はじめに
早稲田大学の実際の大学生活はイメージしづらいのではないでしょうか。
また、出願の時、政治経済学部の学科の違いがわからず、どの学科に出願するか迷っている人もいるのではないでしょうか。
この記事では、学科の違いから、授業内容、入学後のテストの大変さ、サークル、大学の雰囲気など、勉強に関することから遊びに関することまで、徹底的に解説します!
政治経済学部の基本情報
偏差値:67.5~70
学科:政治学科、経済学科、国際政治経済学科
学部棟:早稲田キャンパス3号館
男女比:およそ6:4
学生数:3916人
学科ごとの違い
政治経済学部には政治学科、経済学科、国際政治経済学科(以下、国際政経)の3つがありますがそれぞれ少しづつ特徴が異なります。
入試難易度の違い
まず、2025年度入試における一般入試の定員は政治学科100名、経済学科140名、国際政治経済学科60名となっています。
定員の差はあるものの、どの学科も実質倍率2.5〜3.5倍、合格最低点150〜155点程度になっています。
また、過去の入試データを見てみると経済学科は難易度が高くなりがちといえるでしょう。
共テで数学ⅠAの受験が必須になった2021年度入試以降の実質倍率と合格最低点の推移をまとめたグラフがあるので参考にしてください(下グラフ)。
入試問題については、どの学科でも同じです。
授業の違い
大学では、授業ごとに「単位」が割り当てられており、卒業までに単位を一定数以上取る必要があり、政治経済学部の場合だと卒業までに124単位必要となっています。
学科ごとに最低限必要な単位の学問ごとの割り振られ方が異なるという点に注意が必要です。(下表)
これに伴い、必修授業においては、政治学科は政治学重視、経済学科は経済学重視、バランスよくやるのが国際政治経済学科というイメージを持っておくとよいでしょう。
また、入学後は数学を必要とする経済系の学問で苦戦する学生が多いです。
その点で、経済学科、国際政治経済学科に比べ、政治学科は経済系の必修が少ないので、政治学科は比較的単位がとりやすいといえそうです。
このように、学科による多少の違いがあるものの、特定の学科でないと履修できない授業はなく、例えば政治学科の学生でも、最低限政治学の単位を取れば経済学の授業を多くとることも可能です。
また、入学後は学科関係なく授業が入るので、同じ授業にいろいろな学科の学生が参加しているという状況です。
そのため、入学後に学科ごとの違いを感じる場面はあまりないといえます。
政治経済学部の授業
1年次は政治学・経済学の基礎を学びます。
一方で、語学の授業や論文の書き方を学ぶ授業もあり、語学の授業では、英語と第二外国語を履修します。
第二外国語は、スペイン語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、朝鮮語、中国語の中から一つ選ぶという形式です。
授業は、対面のものと、オンデマンド配信のものがあります。
実際に、政治経済学部の特徴的な授業をいくつか紹介します!
科目名の横の<>内は必修としてこの科目が課される学科です。
公共哲学<全学科>
公共的ないし公的な事柄についての哲学的考察を学ぶ授業で、功利主義やリベラリズム、フェミニズムなど専門的な考え方を学びます。
政治分析入門<全学科>
政治学とはどういう学問なのか、その基本的な考え方を学ぶ授業です。
「パワー/権力」、「民主主義」、「主権」といった政治学における主要な概念に加え、日本政治論、比較政治学、国際関係論まで幅広く基礎を学べるという魅力があります。
ミクロ経済学入門<全学科>
ミクロ経済学とは、様々な社会装置のなかでもとくに「市場」に焦点を絞り、その性質や長所、短所、介入政策の効果などを考える授業です。
微分積分などの数学を使います。
統計学<全学科>
推測統計学(推定・検定)についての基礎を学ぶ授業です。
経済数学入門<経済、国際政経>
経済学と統計学で使用される微分と行列の基礎を学ぶ授業となっています。
高校数学Ⅲの内容も出てくる授業で、楽しさも大変さもある授業です。
政治経済学部の雰囲気
男女比はおよそ6:4で、政経の授業では男子が多いという印象があります。
実際の授業は、基本的に学科混合で組まれているため学科ごとに雰囲気が違うということはありません。
学部棟内のラウンジと呼ばれるフリースペースでは友達と話したり、勉強したりでき、アットホームな雰囲気で学生生活を楽しめますよ!
また、早稲田キャンパス内にはいくつもの学部があり、他学部の学生と交流することも可能です。
政治経済系のサークル紹介
鵬志会
所属人数:約80人
議員会館や地元事務所での週1程度のインターン(曜日や時間は人による)・月に1度の総会などを行っています。
議員が行う政務活動のお手伝いや国政から地方選挙のお手伝い、著名な政治家をお呼びした講演会などを行っており、国会議員のインターンシップを中心に、実際に政治の現場にいけるという魅力があります。
経済学会
所属人数:約200人
企業分析やマーケティング手法に主軸を置き、課題解決や事業立案のグループワークを中心に活動しています。
夏合宿・冬合宿を始めとして、BBQやクリスマス会など非常に多くのイベントも開催し、遊びも楽しめるサークルです。
政友会
所属人数:約40人
基本活動は週4回の勉強会で、政治のみならず経済やジャーナリズム、国際関係といった幅広いテーマで勉強会を実施しています。
会員同士が相互にプレゼンを行い、適宜質疑応答やディスカッションを行っているそうです。
おわりに
政治経済学部の雰囲気が伝わったでしょうか?
政治学から経済学まで幅広く学べるのが早稲田大学の政治経済学部です。
きれいなキャンパスで勉強・遊びともに充実した大学生活が待ってますよ!