すんなり馴染めた大学生活
―では、東大入学後のことを聞かせてください!上京して新たな環境に飛び込むというのは心細くなかったですか?
たしかに知り合いは同じ高校の友達1人だけだったし、新歓(入学直後の部活・サークルの勧誘)はつらかったな。一緒に話聞く子たちはすでに友達同士で、その子たちと私、みたいに感じてしまって。でもまあ、そういうのも本当に入学直後の一瞬だけだけど。すぐオリ合宿(入学直後のクラス旅行)でクラスの友達もできたし、とにかく新生活が楽しかったな!
―東大に入ってから想像と違ったことなどはありましたか?
うーん…そんなになかったけど…私の場合はむしろ聞いてたよりは意外と女子が多いなって思ったかな!私が文科三類フランス語、トマト(東大学内のテニスサークルで、東大女子が入れる2つのテニスサークルのうちの1つ)、教育学部っていう女子が多いコミュニティにいるせいなんだけど(笑)だから女子の友達が全然できなくて、男子ばっかりに囲まれて…っていう東大女子のよく聞く悩みとかは全然なくて、すごく居心地よかった!
―それは幸せな環境ですね(笑)理系もそうなると良いんですけどね…
就職を控えて…
―もうすぐ卒業ですね。いまは卒論ですか…?どのようなテーマなんですか?
いや、この前終わった!テーマは「女子教育と婦人論」だったんだけど、就活のときに少し男女の差みたいなのを感じて、そのテーマに選んだの。
―男女の差というのは…?
やっぱり女子が少ないからか、女子向けの説明会やセミナーをやっているところが多くて、そこで産休や育休の話をたくさんされて。私はわりと女子が多い環境にずっといたっていうのもあって、女子だからって男子と分けて説明されることに違和感を覚えたんだよね。男子だから、女子だからって差があるわけじゃないし。だけどやっぱり社会の中では男女差別が根強いと思ったんだ。
―就活がきっかけなんですね!内定先はそうしたことも基準に選んだんですか?
いや、特にそれとは関係ない(笑)内定先は不動産会社だから教育関連っていうわけでもないんだ。教育系も考えたんだけどね、教育をビジネスとしてやるっていうことがしっくりこなくて…ビジネスっていうと、仕方ないけれど、どうしてもお金を儲けようとするじゃない?教育ってお金のためにやるんじゃないと思うんだよね。だから教育系は老後にでもやろうかなと思います(笑)
―そうなんですね(笑)どうして不動産業界に絞ったんですか?
不動産って仕事が楽しそうだなって思ったんだ。土地を再開発して、そこに価値が生まれて人が集まって、みんなが楽しく暮らせる社会ができていくみたいな、そういう街づくりに魅力を感じたの。
―なるほど、素敵ですね!社会人になってまた新たな環境になるわけですが、今はどんな気持ちですか?
上京して一人暮らしを始めたときよりずっと環境の変化は大きいだろうから、少し不安ではあるかな。でも仕事自体は楽しいと思うし、どんなにきつくて大変でも、そういう環境にいればその中で頑張れちゃう人だから(笑)どんなところでも、なんだかんだ楽しめるはずだし!楽しんだ方が何事もうまくいくと思うんだよね!
―就職までにやっておきたいことはありますか?
やっておきたいこと、というか、予定だけど卒業旅行にいっぱい行きます(笑)あと免許もとらなきゃ!社会人になったらとる暇なさそうだからね…
―たしかにそうですね!がんばってください!
恐れずに挑戦してほしい…!
―では最後に、地方の女子高校生にメッセージをお願いします!
地方女子ってやっぱりマイノリティではあるけど、それで不利になることは全くないし、一人暮らしや帰省など楽しいことはたくさんあるので、地方女子だからって日和らずに挑戦してほしいです!東京の話題のスポットにも行けて、帰省すれば地元の美味しい料理も食べられることは地方出身の特権です(笑)
―お忙しい中、貴重なお話ありがとうございました!
就職を控えた4年生のお話はなかなか聞くことができないのでとても貴重な体験でした。新たな環境に飛び込むのは普通怖いことですが、何事も楽しんだ方がうまくいくという彼女の考えにははっとさせられました。高校生のみなさんも、何事も恐れずに楽しもうと挑戦してみてくださいね!
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