はじめに
みなさん、夜間学部(別名:二部)って知ってますか?
簡単に言うと、定時制高校の大学版です。
一般的には夜間大学という呼ばれ方をすることが多いですね。
社会人の方が通うイメージが強いかもしれませんが実際にはそんなことはなく、夜間学部に通う学生の96%が25歳以下となっています。
今回は実は魅力的な面がたくさんある夜間学部について、実際に夜間学部の友達をもつ私が調べてみました!
目次
夜間学部の特徴|設置大学は?
夜間学部は、全ての大学に設置されているというわけではありません。
全国で設置されている大学は年々減ってきており、現在は60大学前後となっています。
設置している主な国公立大学には広島大学、横浜市立大学などが、私立大学には同志社大学、東京理科大学などがあります。
夜間学部の入試制度は?偏差値など
国公立大学の場合、一般入試はセンター試験+二次試験と、昼間学部と変わりません。
ただし、受験人数が少ないこともあり、基本的に偏差値は昼間学部より低くなっています。
私立大学の場合、推薦入試や社会人公募などもありますが、基本的には昼間部と同じ形式で同じ難易度の試験を受けることになります。
夜間学部を目指すからといって、特別は対策は必要ありません。
夜間学部の学費・就職・生活について
まずは気になる学費面・就職面・生活面から確認していきましょう。
特に就職については誤った認識をしている人が多いのでぜひ正しい知識を持っておきましょう!
夜間学部の学費
学費は夜間学部の最大の魅力といえるほど安いです。
国立大学の場合、昼間学部は初年度の学費として「入学金28万8000円+授業料53万5800円=81万7800円」必要なのに対し、夜間学部は「入学金14万1000円+年間授業料26万7900円」と半額以下。
私立大学でも学費は昼間部の半額程度であることが多く、金銭的負担はかなり軽いと言えます。
しかし、受けられる授業の質は昼間部と変わらないので夜間学部進学はお得と言えるかもしれませんね。
夜間学部の就職先
「なんとなく夜間学部は就職率が悪そう」とか「就活で悪い印象を与えそう」と思ってる人もいるのではないでしょうか。
実は夜間学部の学生の就職が不利になるということは全くありません。
卒業証書には夜間学部・昼間学部が記載されず、学歴に記載する必要もなく、講義内容や取得資格も昼間学部と同じだからです。
もちろん、就職以外にも大学院への進学も不利になることはありません。
夜間学部の学生生活
「夜間学部」というと生活リズムが崩れそう、昼夜逆転してしまいそう、などと字面から想像してしまうかもしれませんね。
あとで説明しますが夜間学部は毎日必ず同じ時間に授業があります。
そのため、毎日の授業を基準に、翌日のバイトのために早めに寝る・・・など全休や空きコマのある昼間学生よりむしろきっちりしていることも。
夜間学部生の1日の流れ
では実際の二部学生の1日を追いながら、特徴をチェックしていきましょう。
〜8:00 | 起床 |
---|---|
9:00〜17:00 | バイト・仕事 |
18:00〜21:00 | 授業 |
21:00〜24:30 | 勉強・自由時間・部活、サークル |
〜24:00 | 就寝 |
夜間学部の学生生活の特徴
バイトや仕事との両立がしやすい
授業が始まるのが18時頃からと遅いのでバイトや仕事をがっつりしながらでも大学に通えます。
そのため、学費を自分で昼働いて稼ぎながら通っている学生もたくさんいます。
また、働く以外にも習い事や資格取得のための勉強にも時間を充てられますね!
授業は基本1日2、3つのみ
基本的にどこの夜間学部に通っても授業は2限、3時間程度です。
ごく普通の大学では1日5コマ開講されているのを考えるとかなり少なく、単位を揃えるのは少し大変です。
しかし、空きコマが生まれないのでだらけてしまうことがなく、短時間に集中して授業を受けることができます。
また、昼間学部の授業も自由に受けられる制度や土曜日に授業を開講している大学もあります。
また、補修制度や学生相談室などを設置している大学も多く、フォロー制度も整っているんです。
部活やサークル活動も可能
授業時間が遅いので活動時間は制限されますが、大学生の醍醐味、部活やサークル活動も普通にしている学生は多いです。
いろんな学生とコミュニケーションをとって交流も広げられますし、リフレッシュにもなります!
もちろん参加せず自分の時間を大切にするのもアリですね。
最後に
いかがだったでしょうか。
記事を読む前に思っていた「夜間学部」からかなりイメージが変わったのではないでしょうか?
夜間学部を設置している大学は多くはありませんが、進学先の一つとして、十分選択肢に入て良いと思います。
自分の生活スタイル、経済状況に合わせて偏差値以外にも視野を広げて進学先を考えてみてはいかがでしょうか。