現役東大生が語る、東大医学部の実態~時間割から就職先まで!~

東大は入学してから学部を決められる…?

東大を目指している受験生のみなさん、どこの学部を目指すかもう決めましたか?

なんとなくで学部を決めてしまうと、入学してからすごく後悔することになりますよ!

私の知り合いにも、数学が苦手なのに経済学部に入学し、毎日の課題に苦しんでいる人がたくさんいます…

また学部のことを考えずに科類を選択してしまうと、行きたい学部に行けず、大学後半2年間辛酸をなめることになります。

例えば文科一類から法学部に行くのに必要なテストの平均点は60点弱。

それに対し、文科三類で必要な点数はおよそ85点!

受験の際にしっかり考えておかないと、大学に入ってからこの25点分、大変な思いをしないといけないんです。

そんな風にはなりたくありませんよね?

そこで今回は東大の学部について一つずつ紹介していきます!

続いては医学部についてです。

理科三類=医学部ってほんと?

これはほとんど「ほんと」だと言えますね!

医学部の定員数が110あるなかで、理科三類から進学できる枠が97、理科二類から進学できる枠が10、全ての科類から進学できる枠が3

医学部生の実に88%が理三生であることが分かります。

確かに文系からも進学できる可能性はありますが、医学部に行くために必要な点数は90点以上

頑張ってもなかなか取れない点数です。

東大で医学部に行きたい人は、理科三類を受験することをおすすめします。

かといって理科三類への進学も簡単なものではありません。

平成30年度からは面接試験も導入される予定で、より狭き門になる可能性が高いです。

そんな東大医学部の気になる偏差値は77.2

数ある医学部の中でやはりダントツです。

ちなみに学費は国立大学なので、京都大学や大阪大学と同じ3,496,800円です(大学院も合わせた6年間)。

私立で最も学費の安い順天堂大学で、20,800,000円かかることを考えると、圧倒的に安いですね!

引用

東大医学部生の日常

男女比およそ9:1の東大医学部生たちはどんな毎日を過ごしているんでしょうか?

謎に包まれたその実態に迫ります!(笑)

キャンパスの所在地

東大にはいくつかのキャンパスがありますが、医学部のキャンパスは赤門でおなじみの本郷です。

住所 東京都文京区本郷7丁目3−1
アクセス ・本郷三丁目駅(地下鉄丸の内線)より徒歩8分
・本郷三丁目駅(地下鉄大江戸線)より徒歩6分
・東大前駅(地下鉄南北線)より徒歩1分

本郷キャンパスの中でも医学部は少し奥まったところに位置しています。
医学部 キャンパスマップ

本郷キャンパスには大学病院もあるので、医学部の建物も病院の近くにあるんですね。

医学部にも学科・コースがあるの?

東大の医学部には医学科健康総合科学科の2つがあります。

医者になりたい人が進学するのが医学科です。

医者の中でも研究医になる人が多いのが特徴かもしれません。

がんの研究や脳の研究などを行う基礎医学、医療倫理学について考える社会医学、新しい治療法を確立する臨床医学の3つの分野で活躍する人材の育成がなされています。

健康総合科学科では、ひとびとの健康を支えるため、自然科学・人文社会科学・実践科学を網羅的に学びます。

ざっくり言えば、看護について考える学科です。

医学部生の時間割って?

医学科には固定された時間割がなく、毎週異なるカリキュラムで授業が進みます。

そこで今回は、ある週を抜き出して紹介します!

医学科

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
1限目(8:30~10:15) 微生物学Ⅱ 微生物学Ⅱ 免疫学 脳解剖 微生物学Ⅱ
2限目(10:25~12:10) 微生物学Ⅱ 微生物学Ⅱ 免疫学 脳解剖 微生物学Ⅱ
3限目(13:00~14:45) 脳解剖 脳解剖 脳解剖 脳解剖 脳解剖
4限目(14:55~16:40) 脳解剖 脳解剖 脳解剖 脳解剖 脳解剖
5限目(16:50~18:35)

本当にこれは一例に過ぎません。

毎時間座学ばかりだったり、かと思ったら一日中実験をしていたりと、忙しい学部のようです。

医学部の著名な教授!

医学部から紹介するのは水島昇教授です。

生化学を教えていらっしゃる先生で、オートファジーの研究の第一人者です。

オートファジーとは細胞の自食作用のことで細胞内のタンパク質を自身で分解する仕組みのことです。

細胞のがん化抑制にも関与していることから注目を集めてきました。

このオートファジー、2016年ノーベル医学・生理学賞受賞者の大隅良典先生の研究分野でもあります。

水島先生も大隅先生の助手として、この研究に携わっていたんだとか。

ノーベル賞受賞に関わった方の授業が受けられるなんて、東大医学部、さすがです!

東大医学部を卒業したら?

医学部の日本最難関、東大医学部を卒業した大学生は、その後どんな道に進んでいくのでしょうか?

まずは卒論例から見ていきましょう!

卒業論文紹介

医学部医学科には、卒業論文がありません!

そこで健康総合科学科の卒業論文を紹介したいと思います。

疫学・生物統計学教室
・疾患発症を予測するための統計モデルの開発
・臨床試験における治療・薬剤割り付け方法の検討
・状況に応じた臨床試験の必要症例数設計
・評価尺度や調査票の信頼性・妥当性検討
・欠測のあるデータの解析に関する検討
・がん患者のQOL評価
・医薬品や治療の経済的評価

引用

統計学を扱っている教室の卒業論文なので、データを取り扱う論文テーマが多くなっているようです。

あまり論文名を見てもピンとはきませんが、それだけ専門性の高い研究だということなのでしょう。

東大医学部生は何になるの?

東大医学部を卒業後の進路を紹介します!

これは2016年度の卒業生ですが、

医学科 就職先
健康総合科学科 就職先

引用

医学科の卒業後は臨床研修医になる人がほとんど。

つまり医者になる人が大半です。

一部の人は医師免許を取得したうえで、医療行政・国際医療協力に携わったりもするんだとか。

健康総合科学科は大学院に進学する人が多く、研究を続けるようです。

東大医学部卒の有名人たち

東大医学部を卒業した有名人にはどんな人がいるのでしょうか?

さっそく紹介していきましょう!

・和田秀樹(受験アドバイザー・精神科医)
・養老孟司(解剖学者・作家)
・八田亜矢子(タレント)
・膳場貴子(アナウンサー)
・小正裕佳子(アナウンサー)
・山本舞衣子(アナウンサー)
・上田泰己(生命科学者)

ベストセラーになった「バカの壁」の作者、養老孟子さんも東大医学部出身です!

医学部出身の芸能人は看護学科出身の人が多いようですね。




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