がありませんし、間違った欄に記入する心配がなくていいですね。

実際にどのようなものか試してみたい、という人のために便利なサイトがあります。

近畿大学のエコ出願(お試し版)というものです。

流石、初の完全ネット出願に踏み切った近畿大学といったところで、本物のネット出願の雰囲気を感じ取ることができます。

何か不安がある人がいればやってみるといいでしょう。

検定料支払い

出願登録をした次は、検定料の支払いです。

こちらはネット出願だろうと、そうでなかろうと必要ですね。

支払い方法は大学により変わると思いますが、主に

  • コンビニ
  • 金融機関ATM
  • クレジットカード

などになるでしょう。

詳しくは各大学のホームページで確認しましょう。

近畿大学のように、振り込んだ後でも出願期間内であれば登録内容を変更できる大学もありますが、振り込んだら変更できないという大学もありますので、振り込む際は、入試制度・学部学科をよく確認しましょう。

見落としがち?必要書類の郵送

ネット出願というからには、ネットですべて完結するのかと思えばそうではありません。

ここに注意が必要です。

学校に用意してもらう調査書や証明写真、センター試験成績請求表(大学が受験生のセンター試験の得点を知るために必要なもの)などを郵送する必要があります。

そのため、「ネット出願だから出願期間ギリギリに出願してもいっか」なんて油断していてはいざ出願となったときに、必要な書類の準備が間に合わず、受験する前に涙をのむことになってしまします。

(そんなリスクしかないチキンレースをする人はいないと思いますが)

まとめると以上で説明した3段階があることがわかりましたね。

今回は近畿大学と明治大学の出願方法を参考にしたため当然大学ごとに詳細は異なります。

各大学の募集要項を熟読しましょう。

慶應FIT入試の出願書類について詳しくまとめた記事も合わせてご覧ください。

【慶應法学部FIT入試】出願書類を書く時のコツについて全解説!

2021.09.04

ネット出願をすることでどういうメリットがあるのか?

今まではネット出願を実施している大学や、その一般的なやり方について説明しましたが、ここからはネット出願を行うメリットをご紹介します。

願書を取り寄せる必要がない

ネット出願に対応していない場合なら、願書を取り寄せる必要があります。

ベネッセマナビジョン」や「リクナビ進学」、「テレメール」などを利用する感じですね。

その場合だと願書を申し込んで、届くまでに時間がかかりますし、お金もかかります。

また、同じ大学の複数学部を併願する場合もわざわざ書かなければなりません。

ネット出願だと、いつでも出願登録をすることができますし、複数の学部を受験するのも簡単にできますね。

入力内容を間違えにくい

ネット出願だと、入力内容が自動でチェックされることが大半だと思うので、思わぬミスを防ぐことができます。

漢字間違いをすることも恐らくないでしょうし、間違った欄に記入することもないでしょう。

私みたいに字が綺麗ではない人は、少しでも読みやすいように神経を尖らせる必要もありませんしね笑。

おわりに

ネット出願は大変便利なシステムで、今後も多くの大学で採用されることが予想されます。

そのうち、「ネット出願以外に何があるの?」なんていう時代も来るでしょう。

ただ1つだけ注意しておきたいのは、検定料の支払いや、必要書類の郵送などすべてがネットで完結するわけではないことです。

京大人健看護コースの特色入試について詳しくまとめた記事も合わせてご覧ください。

【京都大学で最も入りやすい穴場学部】人健看護コースの「特色入試」を徹底解説

2023.08.18



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