【理転経験者が語る!】理転体験と理転で得たことを紹介!

はじめに

みなさんは、「理転について知っていますか?

 

これは、文系の人が理系に進路変更をすることです。

 

「文転」に比べ、理転は理系科目の勉強のハードルが高く、挑戦する人も少ないため、インターネット上でも体験記などがあまりありません。

 

この記事では、理転について知りたい方や理転するか迷っている方、そして理転に挑戦している方の参考になるように、私自身の理転体験記とそこから得られたことをご紹介します!

理転体験記

【理転体験記①】理転したきっかけ

 

私は高1のときに文系志望だったこともあり、高2では文系コースを選択しました。

 

文系志望だったのは、理系科目が苦手だったことに加えて、「国を変えたい」という気持ちから官僚に興味を持ち、大学では法学部への進学を考えていたからです。

 

しかし、高1の終わりに、高校で理系の大学生の受験体験記を聞く機会があり、そこで大学に情報系という分野があると知り、理系に興味を持つようになりました。

 

というのも、私はもともと、スマホよりも先に自分のパソコンを持っており、機械をいじるのが好きだったからです。

 

文系科目は、後で暗記すれば良いと考えてしまい、授業を退屈に感じていたこともあり、親・学校の先生・予備校と相談し、高3理系コースに入ることになりました。

 

理転体験記②】勉強体験記

 

高3から科目選択の変更をしたため、カリキュラムの都合上、物理と理論化学の授業を受けることができませんでした。

 

ただ、予備校に通っていたため、予備校で授業を受けながら、参考書も積極的に使い、自分で自分に授業するなど工夫して勉強しました。

 

特に意識したのは、分からないことを徹底的に追求し、積極的に質問をすることです。

 

文系に行く理由の一つだった、苦手な数学は、理系になるにあたってひたすら勉強していたら、考えることが好きなことに気づき、むしろ勉強のモチベーションになりました。

 

「苦手な分、人の倍の時間をかけて徹底的にやってやろう」という思いのおかげもあったと思います

【理転体験記③】受験結果

私は、国公立前期と私立2校を一般受験し、3校を共テ利用で受験しました。

 

結果、一般受験で受けた大学は全て不合格でした。

 

ただ、共テ利用で受けた3つの大学は全て合格をいただきました。

 

この3校の大学のレベルはほぼ同じだったため、授業内容や施設の綺麗さ、周辺施設の充実さなどを比べて、進学先を決めました。

国公立志望の人は、文系理系問わず理科を勉強する必要があります。この記事では、文系と理系の理科科目の違いについて解説しています!

【文理選択前の高校生必見!】理科基礎と理科の違いとは?化学・物理・生物の科目別に解説!

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理転で得られたこと

【理転で得られたこと①】学校の授業の重要性を理解できた

 

私は中3の終わりから予備校に通っていたため、理転するにあたって学校で授業を受けられなくても、独学でなんとかなると思っていました。

 

しかし、受験を終えてからは、学校の授業が一番効率の良い勉強だったと思っています。

 

なぜなら、学校の授業は、小テストや定期テストを含めて、予習・学習・復習のサイクルが整っているからです。

 

また、「独学」になると、学習のペースや内容、インプットとアウトプットのバランスを自ら全て管理しなければなりません。

 

私はこの管理が上手くいかず、物理を全分野学習することができませんでした。

 

【理転で得られたこと②】自分の信念を持てた

そもそも理転は、それまでの勉強を無駄にする可能性があり、リスクも伴うため、はじめのうちは肯定してくれる人はいませんでした。

 

中には「成功した人はいないから諦めたほうが良い」と言う先生までいました。

 

しかし、第一志望の大学・学部への熱意を必死に伝え、最終的には学校・予備校・両親の理解と協力を得ることができました。

 

理転の経験を経て、「自分を信じて揺らがない意志を持つ」ことで、周りの否定を肯定に変えることができ、これからの人生でも大事になると思い、これを自分の信念としました。

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理転を迷っている人へ

【理転を迷っている人へ】おすすめはできない

理転は、人より少ない時間で、人より多くのことを勉強する必要があります。

 

加えて、メンタルや体力も求められます。

 

私は、高3の8月の模試から成績がなかなか上がらず、反対に周りはどんどん調子づいていき、常に劣等感を抱いてしまいました。

 

また、学校・予備校・両親といった、周りの人たちの協力も不可欠です。

 

選択科目の調整も大変で、私は、学校のカリキュラム上、受験で使わない生物の授業を受けざるを得ませんでした。

 

以上のことから、私は、理転経験者として、手放しに理転を勧めることは出来ません。

 

ですが、自分のやりたいことへの思いが強いなら、手段の一つとして考えるのは良いと思います。

 

まずは、いつでも質問できる環境があることや、英語・数学といった理転後も必要となる科目で安定した成績をとれていることが重要だと思います。

どうしても文理選択を決めきれない人は、ぜひこちらの記事も読んでみてください!

【文系か理系か迷ったらリベラルアーツという選択肢を】文理融合型の大学・学部13選

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おわりに

いかがでしたか?

 

皆さんが、この記事を通じて、理転について少しでも具体的なイメージを持てたのなら嬉しいです。

 

私は、受験には失敗しましたが、理転したことは後悔していません。

 

大学で受けている理系の授業は、どれも自分に合っていて、本当に楽しいと感じています。

 

とはいえ、理転は手放しで勧められるものではありません。

 

もし今、理転すべきか迷っている人がいるなら、周りに流されず、自分でしっかりで考え、未来を切り開いてください。

 

応援しています!




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