はじめに
受験生の皆さんの中には、早稲田大学政治経済学部と慶應義塾大学経済学部のどちらに進学するか迷っている、どちらを第一志望にするか迷っているという人がいるのではないでしょうか?
この記事では、それぞれの大学の良さを、早慶W合格し今では現役の早稲田大学政治経済学部生となった私の視点から紹介します。
実際にどちらに進学するか迷っている人はもちろん、志望校選びで迷っている人もぜひ参考にしてください。
目次
【早稲田政経vs慶應経済】徹底比較~入学後~
【徹底比較】キャンパスライフ~早稲田政経~
まず、早稲田政経は、4年間同じキャンパスで過ごすことになります。
政経は早稲田キャンパスの3号館での授業がメインです。
3号館は2014年完成の校舎でとてもきれいですし、キャンパス内の他の施設も総じてきれいで学習環境が整っています。
早稲田キャンパスは立地が非常によく、新宿や渋谷などの大都市に行きやすく、高田馬場周辺は飲食店も豊富です。
キャンパス周りにある豊富な飲食店の数々はワセ飯と呼ばれ、本にまとめられるほどたくさんあります。
また、早稲田大学は学生数が多いのも特徴です。
全学部合計で約5万人、政治経済学部で約4千人の学生がおり、政経の男女比はおよそ4対1となっています。
学生数が多いからこそ、学部に縛られない幅広い交友関係が作れますよ。
さらに、早稲田政経では慶應経済と異なり、経済学だけでなく政治学も学べるというのが一番の違いだといえるでしょう。
経済学をやってみたいけど、政治学も気になるという人はぜひ早稲田政経へ!
数学を多く扱う経済学と異なり、あまり数学を使わない政治学でも単位が取れるので、数学があまり得意でないという人におすすめです。
また、必修が多いことも早稲田政経の特徴の1つです。
学科によって必修科目の数は多少変わりますが、政治学科の私の場合、1年次は年40単位のうち30単位が必修でした。
その点で、科目選択の自由度が下がるという懸念がありますが、取りたい授業があれば年40単位を越えてとることも可能なので心配無用です。
【徹底比較】キャンパスライフ~慶應経済~
まず、慶應経済は、キャンパスが変わることになります。
2年生までは神奈川県横浜市の日吉キャンパス、3年生以降は東京都港区の三田キャンパスで授業を受けることになります。
のどかな日吉からオフィス街の三田に変わると心機一転でき、キャンパスライフに飽き飽きしないそうですよ。
また、慶應は早稲田よりも学生数が少なくなっています。
全学生数はおよそ3万人、経済学部約5千人となっていて、経済学部の男女比は約4対1です。
慶応義塾大学では、学生数が少ない分、より強い人間関係を築くことができるでしょう。
しかし、経済学部だけでみると実は慶応義塾大学のほうが学生数が多いんですね。
また、政治学も学ぶ早稲田政経と異なり、慶應経済では経済学をしっかり学べます。
経済学に力を入れたい方や、数学に強い人材になりたいという方におすすめです。
経済学においては数字を用いて客観的に経済動向を分析するために数学を使うことが多い印象で、微分積分やデータ分析、統計データの分析を行います。
線形代数、マクロ経済学、ミクロ経済学、マルクス経済学、計量経済学などなど、経済系の必修の授業が盛りだくさんです。
さらに、慶應経済は早稲田政経よりも必修が少なく、1年時の必修はおよそ20単位です。
【徹底比較】就職
早稲田大学には稲門会という組織があり、学生数の多さゆえに各界で活躍するOG・OBと稲門会を通じてつながることができます。
一方、慶應義塾大学には三田会という組織があり、OB・OGを介したコネが非常に強いのが特徴です。
結局のところ、就活力は互角といえます。
就職先としては、早稲田はマスコミへの就職、慶應は商社や銀行への就職が多くなっているという傾向があるものの、どの業種においても早慶で大きな差はありません。
就活においては大学で就職先が決まるわけではなく、大事なのは自分がどんな大学生活を送るかであるというのを覚えておきましょう。
【早稲田政経vs慶應経済】徹底比較~入試~
【徹底比較】早稲田政経の入試方式
早稲田政経の入試の大きな特徴の1つは、共通テストで数学ⅠAの受験が必須であるという点です。
しかし、失敗しても何とかなるので、数学が苦手な人も心配しないでくださいね。
実際、私は数学ⅠAが60点でしたが無事合格をいただくことができました。
早稲田政経といえば、くせの強い総合問題も大きな特徴の1つです。
難易度はあまり高くないが、だからこそ高得点勝負になるという点や、とにかく文章が長く、情報を整理しながら解くのが大変であるという点で難しさがあります。
【徹底比較】慶應経済の入試方式
慶應経済の入試の大きな特徴の1つは、数学か社会か選べるという点です。
数学を使うのがA方式、社会を使うのがB方式となっています。
A方式は国公立第一志望の人におすすめ、B方式は私立専願の人におすすめです。
A方式で受験する文系受験生は、理系受験生もいるという点に注意しましょう。
実は、入試方式によって入学後のカリキュラムも変わります。
A方式を選択 した場合は履修タイプA(経済理論・数学先習型)、B方式を選択した場合は履修タイプB (経済実態・歴史先習型)になるんです。
さらに、慶應義塾大学の入試といえば、小論文があるというのも特徴です。
確実に合格をつかみ取るには、小論文対策が必要ですが、国公立第一志望の方はそこまで対策しなくてもよいかもしれません。
もちろん対策するのが一番ですが、自分の状況に合わせて戦略を立ててみてください。
最後に、慶應経済の入試の特徴として共通テストの得点が関係ないという点があります。
二次試験の結果のみで合否が決まるので、共通テストがうまくいかなかった人は慶應経済に絞って対策してみるのもよいのではないでしょうか?
【徹底比較】入試日程
早稲田政経は入試日程が、国公立の入試直前となっています。
国公立第一志望の人は国公立対策の進捗状況、早稲田政経をおさえておきたいかなどよく考慮してから出願、あるいは受験するのがよいでしょう。
しかし、試験内容としては国公立対策をしていれば対応可能なものですし、問題自体は解きやすいので個人的には受験することをおすすめします。
一方、慶應経済は国公立入試まで余裕のある日程となっています。
国公立第一志望の人にとっては試験の雰囲気に慣れるという意味で受けてみるのもよいでしょう。
おわりに
ここまで様々な観点から早稲田政経と慶應経済を紹介してきましたが、結局は大学に実際に行ってみるのが1番です。
受験の時にキャンパスに行った方もいると思いますが、進学先を決める前にもう1度行ってみることをおすすめします。
そして、迷ったら最後は好みで選びましょう。
実際、私はキャンパスの雰囲気が好きという理由で早稲田大学政治経済学部に進学することを決めました。
どちらの大学にいっても後悔することのない楽しい大学生活が待っているはずです!