高校時代の自分と志望校選び
【高校時代の自分と志望校選び①】部活に熱中&高3で理転
私は小学校、中学校ともに放送委員会に所属していて、高校でも放送部に入りたいと思い、放送部で有名な高校に入りました。
そして高3のとき、最後の大会で作ったラジオドラマが、全国大会に選ばれました。
部長も務めていたこともあり、部活を引退する高3の7月末まで忙しい日々を送っており、非常に充実していた一方で勉強との両立はできていませんでした。
部活を引退したあとも、なかなか勉強に気持ちを切り替えられませんでした。
また、自分の興味の方向性に悩んで理転を決め、筑波大学の理系学部を目指すことにしましたが、科目選択の兼ね合いで高2の間は私立文系向けの授業を受けることになってしまいました。
高1のときから予備校に通っており、「学校の授業ぐらい受けなくても大丈夫だろう」と思っていましたが、受験を終えた今では、学校の授業ほどありがたいものはなかった、と痛感しています。
学校の授業は、予習・復習をちょうど良い期間で行うため、多くの人が理解しやすい、いわば完成された勉強になっています。
それに比べて、独学で勉強しようとすると、学習内容やペース、インプットとアウトプットの比率など、全てを自分で考えなければなりません。
私は、物理を完全に独学で学びましたが、全分野を終わらせることはできませんでした。
【高校時代の自分と志望校選び②】筑波大学を目指した理由
私が筑波大を志望した理由は、高校の放送部で憧れていた先輩が、筑波大に進学したからです。
また、実際に文化祭を訪れたとき、広大な敷地を全て学生たちが動かしている姿に感銘を受けました。
自分が興味のある分野の研究室があったのも、筑波大を第一志望にした理由の一つです。
やりたいことをやる、と決めて理転した以上、最後まで自分の意志を貫こうと思いました。
失敗の原因をふりかえる
【失敗の原因をふりかえる①】独学の勉強方法と参考書の正しい使い方
私は、理転したにもかかわらず高2では文系クラスだったため、高2の間はほぼ独学で勉強をする必要がありました。
しかし、高2は部活が一番本格的にできる時期でもあり、私は部活を優先してしまいました。
さらに、受験で使わない科目の授業では全てにおいて寝てしまい、その後受験勉強中はカフェインが手放せなくなりました。
また、高3では、9月に行われる文化祭の実行委員会に入ったため、受験勉強のみに集中できた期間は約5ヶ月でした。
本格的に受験勉強を始めてからは、特に独学の科目はインプットから始める必要がありました。
そこで、講義形式の参考書を丁寧に読み進め、途中に数問だけある問題を解くという勉強法を3ヶ月ほどしていました。
しかし、その3ヶ月、成績は一切上がらず、むしろ下がってしまいました。
理由は明確で、勉強においてアウトプットは非常に重要だからです。
その後はひたすらアウトプットの参考書をやりましたが、あまりに時間が足りませんでした。
独学で勉強する上で、科目ごとや科目の中の分野に優先順位をつけることは非常に大切です。
私はあろうことか、教科書全ての端から端までをなぞり、疑問に思ったことを全て調べるような勉強方法をしてしまいました。
その結果、莫大な時間をかけたのにもかかわらず、それに見合わない成績を手に入れることになりました。
【失敗の原因をふりかえる②】メンタルとの闘い方
受験において、私は他人と自分を比べないでほしいと思います。
私は理転して高3で理系クラスに入りましたが、周りより1年分勉強が遅れていたため、授業にもまともについていけませんでした。
そして一時期、自分が周りより遅れていること、どれだけ努力しても追いつけそうにないことにメンタルをやられ、鬱気味になってしまいました。
大学受験は、メンタル勝負でもあります。
そのため、本格的に受験勉強を始める前に、自分の精神状態を安定させる方法を見つけておくことが必要だと思います。
メンタルの調子が良くないときは勉強が手につかなくなってしまうので、思い切って休んで気持ちを切り替えるのも一つの手段です。
私は、受験勉強とは志望校に認めてもらうため、志望校に値する能力をつけようと努力することだと思っています。
勉強が上手くいっていない人ほど、周りを見てしまいがちですが、受験のゴールはあくまで志望校合格です。
皆さんにおすすめしたいのは、過去の自分と比べることです。
模試の伸び具合や単語帳・問題集の周回ペースなどを過去と今で比べることで、自己分析にもつながります。
試験当日のようすと不合格になったあと
【試験当日のようす】メンタル万全、勉強不完全で挑んだ試験当日
メンタルの不調は、受験直前の年末には立て直すことができました。
しかし、勉強不足は立て直せず……。
共通テストでは、30点台を2科目も取ってしまいました。
共通テストの点数と二次試験の過去問のようすから、これで合格したら奇跡だろう、というほどの出来でした。
そこからは、筑波大に合格するために猛勉強するとともに、少しでも合格の可能性を上げるために、出願も慎重に行いました。
第一志望は情報科学群でしたが、総合学域群を受験し、2年生で情報科学群に所属するのを目指すことにしました。
総合学域群は募集人数が多く、足切りもない上に、得意科目である英語の配点が大きいため、もっとも合格の確率が高いと考えたのです。
【不合格になったあと】合否発表とその後
受験勉強から本番に至るまでの感触から、受験に失敗したことは自分ではもうわかっていました。
それでも、発表を見たときは、自然と悔し涙が出てきました。
浪人も考えました。
しかし、悩みに悩んだあと、私は前に進むことを選び、抑えの大学に進学しました。
いま進学した大学について
【いま進学した大学について①】私立大学の良いところ
今まで公立の中学・高校だったこともあり、私立の学食や設備、休みの長さがありがたいです。
理系の場合、国公立志望は8科目の勉強が必要なのに対し、私立志望は3科目ですむ場合もあります。
特に私は、受験勉強の期間が短かったので、私立大学を第一志望にしておけばよかった、と後悔しています。
私立大学が気になっている人は、学費を出してくれる人と一度相談すると良いですよ。
【いま進学した大学について②】偏差値が全てではないと気づいた
大学では、自分にあった環境で自分の目指す分野を勉強することが大切です。
キャンパスひとつとっても、大学によって立地や設備、綺麗さなど多くのことが違います。
これは、闇雲に偏差値だけを見て大学を決めるべきではないということです。
また、学科を決める際には、きちんと調べておかないと自分の希望と合わない学科に入ってしまう可能性があります。
私は今のところ後悔はありませんが、受験を控えている人は、自分の志望している学科が本当に自分のやりたいこととあっているかをしっかり確認しておくのがおすすめです。