【東京大学合格体験記】現役合格者0の地方公立高校から、塾や予備校に通わず東大現役合格を果たした話

はじめに

はじめまして!
東京大学文科三類の1年生です。

この記事では、地方の現役合格者0人の公立高校から塾や予備校に通うことなく東大に合格した、私の受験生活を紹介します。地方から東大を受験することに不安を感じている方に、勇気を与えられることを願っています。

東大合格のための私の戦略

センター試験と二次試験の目標点数

試験名 目標点数(満点、得点率)
センター試験 820点(900点、91%)
二次試験 275点(440点、62.5%)

センター試験は、数学でなかなか安定して9割が取れませんでした。そのため、総合点で9割近く取れることもあれば、8割近くまで落ちてしまうこともあり、かなり不安でした。
しかし、二次試験の勉強に伴って成績が向上するだろうと考えて、総合点で9割程度を目標としました。

二次試験は、得意な英語で得点を稼ぐことが出来ていたので、苦手な数学や仕上がりが遅い社会科目の点数の向上を加味して、例年の合格者平均を上回る少し高めの点数を目標に設定しました。

センター試験の科目別目標点数(と実際の得点)

科目 目標点数(実際の得点)
国語 175(170)
現代文 75(70)
古文 50(50)
漢文 50(50)
英語 195(200)
英語リスニング N/A(44)
数学1A 90(85)
数学2B 90(84)
日本史 95(94)
地理 85(91)
生物基礎 45(45)
化学基礎 45(50)
合計 820(819)
合計にリスニングの点数は含まれていません。

予想通り数学の成績が向上してきたため、総合点で9割を超えることが出来ました。
他の科目も目標点数を大きく下回るようなことがなく、良い結果だったのではないかと思います。

二次試験の科目別目標点数(と実際の得点)

科目 目標点数(実際の得点)
国語 65(64)
英語 95(90)
数学 40(31)
日本史 40(38)
地理 35(34)
合計 275(257)

英語は東大模試でも80点台で唯一安定していたので得点源とし、他の科目をカバーしようと考えました。苦手な数学は1完2半程度を目標にし40点を下回らないことを最低限の目標としていました。

結果、数学は最低限の目標に達せず、得意だった英語もそこまで得点が伸びず、総合点は目標に届きませんでした。しかし、目標自体を少し高めに設定しておいたおかげでなんとか合格することが出来ました。

東大合格を勝ち取る時期別の勉強時間・モチベーションの変化

高1・冬:東大受験を意識し始める

私の通っていた高校では、夏と冬に定期的に受ける模試とは別に難関大志望者向けの模試も受験することが出来ました。

高校に入ってから、英語の成績だけは上位だったので、高校1年生の冬にその模試を受けてみることにしました。

結果は思っていたよりもよく、冗談半分で書いた東大の志望者内の順位が30位くらいで、「もしかしたら東大に合格できるかもしれない……」と思い始めました。

高2・夏:東大受験を意識した勉強を始める

東大受験を考え出した私は、色々と情報を集め始めました。しかし、その中で様々な壁が立ちはだかっていることを思いしらされました。

特に受験科目の多さが大きな負担でした。東大文系では、社会を世界史・日本史・地理の中から2科目選び受験しなくてはいけません。

それにもかかわらず、私の高校では、先程あげた3教科の中から1教科だけしか履修することができませんでした。

そこで、高2の春から入門レベルの参考書と、教科書を使ってセンターで8割程度得点することを目標に勉強を始めました。

それ以外に、数学では合格に少なくとも30~40点程度は得点できなくてはいけないことも知りました。しかし、先程も述べたように数学の成績があまり芳しくなかったため、基礎的な問題を徹底的に理解し入試問題に太刀打ちできるような力をつけようと繰り返して解くことを始めました。

高3・秋〜冬:社会教科の伸びを実感した秋とセンターで燃え尽きた冬

高2から少しずつ始めた受験勉強も1年が経過し、次第に力が付き始めたことを実感していました。例えば、日本史は夏の東大模試では9点しか取れていなかったのですが、秋の東大模試では34点も取れるようになっていました。

この社会科目の伸びのおかげで、東大オープンではB判定、東大実戦ではA判定を取ることができました。その勢いをうまく活かすことが出来、不安だったセンター試験も9割を超えることが出来ました。

しかし、自分の思っていたよりもうまく行き過ぎていたためか、センター試験以降勉強へのモチベーションが下がってしまいました。というのも、このまま現状を維持して、ある程度過去問を解いていれば受かるだろうという安易な考えが頭を巡り始めたのです。そんな状態のまま、入試までの1ヶ月を過ごしました。

いま思えば、1年以上東大受験のことを考えていて、センター試験で一瞬緊張の糸が解けたために、燃え尽きてしまっていたのではないかと思っています。結果的に合格出来たものの、最後の最後まで全力で入試に臨めなかったのは少し後悔しています。

教科別の使用していた参考書と使い方

私は、経済的に塾や予備校に通うことが出来なかったので、自分で参考書を買って自習するという勉強を行いました。問題を解き、解答と解説を見比べ、なぜ間違えたかを確認する。そして、時間をおいてもう一度復習する。基本的にすべてこのサイクルで参考書を進めていました。参考書を使って学習する際に特に重視してほしいのが、復習を繰り返すことです。

国語の参考書

数学の参考書


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日本史の参考書

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最後に(受験生への応援メッセージ)

私の受験生活において、今まで自分の出身の高校から東大の現役合格者が出ていなかったことは、いろいろな場面で、大きなプレッシャーになっていました。

この数十年間誰も成し遂げられなかったことを、この自分が達成出来るのだろうか?こんな勉強では太刀打ち出来ないのではないか?様々な思いが心の中でいつも駆け回っていました。

しかし、それでも入試の日、合格点を取れている自分の存在を信じ続け、ひたむきに勉強していました。諦めようと思ったことは一度もありません。その自分を信じる気持ちも東大合格を勝ち取ることが出来た大きな理由の一つではないかと思っています。

入試本番まで自分のことを信じ、勉強を続けることが出来れば、どんな状況からでも合格を勝ち取ることが出来ます。受験生の皆さん、自分を信じて頑張ってください!




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