【東京大学合格体験記】「やる気が出ない!」を乗り越え東大に現役合格した話

はじめに

こんにちは。私は東京大学文科3類の1年生です。

今回は私の受験生活についてざっと説明しようと思います。

皆さんの中には「絶対東大!」という人も「まだ迷ってて……」という人もいるかと思いますが、少しでもお役に立てたら嬉しいです。

私がどうして東大を目指したか。どうして東大文科3類を目指したか。

志望校を決めたのは高2の秋頃です。

もともと人文系に興味があり、私としては文学部に行ければ十分でした。
しかし「家から通える国立にしてほしい」という親の希望も入れて探したところ東京大学しかなく、焦り出したのを覚えています。

初めは東大を目指す強い意志がなかったため、全国トップレベルの受験生たちと争うことに不安がありました。

それでも、受験勉強を進めていくうちに「これだけ勉強して受からなかったら悔しいじゃないか」という思いが芽生え、東大に行きたい、もっと頑張ろうと思えるようになりました。

私が受験勉強を開始した時期と当時の学力

私が通っていたのは都立西高校というところです。多くの生徒が国立大学を目指し、東大には毎年15人程度が現役合格していました。

志望校を決め、勉強しなくてはと焦りは感じていたものの、私は高2の終わりまで部活に夢中だったので、実際に受験勉強を始めたのは高3になってからです。

受験勉強開始前は、学校で出される課題と定期テストに向けた勉強以外は一切していませんでした。

そのぶん定期テストでは全科目8割程度を守っていたので、受験勉強を始める時点で基礎は十分身についていたと思います。

高3でも学校の授業中心に学習を進める姿勢は崩さず、小テストでは満点、定期テストでは全科目クラス順位1桁を目指しました。

塾・予備校には通っていませんでした。

東大合格のための私の戦略

センター試験と二次試験の目標点数

試験名 目標点数(満点、得点率)
センター試験 810点(900点、90%)
二次試験 250点(440点、56%)

各予備校が出している情報を参考に、とりあえず無難と思われる目標を設定。
初めから文科3類志望だったので、そこまで高得点は狙っていませんでした。

センター試験の科目別目標点数(と実際の得点)

科目名 目標点数(実際の点数)
国語 170点(179点)
現代文 75点(87点)
古文 45点(50点)
漢文 50点(42点)
数Ⅰ+A 90点(85点)
数Ⅱ+B 90点(93点)
英語(筆記) 200点(198点)
英語(リスニング) 50点(48点)
世界史 90点(94点)
日本史 90点(97点)
物理基礎 40点(48点)
化学基礎 45点(50点)
合計 815点(844点)

(合計にリスニングの点数は含まれていません)

センター試験対策に全力投球したのは年が明けてからですが、社会は知識の確認のために夏から、苦手だった理科基礎や国語は秋頃から少しずつやり始めていました。

本番では全体で9割を目指しました。いずれのマーク模試でも800点を超えたことがなかったので、ここまで点数を取れたのには驚きしかありません。

二次試験の科目別目標点数(と実際の得点)

科目名 目標点数(実際の点数)
国語 60点(86点)
数学 40点(25点)
英語 70点(80点)
世界史 40点(44点)
日本史 40点(43点)
合計 250点(278点)

苦手な数学はとりあえず2問完答を目指し、それ以外の科目でカバーするイメージで臨みました。残念ながら本番の数学は0完でしたが。

これは私見ですが、模試よりも本番のほうが点をもらいやすい印象があります(特に国語)。採点の仕方が少し違うのかもしれませんね。
でも模試の復習はもちろん大事ですよ!

加えて皆さんに注意してほしいのは英語のリスニングです。

模試ではそれなりに得点できていたとしても、本番は緊張やプレッシャーのせいでうまく集中できない、また音声が会場に響いてかなり聞き取りづらいことがあり得ます。

リスニングの練習をするときは、音量を小さめにしたり、リビング等少し騒がしい場所でやったりして、悪環境にも耐性をつけておくことをおすすめします。

東大合格を勝ち取る時期別の勉強時間・モチベーションの変化


(模試は高3まで受けていなかったので偏差値のデータは少なくなっています)

高3・夏:受験生らしくがっつり勉強する

冒頭で私が受験勉強を始めたのは高3になってからと述べましたが、6月までは学校行事も頑張っていたので、全力で勉強に集中し始めたのは夏休みからでした。

夏休みの目標は以下の3点でした。

  1. 1日10時間勉強する
  2. 英数国は過去問に手を出せるレベルまで持っていく
  3. 社会は既習の内容を固めつつできるところまで予習する

私は受験勉強を始めるのが遅かったので、ライバルに追いつくべく気合いを入れて勉強しました。

学習内容を管理するため、その日に問題集・単語帳の何ページをやったか、合計で何時間勉強したかをざっくりと記録していました。

毎日の勉強量が目に見えるので、結果的にモチベーション維持に大きく役立ったと思います。

模試は駿台の東大実践模試のみを受験。東大型の問題をきちんと解くのはこの模試が初めてで、結果は気にせず雰囲気をつかむことを目標にしました。

高3・秋~冬:成績が上がり気が緩む

夏休み前はよくてC判定でしたが、9月以降に受けた模試では嬉しいことにA判定が多くなり、学校の実力テストも上位で安定するようになりました。

しかしここからが大変でした。

模試の得点自体は目標点より40点近く低いのにA判定に甘え、モチベーションが大きく下がり勉強に集中できなくなってしまったのです。

そこで見直したのは休憩の取り方です。

以前は60~90分勉強して10分休むペースでしたが、この時期からは20分勉強するごとに3分くらいの短い休憩をとるスタイルに変更し、集中力を保てるように。

どうしてもやる気が出ないときは仮眠をとったり散歩をしたりして気分転換しました。
受験においては、思い切って休む勇気も大切ですよ。

教科別の使用していた参考書と使い方

国語の参考書

数学の参考書

英語の参考書

世界史の参考書

日本史の参考書

最後に(受験生への応援メッセージ)

多くの人にとって、受験は苦しいものですよね。

偏差値や順位に関係なく、誰もが何かしら悩みを抱えながら勉強していることと思います。

そんな苦しい日々の中で、皆さんに大切にしてほしいことがあります。それは「他人と比べないこと」です。

ただし成績を比べるなと言いたいわけではありません。受験とは結局のところ他人との点数比べなのですから。

比べないでほしいのは、あなたが積んできた努力、あなたが感じてきた苦しみです。

努力や苦しみに優劣はありません。どうか周りと比べずに自分を認めてあげてください。

自分がどう頑張ってきたのか、何に悩んできたのかを一番よく理解できるのは自分自身ではないでしょうか。

自分を見つめ、自分に優しくできる人は、きっと受験を乗り越えられるはずです。

皆さんが笑顔で春を迎えられるよう、心から応援しています!




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